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Peak2Peak通信

Peak2Peak写真山岳ガイド事務所による登山と写真技術のオンライン講座。写真家でガイドの檢見﨑誠(日本山岳ガイド協会所属、登山ガイドステージⅢ)が、山登りと写真撮影のテクニッ…
山と写真撮影の魅力を、テキストと写真でお伝えします。Peak2Peak写真山岳ガイド事務所主催のガ…
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#デジタルカメラ

Peak2Peakのデジタル写真講座第12回「光を味方につけよう」

<photo+graph> フォトグラフとはphoto=光でgraph=描くことである。光が物体に当たって反射し、その光をカメラは記録する。かつてロラン・バルトは「写真とは全て過去にあったこと」と言ったが、もし未来から届く光があれば、きっと写真は絵画に近づきより自由を得るだろう。しかし、今のところ、写真は過去から届いた光しか、記録できない。 光には色があり、強さがある。角度があり、拡散の度合いがある。朝の光は低い位置から山々を照らし、「モルゲンロート」などと持て囃されるよう

¥150

Peak2Peakのデジタル写真講座:第3回  写真にとって「画質」とは何か 後半

風景写真や山岳写真を撮影し作品として完成させていく時に必要な思考やテクニックを、毎回お伝えして行きます。今回のテーマは「画質」その後半です。 マガジンを定期購読すると、全ての記事を読む事ができます。 <画質と創造性は別問題> ここでお話しする「画質」は、前回(写真にとって「画質」とは何か 前半)で述べたカメラの設定項目にある画質ではなく、写真の仕上がりに関する事柄です。 最初に断っておかなければならないのは、「画質が良い写真=優れた写真作品ではない」ということです。「画質

¥300

StayHome チャレンジ04:Peak2Peakのバーチャル登山 残雪の双六岳

Peak2peak写真山岳ガイド事務所では現在、新型コロナウィルスの影響でガイド山行を全て取り止めていますが、例年なら登っている山で撮影した写真を交えながら、ルートと撮影ポイントの紹介、登山と撮影のアドバイスを書いていきたいと思います。皆様にも机上の登山を楽しんでいただければと思います。 第4回目は、残雪期の双六岳です。 マガジンを定期購読すると、公開中の複数の有料記事を読む事ができます。 <6月10日、それは双六小屋が開く日> このコースの適期は、6月10日以降、6月末

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Peak2Peakのデジタル写真講座:第2回  写真にとって「画質」とは何か 前半

風景写真や山岳写真を撮影し作品として完成させていく時に必要な思考やテクニックを、毎回お伝えして行きます。今回のテーマは「画質」です。 マガジンを定期購読すると、全ての記事を読む事ができます。 <解像度> デジタルの世界で「画質」という時、まず思い浮かぶのは「解像度」です。ややこしいことに「解像度」という言葉自体が、それが表す内容によって違った意味で使われているので、話が少々ややこしくなります。 「印刷の解像度」というときは、ある物理的な範囲の中に幾つのドット=点を打って

¥300