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暮しの手帖

「「暮しの手帖」最新号26号が発売されました。毎号さまざまな人のエッセイが載る「すてきなあなたに」のページにモンゴメリの「ロイド老嬢」が取り上げられていました。なかなか味わい深い文章でしたよ。」

友人からこんなお知らせがLINEに届き、本屋さんへ駆け込む。けれど、その時に入った本屋さんには25号までしか売っておらず、もう一軒のお店には
「暮しの手帖」自体を置いていないようだった。
「「暮しの手帖」はありますか?」と聞いたところ、「手帳ですよね?」と確認される始末。「暮しの手帖」自体を知らないことに驚くが、若い子は知らないか…。
翌日、今度は都心の大きな本屋さんへ。ようやく手に入れた。

なにはともあれ「ロイド老嬢」の記事をまず読み耽る。気になったのが、「ロイド老嬢」というタイトルだ。私が親しんでいる本は「ロイド老淑女」である。翻訳者が違うのだろうと思いつつ、村岡花子さん以外にあの短編を訳している人いたかしら? と訝しむ。翻訳者は掛川恭子と書かれていた。そうか。掛川訳があったかと納得。

それにしても大袈裟でも何でもなく、何十年ぶりぐらいに購入した「暮しの手帖」。いや、自ら購入するのは初めてかもしれない。私が子供の頃、母が定期購読していたので存在は知っていたが、じっくりと読んだことはなかったように思う。

読み始めると、あれれ! 読み応えといい、内容といい、今の私にとって面白いと感じられることばかりである。そうか、私もこの雑誌が合う年齢になったのね。そう実感したのだった。