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スキーとフライフィッシング

大きく成長した雪帽子の合間を流れ下る黒く冷たい清流。
その奥底にじっとしているのだろうか。
モノクロの世界では、人も魚も心穏やか。

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スキーと釣りはエリアが同じことが多い。
だから、朝一に出遅れてしまっても、ゲレンデまでの道中の流れが気になり、車を路肩に寄せて雪景色の流れを眺める。禁漁中だから邪念はゼロ。
釣竿を持って流れの脇に立ち、竿を出さずに帰る。そんな誰かの記事を何かで読んだことがある。
シーズン中の僕には一生を終えるまで出来そうもない事を、今だけは悟ったようなフリをして清らかな気持ちで眺める。 

マテリアルの量とバランスを決めながら、
リフトから見下ろすきめの細かい雪面の滑らかさを思い出している。上手く出来なかったカービングターンを頭の中で反芻している。

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雪解け後のキラキラ光る新緑を待ち侘びつつ、次の滑りに向けて板にワックスを垂らす。

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