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駅を歩くように

私の趣味は株のトレード。現在、絶賛大負け中である。

数ヶ月前に「これじゃイカン」と思い、勉強をやり直すことにした。テクニカル&ファンダメンタル、為替と株、主要&セクター別重要指数、個別株以外の取引、地政学…要するに、試合に出ても勝てないので、基礎練習をもう一度ということだ。

知識が増え、徐々に現在の市場の状況が見えるようになってきた時、「これはターミナル駅を歩くときの感じと似ているなぁ」と思った。ターミナル駅では様々な人が、それぞれの目的であらゆる方向に動いている、または立ち止まっている。電車に乗る人、地下鉄に乗る人、バス乗り場へ向かう人、コンコースのお店に入る人・そこから出てくる人、飲食店や駅ビルへ進む人、待ち合わせで佇んでいる人…慣れていないと人の波に流され、自分の進行方向と逆流する人や障害物を避けながら歩かなければならないが、慣れてくると、隙間を縫って速足で歩くことができるようになる。駅の構造や施設の配置、人の歩行速度や進路などのデータと、過去の歩行経験から、無意識に最善のルートを選べるようになるのだろう。

トレードは駅を歩くよりも難しいかもしれない。人流の向きが予想外に変化することも多いから…でも、まぁ基本的には同じようなものだと思うと、リラックスして気長に続けていける気がする。

この記事を書いている間、”えき”を漢字変換すると”益”ばかりが最初に出てきた。一番よく使っている漢字だからね笑。


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