海に在る魂
L.M.モンゴメリ著 宮路真知子訳「海に在る魂」を再読。
モンゴメリが書いた海にまつわるストーリーを集めた短編集で、ほとんどが「赤毛のアン」より前に書かれたもの。
最後の話がタイトルにある「海に在る魂」だが、「アンの青春」に出てくるアンの教え子ポールとミス・ラベンダーの話はここが出発点に違いない。ポールが創作したノラの話がそのまま出てくる。
なぜか犬に助けられる似たような話が2つ続くのも面白かった。
プリンスエドワード島の狭い世界でこんなに豊かな物語を紡ぎ続けるのは想像力と努力の賜物だと思う。改めてモンゴメリの非凡な才能を想う。