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慢性手湿疹に対するデルゴシチニブの有効性と安全性とは?|2024年10月16日

■ ブログで公開した内容の深掘りです。

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日本でアトピー性皮膚炎に有効性が示され保険適用になっているデルゴシチニブが、慢性手湿疹に効果的であることが、Lancetに報告されました。

■ 慢性手湿疹は、手や手首に湿疹が長期間続く病気で、痒みや痛みが伴います。この病気は女性に多く見られ、仕事や日常生活に支障をきたすことがあります。
■ アトピー性皮膚炎における合併症でもあり、私も普段の診療でおおく経験します。


■ 今まで、この病気に対してはステロイドがよく使われていましたが、長期間使うと皮膚が薄くなる副作用がありました。

■ 他には、アルイトレチノインという飲み薬も一部の国では使われていますが、外用薬で効果的なものは少なかったのです。


■ デルゴシチニブという新しい薬は、炎症を引き起こす「JAK」という酵素を抑えることで、湿疹の症状を改善する効果が期待されています。
■ 第2相試験でデルゴシチニブの効果が確認され、第3相試験であるDELTA 1 とDELTA 2試験ではさらにその安全性や効果が詳しく調べられ、最近、Lancet誌にその結果が報告されました。


この論文でわかったことをざっくりまとめると?

中等度から重度の慢性手湿疹のある成人487人(DELTA 1試験)および473人(DELTA 2試験)を対象に、デルゴシチニブクリーム20 mg/gまたは基剤を1日2回、16週間塗布する方法で無作為化比較試験が行われた。

✅️ DELTA 1試験では、16週間後にデルゴシチニブ群の64人(20%)が治療成功を達成し、基剤群では16人(10%)にとどまり、DELTA 2ではデルゴシチニブ群の91人(29%)が治療成功を達成し、基剤群では11人(7%)にとどまった。
【簡単な解説】16週間後に湿疹がほぼ消えたと判断された人の割合が、DELTA 1試験ではデルゴシチニブを使った人が20%、薬を使わなかった人が10%でした。DELTA 2試験では、薬を使った人が29%、使わなかった人が7%でした。
✅️ HECSIスコアが75%以上改善した患者は、DELTA 1試験で49.2%、DELTA 2試験で49.5%であり、基剤群よりも有意に高い改善が見られた。
【簡単な解説】 湿疹の症状が75%以上よくなった人の割合が、デルゴシチニブを使ったグループでは約半数に達し、薬を使わなかったグループと比べて、症状の改善が顕著に見られました。



以下は、論文の解説と管理人の感想です。

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noteでは、ブログでは書いていない「まとめ記事」が中心でしたが、最近は出典に基づかない気晴らしの文も書き散らかしています(^^; この記事よかった! ちょっとサポートしてやろう! という反応があると小躍りします😊