がん細胞はブドウ糖がお好き
ここからづづいてます
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というわけで、CT検査。
その病院は、民間だけど大きな総合病院。新しい検査機械もいっぱい入れている。
だから、やたら検査させるのね。
ぐらいの気持ちで検査終了。
朝食抜きだったので、病院内のレストランで食事をとって戻ると、看護師さんが
「産婦人科と内科に行ってください」
えっ!わたしは、足の痛みで整形外科に来ているんだけど。
言われるままに産婦人科へ。
女性の医師が触診して
「卵巣がんですね」
そんなの、触診でわかるのか???
「原発癌のわからない転移癌ですね。卵巣も原発ではない。うちの病院では、原発見つけるだけの実力はないので、他の病院を紹介してもらった方がいいですが、どこの病院も検査はだいぶ待たなくてはいけないのでPET検査までやって、データをもって他の病院に行った方がいいと思いますよ」
ん?やっぱり検査狙い!?
それにしてもきっぱり卵巣がんって言われちゃうと、卵巣あたりが痛いような気にもなってくる。(はい、暗示にかかりやすいタイプです)
そして、内科の検査へ。
どうやらCTで胆嚢にも危険な影が見えたらしい。
vol.1にも書いたけど1ヶ月も経たない12月に人間ドックに入っている。
胆嚢もエコーでしっかりみているはず。
そして、今度もエコー検査。
30分ぐらいかけてあちこちみている。
思わず検査技師さんに声をかけたね・
「見つかりました?」
「医師から説明があると思います」
その後、内科医の診察。
「胆嚢は全く問題ありませんでした」
その瞬間、私は卵巣の誤診も確信した。
続く医師の言葉。
「でも、骨転移は全身にみられます。PET検査をやってみましょう。がん細胞は糖が栄養なので、ブドウ糖に反応するんです」
「12月のドックでは全く問題なかったんですよ」
「そうなんですよね。それが、不思議なんです」
やっぱり検査費狙いか。と思いつつ、ここまできて検査を受けませんという流れにはならない。
こうなったら、この状況を楽しんで利用するしかない。
90過ぎた両親には流石に言えないが、夫や子供たちには告げる。
そして、こんなふうに使う。
「末期癌のお母さんがコーヒー淹れて欲しいって言ってるんだけど。淹れてきて」
すると、息子
「僕もお父さんも全く信じていないもんね」
とのたまう。
「あんたっ!お母さんが死んでも、お母さんふざけてないで早く起きなっていうんでしょ」
「うん」
末期癌ぐらいの脅しでは、きかないらしい。
私の古い情報の中では、癌が転移してしかも骨に達しているというのは、そして、全身に達しているというのは、来年命があるかどうかのレベルの危険度なのに。
姉にも電話で話す。
「というわけで、もっと良くしてあげたらよかったなあと後悔しないようにしなよ」
すかさず
「それはない。十分してる」
妹に至っては
「それは、私も、絶対ない。こっちの方がし過ぎてるぐらい」
「そうか、最近少し怒りっぽくなっていたのは癌のせいかな」
というと夫
「じゃ、お前、生まれつき癌だ」
もうっ!!どいつもこいつも・・・
ただ、この夫、口とは裏腹に心配しているらしく、ネットであれこれ調べ始めた。
それを、Lineでどんどん送ってくる。めんどくさいやつに変貌。
さらに、PET検査の時は付いてくるとまでいう。
うっかりしていたら私に内緒でPET検査の前日に医者にアポをとって話をききにいくなんてことをしている。
「あのね。検査の付き添いはいらないの。それよりむしろ、荷物を2階に運ぶのを手伝ってくれた方がずっと助かるんだけど」
お気づきの通り、あれこれ検査は進むが足の痛いのは全く改善されていないのだ。
そして、いよいよPET検査。1時間ほどかけて朝8時に病院へ行く。
あんまり何度も通い過ぎて通勤気分。
1月26日・・・いま、ここ。
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うふふ・・・まだまだ・・・つづく
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