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夢のような1日 ①

アンの友達3人と一緒に軽井沢へ日帰りのショートトリップ。東京から新幹線で約1時間。駅のホームに降り立った人々が「わぁ! さわやか〜」と思わず口に出るぐらい気持ちの良い日だった。

最初に、旅の友の1人・サチコさんたってのリクエストで千住博美術館へ向かった。タクシーで2400円ほど。

展示を見る前にまずは腹ごしらえ。隣接している「ブランジェ浅野屋」で昼食を食べる。まだモーニングも注文できる時間だったが、お店に売っているパン類をイートインできるというのでサンドイッチとカフェオレをいただいた。

千住博美術館を訪れるのは2度目である。建物そのものも展示の仕方も独特だったことは覚えているものの、かなり前のことで少々記憶が曖昧。おかげで常設の作品もほぼ初めての気持ちでじっくり鑑賞できた。記憶に残っていた千住さんの代表作で美術館の目玉ともいえるヴェネツィア・ビエンナーレで名誉賞を受賞した「ウォーターフォール」は、改めて鑑賞できたことが幸せで、ふたたびその美しさに心を動かされた。

ところで、美術を鑑賞するとき「もし一点だけ自分の家に飾れるとしたらどれを選ぶか」と非現実的な視点で観る遊びをやってみるのだが、今回は『海と空』に軍配が上がった。『海と空』は現在開催中の企画展「チキュウ・ウチュウノキセキ」の代表作である。優しさを湛えた青のコントラストが心にスッと触れてくるようで、ずっと眺めていたくなるような作品だった。

また、美術館を囲むようにあるカラーリーフガーデンも楽しめた。トイレから出たところの窓から見えた白い花が満開の木は何だろうとGoogleレンズで調べてみると、それはどうやら花ではなく生まれたてのカエデの葉っぱのようだった。カエデの葉が赤ちゃんの時は白いらしい。そこから成長するに従って色が変わっていくようだ。

いろんな色彩の葉っぱそのものを眺めるのは、お花を楽しむのとは別の良さがあり、このようなところで見る植物は自然が生み出す芸術作品を鑑賞しているような気持ちにさせられるのだった。

②につづく