Affinity DesignerのベクターはAdobe Illustratorで互換性はあるのか
こんにちは。
最近Affinity Designerで制作を開始した初心者です。
個人で作業する上では特に強い不満はないものの、他人とベクターデータのやりとりをするとなると、とたんにAdobe Illustratorとの互換性が気になってきました。
そこで、実際にAdobe Illustratorで開いてみて使い物になる状態のデータが作成できているのか確認してみることにしました。
こちらの記事はその記録になります。
【Affinity Designerで扱えるベクターファイル形式について】
まず、Affinityオリジナルの「.afdesign」はAdobe Illustratorでは開くことができません。
また、「.ai」ファイルはAffinity側で開くことはできますが、エクスポートができません。残念。でもそりゃそう。
とはいえAI(Adobe Illustrator)以外のベクターファイル形式の以下3種のエクスポート&インポートは可能です。
これら3種はAdobe Illustratorでも扱っている形式なので、Affinityで互換のあるデータ作成をするなら、これらのどれかでの保存が必要です。
ただし、Affinity Designerでこれらの形式で保存すれば、問題なくAdobe Illustratorでオリジナル同様のデータが開けるのかというと、そういうわけではないようです。
となると、どんな作りならセーフなのか知っておきたいですよね。
ということで、実際に検証データを作って確認してみました。
【検証方法について】
Affinity Designerで作成したデータがどのくらいAdobe Illustratorで互換性を保っているのか検証するために、今回やったことをご紹介します。
先述しておくと、筆者はAdobe Illustratorの経験が0.8~CS時代以前までと化石なので(しかも学生が戯れに使った程度)、Affinity PhotoとAdobe Photoshopの時と違って詳しい機能の違いなどはよく分からない状態で確認していますので予めご了承下さい。
(一応業務でCCも触ることはあるのですが、ファイルを開く程度のことがほとんどなのでノーカンです;)
そのため今回は、「開ける」「パスの単純な編集ができる」「ぱっと見で明らかにおかしいところがない」ならOKとするくらいのチェックになります。
◆検証方法①実際にデータを開いて比較する
検証用のデータをAfiinity Deignerで作成(「オリジナル.afdesign」)し、Adobe Illustratorで開けるベクター形式で保存します。
それをAfiinity Deignerと、Adobe Illustratorでそれぞれ開いてみて、「オリジナル.afdesign」との違いを確認してみました。
↓今回用意した検証用データは2つ。
個人的にEPSで提出を求められる機会が多いので、今回はEPSを重点的にテストしてみることにします。
(実はEPSも初心者なのでどういう状態になるのかAffinityでも確認していきます。)
◆検証方法②自動チェックスクリプトでの確認
Adobe Illustrator限定ですが、こちらのスクリプトでAfiinityのパス生成機能によってはNGな状態として検出されるという話を目にしたので念のためやってみます。
それでは、見ていきます。
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