東京15期未解決事件
ただただエモかった。
私には一切関係無い筈なのに、なぜここまで胸がギュッとなるのか自分なりに分析してみた。
私は2019年からニューヨークが好きだ。
ちなみに、M-1出る前から。というマウントもついでにさせてもらう。(おい)
どういう経緯で好きになったかは
今関係ないので端折るが、
なんでニューヨークが好き?と自問自答するとしたら(するな)、色々考えた上で、二人の絶妙な距離感。と答えるはずだ。
よく居る仲良しイチャつきコンビを、どうしても斜めに見てしまう私にとって、面白い。は勿論だが、その2人の距離感と関係性がどうしても気になってしまう。
笑いに、コンビの関係性など関係無いだろ。と言われそうだが、結構関係あるのだ。
ただ異論は認める。
幼馴染でも、同級生でもない
NSCで出会った2人が、何故こんなにもお笑いの感覚が似てるのか... ニューヨークの2人を見ていると毎度驚かされる。
たぶん笑うツボが似ているんだと思う。
だからこそ自分たちのネタに対して2人揃って信じられないぐらいの自信があって(言い方)、見ていて清々しいぐらいだ。
共通の理解として、自分たちが面白いと思ってやってることだから、理解出来ない人が居るのはしょうがない。でも俺たちにとっては最高に面白いことをやっている。と自負が感じられる。
だからニューヨークのネタが好きなのだ。
一見、屋敷のツッコミフレーズ(いわゆる毒舌)の方がフューチャーされがちなので、コンビの関係性的にも、屋敷の方が立場が強いのかと思いきや、嶋佐の方が屋敷に当たりが強め。というのも、初見の頃は結構衝撃だった。
そして決してイチャイチャしない。
2人の理想の芸人像、美学も似ているんだと思う。
と、話は逸れまくってしまった為、
15期未解決事件について話を戻そう。
このライブでは、5つの項目があり、その過去の未解決事件を掘っていく。という内容であった。
どの事件も、日常の中にある些細な出来事を、そういやあれって何だったんだろう?とふと気になるが、時間の流れと共に忘れ去っていく出来事ばかりであった。
14年?前の出来事である為、各々の記憶違いや、本当に忘れてしまっていることが多いのもリアルだった。
ただ、その時の感情を本人から聞けるのは、時間の経過を感じられて、そういう事だったのかーとか。そんな事で!?とか。分かるわー。と何故か知らない人の過去に共感や感動するという不思議なライブだった。
その中でも、私が一番心揺さぶられたのが、
トーキョーナイトフィーバー解散事件。だ。
屋敷がNSC時代に3ヶ月間だけ組んでいたコンビで、NSCでは名を轟かせていたそうだ。
その元相方である北谷さんという人が舞台上に登場して、解散の真相を本人から聞き出すという内容であった。
事前のYouTube動画でも出演していた為、どことなく多くを語る人ではなさそう。というイメージがあったが、本番でも実際そうだった。
こちらの想像を超えるような解散理由が語られる事はなかったし、なんならベロベロに酔った姿で登壇していて、途中何を言ってるか分からない所もあったぐらいだった。
それでも、なんでこんなに胸がギュッとなったのかと言えば、どことなく嶋佐に似ていたからだと思う。
事前にお酒を飲まないと緊張してしまうから酒を引っ掛けてきたのだろう。とか、
独特の間でマイペースに発言する感じとか、
そんな姿を見て周りは笑って助ける感じとか、
とにかく雰囲気が似ていた。
これは本人の意思なのか、ライブの構成上なのかは分からないが、
北谷の要望でもう一度トーキョーナイトフィーバーで漫才がしたい。と進行がされたのだ。
これは完全に私の想像だが、私の中のイメージの北谷さんは、こんなお願いをする人じゃなかった。
喧嘩別れした元相方に?
しかも解散を告げた側で?
今は一般の道を歩み始めた人が?
緊張するから酒引っ掛けてきた人が?
もう一度あの頃の漫才がしたい!?
と、頭の中プチパニックになっていた(なんで)
そして結構しっかりネタ合わせした2人が舞台上に戻ってきて、あの頃の漫才をする。
いやーこれがまた絶妙に面白かった。14年前でこの出来なら、トーキョーナイトフィーバーとしても今頃売れてたんだろうなぁ。と想像してしまうぐらい良かった。
あんなにベロベロだった北谷さんも、漫才に入った瞬間に、人が変わってまるでプロだった。
嶋佐のことを憑依型芸人と比喩されることがあるが(あんのか?)、まさにそれだった。
北谷さんと解散して、相方を探すために、全クラスを回った中で嶋佐を選ぶ屋敷の気持ちが妙に分かった時間だった。
もしあのまま解散しなかったら...
ニューヨークというコンビが居ない世界線を想像させられた事によって、ノスタルジックななんとも言えない感情になったんだと思う。
まぁ、私がニューヨークを好きという事実と、小さい頃に芸人になりたい。と夢見ていた過去が少なからず重なっているから、よりそう感じたのであろう。
これは受けて側によって解釈が違うので、本人たちは至って普通で、いやそんな事まで考えてないけど?と思い違いがあるんだろうなぁ。
でも、私みたいに勝手に想像を膨らませては、切なくなったり懐かしんでみたりと、各々の生き様と重ねて見ることの出来る最高のライブであった事は伝えたい。
ただ総称して言えるのはエモかった。
ということだ。
こんな今時の言葉で締めるの悔しいけど、この感情を形容しづらいので、エモい。でいっか。
PS.親しみ込めすぎて呼び捨て呼びですんません。個人の感想なので悪しからず。
やっしゃん見てくれてたら嬉しいなー
こちらで見れますので是非。
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