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僕が好きなもの!「山菜編」山菜の横綱、女王、王様との出会い!こんなに美味しいものがあったなんて。[前編]

昔は山菜と聞いてイメージしたのが山菜そば。そしてそれは消して個人的には美味しいと思えるものでもなかったしもちろん今でも同じ感想です。一般的にはスーパーで売っている山菜水煮のようなものをただそばにのせただけでそれを山菜と多くの人が思っているものだと思う。僕もそうだったからだ。

僕が最初に山菜に興味を持ったのは友人の東北出身の親とお話をした時に「山菜の横綱」という言葉を聞いたのが始まりでした。彼のお父さんは福島県、そしてお母さんは秋田県出身で二人とも山菜にはとても詳しいんです。小さい時から食卓には山菜がありそこで愛されている山菜にはあだ名があったり横綱や王様、女王という呼び名も出て来ました。

「山菜の女王、王様ってなんぞや?」

地域によってその価値は変わってくるものだけども大体一般的なのはシドケ、コシアブラ、アイコ、ゼンマイだ。コシアブラやゼンマイなどは名前が知れているかもしれないけどもシドケやアイコはあまり知られていない。

東北に行けば多くの人が知っているこの名前も日本の多くの地域では知られていない。つまり山菜文化がない地域では知らないのだ。(東北以外でもシドケやアイコが取れる場所もある)このシドケやアイコはニックネーム(あだ名)であって正式名はそれぞれ違ってくる。コゴミなどもあだ名だ。このあだ名は地域によっても変わってくるが共通して言えるのがその地域に「愛されている」かだ。

そして何故か男性の名前、女性の名前のようにも感じる。シドケは男の名前、アイコやコゴミも女性で面白い。アイコちゃんとかコゴミちゃん!っと言いながら収穫しているのだろうか。。ちなみに僕はそんな感じで収穫している。笑 山菜の中でも大好きなアイコはトゲトゲしていて素手では取れないし洗ったりする時などもよく刺さるし痛い!でも大好きなんですね。

彼の親の話を聞いて一度東北に行って山菜の横綱や王様に会いたいって思って春には東北に向かいました。山菜の知識はゼロ!たらの芽も売っているのは見たことあるけどもどのように生えているかもわからない。。

そんな状況からとりあえず山形へ!

山形の直売所などにいくとあのアイコやシドケがいる!「君たちがアイコやシドケなんだ。。」そうするとこの地域では山菜が取れるということ。。そこから市役所へ向かい状況を説明するとそこで山菜に詳しい人を紹介していただけることになった。

地元で山菜を取っているおばあちゃんと待ち合わせ!おばあちゃんと一緒に車に乗って砂利道を走り山奥へ向かう。しばらく走ると降りてそこから山を登っていく。車を降りた地点から熊がいてもおかしくないような雰囲気でおばちゃんは腰につけたラジオをかけてひたすら登っていく。

物凄い傾斜面!!すごい速さで登っていくおばちゃんに脱帽。。。必死についていく僕!するとおばちゃんが僕の足元を指して「そこにアイコがいるよ!」僕にとっては雑草にしか見えなかった。。これがアイコなんだ!さらに登っていくとシドケ!言われないと全然わからない。。でも夢中で教わりながら1時間!

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(写真はアイコ!トゲトゲしてるし刺さると痛い!上に少し写っているのがシドケ!モミジガザとも呼ばれていて猛毒トリカブトと似ていると言われているが僕にとったら全く似ていない。でもよく近くに生えていたりするので注意は必要。。)

シドケやアイコがメインだったけども気がついたらおばちゃんと僕で燃えるゴミ袋3つ分の山菜を収穫していた。おばちゃん一人ならばもっと奥まで入っていくみたいだし3時間は山にいるみたいだ。すごい。。。

僕のことを考えてくれてそんなに山奥にまで行かないで降り始めてくれました。そしてお別れの時にはおばちゃんからそのいっぱいに山菜が詰まった二袋渡されたんですけども、旅人の僕にとったら困るし食べ方もわからない。

でも最終的には市役所で仲良くなった人と一緒に山菜を食べることになり山形でのスタートした山菜から僕の山菜人生は始まっていくことになる。

後編へ

表紙の写真は右から

アスパラ、ウドの芽、藤、シドケ、たらの芽、竹の子、コゴミ


全国を愛犬と旅しながら地域の習慣や食などをそこにいる人には気づかない素敵な文化などを伝えてより良い楽しい生活になったらいいなと思います。こんな美味しい食べ物や習慣、生活に気付いたらシェアできたらと思います。私たちが知らない素敵な日本を世界にも伝えたいと思います。