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植物の力で結婚式を華やかに彩るフローリスト、大貫 清香さん

オーダーメイドウェディングをご提案する『Peanne∞Wedding』です。

ホームページやSNSだけでは伝えきれない想いを届けたい! とnoteをスタートさせました。前回から『Peanne∞Wedding』を一緒に盛り上げてくれているスタッフを紹介しています。

第2回の対談相手は、ウェディングには欠かすことのできないお花や植物のプロ「フローリスト」として、会社設立時からご一緒している大貫 清香さん。あまり表に出ることのないウェディングにおけるフローリストのお仕事についてじっくりお伺いしました。(聞き手:岩泉ピアン)

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大貫 清香(フローリスト)
8年間のOL生活を経て、花業界へ転身。都内の有名ホテルやレストランなどで多くの結婚式を手がける。2013年に「le coeul(https://www.le-coeul.com/)」を設立し、ウエディング、広告のアートディレクション、スタイリングなど活動は多岐に渡る。


OLからフローリストへ大転身!

–今日はよろしくお願いします。大貫さんとは2015年頃に出会って、そこから一緒にお仕事させてもらっていますが、フローリストになるまでの道のりから教えてもらえますか?

この仕事を始める前は、普通のOLさん。小さい頃からお花が好きだったので、習い事を通じてお花を触る機会はたくさんありました。でも好きなことを仕事にした結果、お花が嫌いになってしまうのが嫌だったので、「趣味のままにしておこう〜」なんて考えていたんです。でも、自分の結婚式で「こんなに幸せな空間あるの?」って感動しちゃって。それが転機となって結婚式のフローリストを目指し始めて、今に至るって感じですね。

–自分の結婚式のお花は誰かにお願いしたのでしょうか?

自分で手掛けました。当時は趣味レベルで、フローリストとしても仕事をしていない時だったので自信はありませんでしたが、どうしても「自分の結婚式は、自分で作りたい」と強く思っていて。

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(↑ 大貫さんが自分の結婚式で作った作品)

友人や家族など大切な人たちが集まって、そこに自分が手掛けた大好きなお花があって……、この空間が心から幸せで、本当感動しちゃったんです。もう結婚後はOLを辞めるって決まっていたんですけど、「お花の仕事する!」って決心がついたというか。そこから、8年くらいお花屋さんの結婚式部門でがむしゃらにフローリスト修行をして、2013年に自分の会社を設立しました。

–すごいなぁ〜。結果、好きなことがお仕事になったわけですね! 「フローリスト」ってお花を扱うから優雅で可憐なお仕事だし、結婚式にはお花があって当たり前って思っている人が多いと思います。実際に、結婚式のフローリストとして働き始めて大変だったことはどんなことですか?

世間から見たら「結婚式でお花の仕事をしている」って、ブーケを作ったり、テーブルを華やかにしたり、高砂を鮮やかに見せたり、本当優雅に見えますよね。でも実際は、体力勝負な業界だし、表には辛さを出せない裏方仕事だなぁと感じました。あとは土日に結婚式が行われることが多いので、平日はひたすらスポンジをカットしたり、器を洗ったり、準備ばっかりです(笑)。生きているお花を扱っているので、結婚式当日に〇〇がひとつ足りないってだけで現場は大慌てになりますから。

–見ている側は「綺麗だな〜」って癒されますが、その裏にはたくさんのフローリストさんたちの努力があるんですよね。あとフローリストさんのイメージをしっかり形に落とし込める能力にいつも感心しちゃうんです。毎回同じブーケではなく、新婦さんのイメージや好みにマッチするものを作り上げていく“コツ”はありますか?

これはもう、経験を重ねるほかないですね。あらかじめデザイン画を作成してすり合わせていくので、当日に大きくズレることはありませんが、デザイン画を作るまでは、お打ち合わせ中もジロジロとファッションチェックしたり、小物とか「スマホケースは可愛い系かぁ〜」とか見たりしちゃいます。

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(↑ デザイン画のサンプル)

とはいえブーケはあくまで脇役。主役はそのブーケを持っている新婦さんなので、お花の力を使って新婦さんを素敵にみせられるように、会場、ドレス、お二人の雰囲気、いろんなことを考えて「これだ!」と思うものを作り上げています。


「え、ここで結婚式やるの?」という場所でも華やかに

–フローリストさんの観察力って本当すごいなぁ〜。僕も誕生日に大貫さんからブーケをもらったことがあって……。

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この写真、懐かしい! ピアンさんのイメージって、『Peanne∞Wedding』のイメージカラーそのものだったので、可愛らしい個性がのぞく白いチューリップとイメージカラーのラッピングで仕上げてみました。

–自分で言うのも恥ずかしいけど、僕っぽいなって、めっちゃ嬉しかったの覚えてます! 大貫さんは普段、いろんな結婚式を見てきていると思いますが、『

ピアンさん本人を前にしてお話しするのも恥ずかしいですが……、ピアンさんって本当お客様第一で全てのことを考えている人だから、「どうやったらこの人たちが幸せな結婚式を挙げられるか?」を常に考えているんですよ。お客様もオリジナルな結婚式を挙げたいと相談してくれている人たちが多いから、「え、ここで結婚式やるの?」って場所がいっぱい。
結婚式場って、絨毯から照明まで会場全体がウェディング仕様になっているのでちょっとお花を添えるだけで映えちゃうんですよね。でも『Peanne∞Wedding』って、普段結婚式をやることなんて想定されていない大学の学食や公民館でやることもあるので、映える要素がゼロ! フローリストとしては腕がなる現場ばかりだと思いますよ(笑)。

–なるほど(笑)。「え、ここで?」で言うと、電車での結婚式はフローリストさんの本領が発揮される場所でしたよね!

