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Darkglass Electronics ELEMENTはいいぞ

引きこもりプレイヤーに必要な機材とは


私はエレクトリック・ベース・ギターとエレクトリック・ギターを弾くのが趣味です。若い頃は学生仲間や職場の同僚らとバンドをやってたりしましたが、長らく楽器いじりは自宅でのみ行なっています。当然バンドでライブやったりするプレイヤーとは必要だったり快適だったりする機材は異なります。機材を練習スタジオやライブハウスに持ち運んだり、現場の機材と組み合わせたりなんてことは考える必要がなく、お家の環境で完結すればいいのですから。

以前使っていた家庭用アンプ、ヘッドホンアンプ

日本在住の一般人である私は自宅でアンプを好きに鳴らせる環境にはありません。一応家庭用のアンプも持っていますが、ご家庭用とは言えそこそこの音量があるので使う時間を選びますし、こいつらはヘッドフォンの音は今ひとつです。ヘッドフォン用のミニアンプもありますが、なぜか端子がガリガリ言いがちだったりと、これはこれで使いにくい。
と言うことで、現在これらはほとんど使っていません。下の写真はさっき撮ったのですが思い切り埃を被ってますね。

YAMAHA THR10C, Blackstar Fly Rig 3, VOXとFenderのヘッドフォンアンプ

今も所有しているものとしては、他にこんなものを使っていた時もありました。
右のKORG PX4Dはヘッドホンが繋げるマルチエフェクターですが、BOSS TU-88はヘッドホンアンプ+チューナー+メトロノーム、KORG Beat Boyはヘッドホンアンプ+チューナー+リズムマシン+レコーダーと言う変な道具です。この2台はあくまでも練習用で弾いて楽しいものではありませんね。

BOSS TU-88, KORG Beat Boy, KORG PX4D

Darkglass Electronics ELEMENTってどんな機材?

現在私の環境の中心は、Darkglass ElectronicsのELEMENTです。
結構前から販売されている製品なので今更と言う気もしますが、ぜひ紹介しておきたいと思います。過小評価されている気がするので、もっとみんな使おうよって思ってます。
製品の種類としては「Cabsim Headphone amp」です。筐体にもそう書いてます。字面だけ見ると、それだけって感じですが実際には色んなことができるんです。
詳しい機能紹介はメーカーおよび代理店の製品紹介ページを載せておくのでそっちを見て欲しいのですが、ざっくり以下のような機能・特徴を備えています。

キャビネットシミュレイター(IR)

  • ギター、ベースで使えるヘッドホンアンプ&キャビネットシミュレイター

  • キャビネットシミュレイター(IR)と呼んでいるが実際にはプリアンプ&パワーアンプのシミュレイターも組み込まれている。

  • Mac、PC、スマートフォンでキャビネットシミュレイターの設定を行い、本体に5つまで保存可能。

設定画面の例を載せておきます。これだけ設定できれば色々できるのが分かるでしょ。

Darkglass Suite ELEMENTの設定画面 Noise Suppressor
Darkglass Suite ELEMENTの設定画面 Power Amp
Darkglass Suite ELEMENTの設定画面 Cabinet, Mic
Darkglass Suite ELEMENTの設定画面 Graphic Equalizer

便利な機能と入出力

  • カスタマイズ可能なチューナーを内蔵。

  • 外部音源(ミニプラグ、USB-C、Bluetooth)を楽器音と共にヘッドホンに出力可能。

  • USB-CでMacやPCに繋いでオーディオ・インタフェースとして使える。

  • ヘッドホンアウト以外にバランス、アンバランスの出力ができるのでアンプやミキサー等に入力可能。練習、録音、ステージと使うところを選ばない。

代理店、メーカーの製品紹介ページ

輸入代理店キョーリツコーポレーションの製品ページ(日本語)

Darkglass Electronicsの製品ページ

私のELEMENTの使い方

段々と数が減っていくペダル

私は2021年の年末からELEMENTを使っていますが、キャビシム&ヘッドホンアンプと言う位置付けで捉えていたので、ELEMENTの前にプリアンプや歪ペダルを繋いでました。下の写真は2023年の6月の時点での基本的な構成です。ギターとベースの両方を繋ぐのでA/Bスイッチでベース用のプリアンプとギター用の歪みペダル(プリアンプとして使用)を切り替えて使っています。自宅でしか使わず持ち運びはしないのでエフェクターボードは使わず、テーブルに滑り止めのシートを敷いて使ってます。

2023年6月

しばらくこういう感じだったのですが、少し前に部屋の整理をしてテーブルを片付けたついでにあまり使わないペダルは外して最小限の構成にしました。これだけしか繋がないのでA/Bスイッチも外して直列にしてます。ギターを弾くときはVOX SILK DRIVEをベースの時はT.C. Electronic SECTRA DRIVEをオンにして、ELEMENTのIRをそれぞれに合わせて切り替えます。

2023年12月

もうこれでいいじゃないか

上の構成は気に入っていたのですが、もうちょっとバリエーションが欲しいなとか機材を足すことを考えていました。色々考えた結果、ソフトウェアでやるのが面倒が無いし財布にも優しいなとの結論に達したので下記の構成にしました。
ハードウェアはELEMENT単体です。ELEMENTのキャビネットシミュレータはオフにして、IK MultimediaのAmplitube 5を動かしてます。

2024年2月

Amplitube 5は1年ほど前に買っていたのですが、これまではあまり使ってませんでした。前に使っていたNative InstrumentsのGuitarRig 4と使い勝手が違うのもありましたが、インストールしているM1 MacBook Airのメモリが8GBしかないので、Amplitubeと同時に他のアプリを色々動かすとメモリ不足でトラブルになりやすいからです。Amplitubeと同時に動かすのはブラウザでYouTubeのライブ映像を見るとかApple Musicを動かすぐらいにして、自重しながら使っていきます。

なんなら単体でもよし

とは言え、機械的な練習をする際にYouTubeでおもしろ動画を見つつメールチェックやX(旧Twitter)を見たりしたいこともあるので、その時はAmplitubeは動かさずにELEMENTのキャビシムだけ使うことにします。結構これで十分だったりします。

ELEMENT単体

結論

持っててよかったELEMENT、みんなも使おうELEMENT。
できれば増やそう、Macのメモリ。次に買い換える時は16GB以上にする。

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