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読んで良かった本

もう6月すね。
上半期に読んだ本の中でおすすめの作品を書いていきます。


『タネも仕掛けもない人生』
著者 加納 まこ
他人の目を気にしてばかりで生きる事に疲れた
主人公のOLの真知子が公園でホームレスと出会う事から始まるんですが
自己主張出来ないOLの真知子が全て開き直って生きているホームレスのゴンさんの言動に振り回されながらも自分の人生を取り戻していく話です。
主人公の真知子が普段悩んでるめちゃくちゃ小さな事がとても共感出来てどんどん感情移入していきました。
あとゴンさんみたいな人になりたくはないけどゴンさんみたいな友達が欲しくなります。


『成れの果て』
著者 白木戸 悠人

この本は上巻と下巻があります。
犯罪者の息子の幸太が世間から冷たく扱われながらも負けずに一生懸命に生きていく話なんですがそれが本当に切なくて泣きそうになります。上巻は幸太の子供時代から大学の途中までの話で犯罪者の子どもという理由で仲の良かった友達からイジメを受けたりバイトをクビになったりと周りから酷い扱いを受けて心が折れそうになるけど真面目に真っ直ぐ生きる幸太の姿が堪りません。抱きしめてあげたくなります。それで下巻なんですけどこの先はネタバレを含みます。



幸太の世間への考えがだんだんと変わっていって
ちょっとした事から最終的に幸太が殺人鬼になってしまいます。
優しかった幸太が殺人鬼になるまでの様が本当にリアルで上巻で幸太が好きだった分衝撃なんですが幸太に感情移入し過ぎて幸太が正しくて世間が間違ってるんじゃないかと幸太と同じ気持ちになりそうで読んでいて本当に怖かったです。
犯罪者がだんだんと出来上がっていく姿が読んでいて手が止まりませんでした。



『地球のよごれかた』
著者 高田 俊道

これはめちゃくちゃ可愛いくて勉強になる本でした。環境学者の方が書いた本なんですけど人間が捨てたゴミがどうなっていくのかを説明しているんですがゴミ目線で伝えていく物語です。
短編小説のようにペットボトル編とか粗大ゴミ編や生ゴミ編とか色々あります。
ペットボトルのペー君とか生ゴミのなまみちゃんとかキャラクターが魅力的です。
ひらがなが多かったので小学生用かもしれないですが僕は興味が湧いて一気に読みました。
ゴミに対しての意識も変わりました。



3冊とも架空の本なので興味が湧いたら是非読んでみてください!

あらっした!