結婚式の会場設営してて「あと何分で電車出発しまーす!」ってそんなシチュエーション、普段は絶対ないですからね! 他のスタッフさんにも手伝ってもらいながら設置しましたが、電車って揺れるでしょ? テーブルからお花が倒れないようにするためにどうするか? とか、大変なこともたくさんありましたけど、だからこそ得られた経験だったし、今までで一番思い出に残っている結婚式ですね。

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–そもそも結婚式をする場所じゃないところを、お花の力で結婚式の雰囲気にできるのは本当すごいなと改めて思いましたよ。お客様にとっては結婚式は一生に一度だから、たとえそこが結婚式会場としては不向きな場所でも、僕としては『思い出の場所で、一生に一度の結婚式を挙げられた』という体験をしてもらいたいんです。引き続き、頼りにしてます!

ありがとうございます(笑)。これからはキャンピングカーを使えばどこへでも行けちゃうから、屋外ってこともあるかもしれませんよね? 今までよりも世界が広がるのは、私自身も楽しみ。次はどんなところでできるかワクワクです!

無意識でも、結婚式の「香り」の記憶はしっかり残るはず

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–大貫さんが仕事において、こだわっていることを教えてもらえますか?

常に思っているのは、結婚式のお仕事でいうと「仕事にしすぎない」ってことですね。つい効率のことを考えたり、こうしたほうが早いとか、手間がかからないとか、そういうことに目をむけすぎるとお客様に寄り添えないと思ったんです。修行させてもらっていた時は、月に何十件とものすごい数の結婚式を「こなす」ことで手一杯だったので、心のどこかで「もっとこうしたい」と思うことがあっても非効率だからできない……って諦めていたことがたくさんありました。でも今は、自分の裁量でできているので、効率を求めることよりもしっかりお客様に寄り添っていくことを心がけています。

–素敵。結婚式は人生においても節目の行事だから、する人もそれを支える人も同じ気持ちでいてくれるのは大事なことですよね。これから結婚式を挙げたいと考えている人に、大貫さんからメッセージをいただけますか?

最近、造花やドライフラワーのブーケも増えてきていて、生花と見分けがつかないようなものも増えてきていますよね。造花やドライフラワーなら風化することなく取っておくこともできるし、メリットでもあるんだけど、私はやっぱり生花を使って欲しいと思います。

–造花ブーケは、ネットで好きなものが買えたりしますし。

本物かどうかって参列している人にはわからないかもしれないけど、生きている植物だからこその香りや空間演出は、絶対に感じてもらえると思うんです。生花は儚い命だけれど、その瞬間の思い出っていうのは香りとともに一生残るものだと私は信じているんです。

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ブーケって結婚式の間、ずっと持っているものですよね。無意識でも、香りの記憶って残っているから、ふとお花屋さんの前を通った時、街中でふわっとお花の香りを感じた時、香りと一緒に結婚式の幸せな記憶も蘇ってくると思うんです。一生に一度の結婚式なので、香りの思い出もぜひ残してもらえたら……と、思っています。

–素敵だなぁ〜、今まで結婚式の中では「当たり前」に思っていたお花の存在がすごく愛おしく感じられるようになってきました。最後に、大貫さんの今後の目標を教えてください。

引き続きウェディングのお仕事を頑張っていきたいですが、フローリストとして広告のスタイリングやアートディレクションのお仕事もしているので、そちらもできる範囲で広げて行きたいなぁと思っています。あとご自宅でお花を楽しめるような企画も考え中なので、もっと身近に、生花や植物がある暮らしを提案できるようになりたいなと思っています。

–ありがとうございました! 今後の大貫さんの活動も楽しみです。引き続きよろしくお願いします。


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Peanne∞Wedding』では、「結婚式したいけれどどうしたら?」「サプライズをやってみたいけど初めてで不安」「結婚式にかかる費用が分からないので教えて欲しい」などのご相談も受付中です。無料でお応えしますので、ホームページまたはLINEからお気軽にご相談ください。

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また、『和奏婚/THE WAKON』や『ふたり結婚式』の個性豊かな結婚式の形もご提案しています。

どんな結婚式のカタチも私たちにお任せください。思い出のお花を使いたい、地元の学校で結婚式をしたい、ふたりだけで結婚式を行いたい、などまずはその想いを教えてください。

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文:つるたちかこ(ライター)
写真:Peanne∞Wedding /大貫 清香
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