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グラベルバイクの使い道

アドベンチャー。なんと甘美な響き。冒険よりもはるかにグッとくる。そんな僕が手に入れたのがSpecialzed AWOL。メーカーの言うところのアドベンチャーバイクだ。荷物を積載してどこまでも!フルサスMTBで里山ダウンヒルをメインに楽しんでいる自分にとっての新たな世界は、裏山から離れて、これまでよりも少し遠くの世界を見ることだ。フルサスMTBでは辛かった舗装路の上りと積載量。AWOLなら解決してくれる筈。

ところで、アドベンチャーバイクとは何か?グラベルバイクの定義とは?AWOLは2014年から2018年にかけて発売されていたSpecializedでは珍しいクロモリフレームだ。仕様の異なるライナップがあり、ベーシックモデルのAWOL、AWOL COMP、AWOL ELITE、AWOL EVO、AWOL EXPERT。これらはキャリア無しや、キャリア有りでも種類や、フロントだけとか、前後とか、ギア設定の違いなど。僕が選んだEVOはフル装備。

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フロントにPizza rack、リアにTubus。フェンダー有り。700Cに組み込まれたダイナモハブがPizza rackにマウントされているSuper NovaのライトとUSBポートに給電する。バーエンドに仕込まれたトグルスイッチで切り替える仕組みだ。モバイル機器無しでは生きられない現代のツーリングバイク。と言うことで、アドベンチャーバイクは別名ツーリングバイク、またランドナーとも呼ばれるだろうか。ではグラベルバイクは?あるサイトによると、ダートやシングルとかも行けて、ロードよりも長いホイールベースとアップライトのポジション。太いタイヤが履けるクリアランスがあって、積載の為のダボ穴が多い。AWOLはいずれの要素にも当てはまるので、グラベルバイクでもある。

ドロップバーの乗車姿勢とシフトチェンジに慣れたところで、いつものトレイルを下ってみた。ダイレクトに伝わる振動に、これまでフルサスにどれほど助けられていたかを思い知る。突き上げられる度に、コーナーを抜ける度に、力が入って強張る。下り終えて、グリップを強く握りしめていた手を開くとギシギシと音がするようだ。

MTBならなんてことない下りも、グラベルバイクだと難しい。この難しいってのが良い。フライフィッシングのキャスティングと同じ感覚。

長く楽しむための大事な要素なんだと思う。




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