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パウンドケーキ

ガサゴソと私は道具を漁る
それを横目に通り過ぎるカミさん
また始まったか…
とでも言いたい目をしているな。

子供の頃、よくお袋がマドレーヌを焼いてくれた。
それはそれはホントにホッペが落ちる程、と言う形容がピッタリ当て嵌まる様な、そんな幸せなマドレーヌだった。
バターの香り、ケーキが焼ける匂い、私はいくつになってもそんな空間が好きだ。
珈琲を挽くと同じく、その香りはキッチンからリビングに拡がる空間に漂う何とも言えない豊潤な香り。
今ではお袋とは別の暮らしをしているので、そんな空間を時折懐かしむ事しか出来ないが。
娘が通りすがりにチラッと聞く
「今日は何が出来るの?」
「パウンドケーキだよ」
父と娘の会話はこんなもんだ
マドレーヌとパウンドケーキ、同じバターケーキではあるが作り方が違い型も違う。
ケーキ作りは本当に奥が深い。
そう、私は数年前からお菓子作りにハマっている。

道具を一揃え準備し
材料の確認をする。
パウンドケーキは材料が簡単だ。
それぞれ1パウンド用意すれば良いのだ。それがパウンドケーキの由来らしいが、おフランスではカトルカールと言われて4分の4の意味で材料をそれぞれ同量用意すれば良い。
なので材料
バター 100g
砂糖  100g
卵   100g
小麦粉 100g

4つの材料を同量用意する。
私でも覚えられる材料と分量だ。小麦粉は特に書かなければ薄力粉である。
材料が用意出来ても油断は禁物。
これらの材料、常温にしておかなければならない。いや、する必要は無いのだが後々苦労してしまうのだ。
これだから奥深い。
さて、卵を溶きほぐしバターもフニャっとなった頃、やっと作業スタート。
ボウルにバターを入れて練る、ひたすら練る。
以前は泡立て器で手で練っていたが、このバター、溶けてもやっぱり重い。
なのでハンドミキサーを使うのが吉。
ある程度ほぐれたら砂糖を投入。
そして更に練る、練る、練って練って練りまくる。
バターの黄色が白く変わってフカフカ〜っとなるまで練るべし。

砂糖のザラつきが消えた方がいいのだが、砂糖=グラニュー糖の場合はかなりザラ付きは残っていると思う。
これも後で残念な結果に繋がるのだが。
パウンドケーキの砂糖は粉糖をお勧めしたい。が、まぁ粉糖などは常備されてるお宅は少ないと思うので上白糖でも何でもありだ。
さてさて
バターがホイップされ白くふわふわして来たらここからが正念場。
泡立て器を使って手でホイップしてる人は更に頑張る。
バターをホイップしたボウルに溶きほぐした卵投入。
うん、卵なのだが…少々問題がある。
その問題とやらはバターの油脂に卵の水分を入れると言う事。
これ水と油を乳化させるという作業になる。
んなもん混ざる訳ない…
てな事でバターに入れる卵は少量ずつ入れるべし。
一気に入れたらもちろん分離する。
少量入れては混ぜ、また少量入れては混ぜ、これを繰り返す。
前半の水分が少ない時は良いのだが、後半水分量が多くなってくると分離しやすくなるので都度しっかり混ぜてやる必要がある。
分離し易いのをどうしても防ぎたい訳であるが、ここで材料の温度差が大きいとどうしても分離し易くなってしまう。
なので材料の準備段階で常温に揃えておく必要がある訳だ。
常温でホイップしてるバターに冷蔵庫から出したてのヒエヒエ卵を投入する様な事は御法度。バターが冷やされて固まるであろう。
けど、なんで?
水と油を乳化なんてさせんでもええやん。
てな事で後半で分離して生地がモロモロして来たら小麦粉チョロっと入れてやると繋がる。
なんだか分離した生地のパウンドケーキは食感が違うとか…
んー
アタシャわからん…
めでたく卵の投入が終わったら後は残りの小麦粉を投下してゴムベラでサクッと混ぜてやって完了。

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型に流して170度くらいのオーブンで焼く。30分くらいかな。
我が家のコンベクションオーブン、原始的過ぎてメモリの温度と実温度が、かなりズレてるんす。
なのでオーブン温度計頼り。タニタのやつな。
180度で予熱して、生地入れたら160まで下がってもーた。
けどま、そのまま放置した。
その間に洗い物して少し様子見。
表面がちょっと焼けたかな?って頃合いで1本真ん中に切れ目を入れてやるとパックリ割れたパウンドケーキが出来上がる。

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まぁこれはこれでマドレーヌとは別物だけどバターと砂糖と卵と小麦粉の体に悪そうな高カロリー。
表面の白いツブツブしたのがグラニュー糖の溶け切ってない粒。
これが多量に出ると見栄えが悪くなるから粉糖をお勧めした訳です。

ま、見栄えはさて置き
うん、やめられんのだ。

いただきます
手がプルプルしとるけどね

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結局色々試しても、まったくレシピ覚えないのし
メモもどれがホントかわかんなくなってるので
ここに反省と、次へ生かすために
何か作ったら書き留めておこうと思います。
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