見出し画像

ブルース名盤紹介25 THE BIG THREE TRIO/WILLIE DIXON

ウィリーディクソン は
ソングライター、プロデューサーとして
ブルースの歴史を築いてきた
超重要人物です。

これまで紹介してきた、
マディも、ウルフも
リトルウォルターも
サニーボーイも、
オーティスラッシュも
バディガイ も、
みんな彼の作った曲でヒット。

例えば、
”I Just Want To Make Love With You”
”Spoonful”
”I Can't Quit You Baby”
などなど。

それらの曲は、海を越え、
ローリング・ストーンズや、
エリック・クラプトン、
レッド・ツェッペリン等が
こぞってカバーします。

もちろん、まだまだ有名曲は
たくさんありますが、
いずれにしても
このような存在は、
ブルースの歴史において、
他にはいないでしょう。

彼は、基本ベーシストですが、
ベーシストというのは、
そもそもプロデューサー気質を
持つ人が多いのでしょうか。

ビーチボーイズの
ブライアン・ウィルソンや、
細野晴臣さんのように

このウィリーディクソン も、
このビッグ3トリオ時代から、
垢抜けた面白いアレンジを
聴かせてくれます。

まずは印象的なのが、
ブルースには珍しい、
3声のコーラス。

以前フレディキング の記事で紹介した、
”Whistle Blues”では、ハミングのコーラスを
とても珍しく新鮮に感じていました。

しかし、そこから10年以上前に、
同じようなコーラスによるブルースが
発表されていたのです。

”If The Sea Was Whiskey(なんてタイトル!)”

ここでは3声のコーラスの
絶妙なブレンドが素晴らしい。

ブルースらしさを損なわない、
ヘヴィーな響きのハーモニー。

バック演奏のヘヴィーなアレンジにも、
後のマディウォーターズの
バンドサウンドの萌芽を
見ることができます。

”I Ain't Gonna Be A Monkey Man”

軽快なテンポ、
キャッチーなメロディが魅力。

“Big 3 Boogie”
ではスピード感のある
ブギウギピアノをバックに
3声のハモリによる、
シンプルかつ印象的な
メロディがクセになります。

”Don't Let That Music”


低音のソロボーカルから、
ハモリ部へのバトンタッチ、
切り込むように始まるギターソロ。

いずれも、
1940年台後半の作品とは思えない、
才気に満ちた、素晴らしいアレンジ&演奏。

ウィリーディクソン 、
ブルース界の超重要人物について、
書かせていただきました。

今日は以上です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?