20200916 地域の郷土料理伝承教室
以前投稿した「昔から伝わるつわの町の郷土料理集」をきっかけに、
料理教室を実施していただけることになりました。今回お料理を習うのは、最近、津和野にIターンしてきた20代男女4名+私+公民館館長さん。講師は津和野町食生活改善推進協議会畑迫班の皆様。
今日のメニューは
さばずし、なすのうるか煮、そうめん瓜の酢の物、芋煮、つばきもちの5品
「さばずし」は、珍しいというものではないですが、江戸時代、なんと山里の津和野に魚市場があったそうです。庶民も生魚には手が出ないながらも、塩鯖や焼き鯖をお祝い事の時には食べていたとか。この鯖寿司も塩鯖の切り身を焼いてほぐしたものを使う、混ぜ寿司タイプなので、自宅でも作りやすいし、けっこう具沢山なので満足感高いです。
「なすのうるか煮」は津和野の特産品である「うるか」(以下参照)となすを一緒に煮ます。
正直、私はうるか単体では食べるのは好きではないのですが、調理すると食べやすく感じました。(それでも好き嫌いの分かれる個性的な味ではありますが)
「そうめん瓜の酢の物」はそうめん瓜が珍しいですよね。茹でて、水に放すとほんとにそうめんみたいになります。夏バテ食欲がない時でも食べられそうな料理です。
「芋煮」とういうと、里芋の煮っころがしのイメージですが、津和野では汁物です。あぶった鯛で出汁をとるのですが、鯛は脇役で主役は里芋。芋の美味しさが引き立つ上品な料理です。
今年は、コロナの影響で中止ですが、毎年、芋煮のイベントもあります。
「つばきもち」も全国色々な所にあると思いますが、津和野の「つばきもち」は陶器の花型で形どって、赤・緑・黄に着色したもち米を飾るのが特徴。見た目もとてもかわいいお菓子です。
地元の食を知るという事も楽しいですが、何より一緒に作って食べるという事は皆で楽しめるし、一気に距離が近くなる感じが私はとても好きです。
「一緒に作って食べる」
あんまり難しく考えず、まずはそこからできるといいなと思った料理教室でした。