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Peak2Peakのデジタル写真講座第8回:「写真家は不自由な演出家・作図について」

<大前提>
写真撮影は自分の目で見ている世界をカメラという機械=装置を通して写しとる行為であるから、カメラの設定、レンズの選択などテクニカルな面を避けて通ることができない。ところが、スマートホンではそう言った知識が無くても、撮りたいものにカメラを向けてシャッターを押せば、撮影者の技術レベルに関係なく、ほぼ間違いなく撮りたいと思った被写体をそれなりに綺麗に記録してくれる。
スマートホンで素敵な写真が撮れるのは、撮ろうとする気持ち、つまりパッションを損なわない様に、直感的に操作撮影できるからだ。複雑な設定に悩まされる事なく、撮りたいときに直ぐに撮影できる。
逆に言えば、高価なデジタルカメラをストレスを感じる事なく操作できれば、それはスマートホンと同じ様に、撮りたい気持ちを損なう事なく、撮影ができるはずだ。さらに撮影者の意図に応じで、写真の仕上がりをコントロールできれば、スマートホンでは出来ない事も可能になる。
写真を単なる記録、証拠写真、記念写真以上のものにするためには、一般には「えごころ(絵心)」の有無が問題だと言われるが、カメラが機械である以上、まず大切な事は、操作方法をマスターする事だと言いたい。センスや絵心は、後からどうにでもなる。そして今回のテーマである「構図、作図の作法」がそれを助けてくれるはずだ。

<レンズを通してみた世界>
写真を教えていてよく感ずる事は、カメラ初心者の方がレンズというものを理解していないという事だ。だから最近の机上講習では、持参してもらったご自身のカメラで机の上においたA4のコピー用紙を撮影してもらって、実際のA4コピー用紙が、写真上でどの様に写っているかを確認してもらっている。

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