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夢はかなうとほろ苦いものなんだなあ

 「日本の食生活全集」というシリーズがあります。もう30年以上前に刊行されたものです。全50巻(47都道府県全て+アイヌの食事+索引2巻)で全国の農山村漁村の食を地域別、季節別に聞き書きして幅広く収録しているというものです。
 当時私は子供だったわけですが、地元図書館に入ってたのかな、夢中になって読みました。いつか全部揃えたい、端から端まで読みたい、というのが野望でしたが、お値段が一冊3000円近くしたので、自分の地域を買うので精一杯でした。
 そうこうする間に普通の書店では手に入らなくなり数十年。まさか再入学した大学の図書館に全巻揃っているとは(現在でも昭和初期の食文化資料としては比類なく価値がある文献なので、まあ当然といえば当然です)
 そして、それをフルに使ってレポートを書かなくちゃいけない日が来るとは。
「**地域における納豆餅の展開~74年前のレシピを通して」
書き上げるために、1日で9冊読みました。ぐったり。

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