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愛想笑いにさようなら

海外ドラマが好きだ。特に、都会を舞台にした刑事か弁護士が主役のもの。この一週間ほど、2011年~アメリカで放送された『SUITS/スーツ』を見ている。ニューヨークで活躍する敏腕弁護士のドラマだ。

主役のハーヴィー・スペクター(演:ガブリエル・マクト、下画像向かって左)は自信に満ちた連戦連勝の弁護士。眼光鋭く、百万円超の高級スーツを着こなす。立ち振る舞いのすべてが「この街のキングは俺だ」と主張している。どんなに形勢が不利な時でも自分を信じ、勝ちを諦めない。ドラマを見始めて1~2話で、ハーヴィーに魅了され、私もハーヴィーのようになりたいと思った。

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ハーヴィーと私の違いは何か?と考えた時、まず最初に思い浮かんだのは、自分自身の愛想笑いをする癖だった。場の空気が緊張したとき、初対面の人と話すとき…私はすぐに愛想笑いをする。今まではそれが自分の長所、他人や周囲を気遣っているがゆえの行動とさえ思っていたが、ハーヴィーを見ていたらそうは思えなくなってきた。ハーヴィーは相手に合わせて愛想笑いなんてしない。相手が誰であろうと、それがクライアントであろうと、ご機嫌取りなんてせずに言いたいことを言う。結局、愛想笑いというのは、自分の本音を押し殺して、相手に気に入られようと無理をしているだけなのだ。

それに気が付いて、なんだか馬鹿らしくなって、この数日間、愛想笑いをしなくなった。いつも本音で他人と向き合うと、なにか支障が出るのではないかと不安もあったが、それは杞憂だったようだ。それだけでなく、過剰な気を使わず心が擦り減らない分、身体も疲れにくくなったように感じている。

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