東野圭吾 探偵ガリレオシリーズ

敬称略です‎m(_ _)m

東野圭吾    探偵ガリレオシリーズ  


ドラマ、映画と大人気だった、ガリレオこと湯川先生のシリーズ。

今回はこのシリーズで私的に面白いと思ったことを。

シリーズ1作目では、ガリレオ先生の容貌は、
前髪が揃っていて眼鏡をかけている、
というような描写をされ、いかにもこだわりの強いオタク学者という感じである。

実際、あとがきにて作者自ら、ガリレオ先生のモデルは俳優の佐野史郎だと明記している。

上記の描写だと、佐野史郎さん、なるほどね〜そんな感じだな、という気持ちになる。


ところが、2007年に初めて連続ドラマ化された時には、その当時最も視聴率を取れるとされた月9、そして主人公ガリレオ先生を演じたのは、当時、全女性の憧れ!くらいのイケメン福山雅治だった。
(当時まだイケメンという言葉はなかった気がするが)

若い人は知らないかもしれないが、福山雅治といえば、現在アラフォーからアラフィフ(もっと上も?)の女性には、絶大な人気だった。

なんせ、顔がとんでもなく綺麗なうえに小顔、180cmを超える引き締まった長身にとても長い脚、と全体にとてもバランス良く、声のトーンもちょうど良い低さ、と、もう本当に少女マンガの理想の男性が現実になったような魅力的な男性で、女性は誰もが憧れずにはいられなかった。

昭和世代からしたら、もう神レベルだよ
(いまでも綺麗過ぎる50代男性だけど)

当時、女性の好きなタイプ、理想のタイプ、憧れの男性、といえば、たいてい福山雅治だった。

合コンでも女性陣が言う前から、男性に好きなタイプは福山雅治でしょ?と言われるくらいだった(笑)

トークではざっくばらんで男性の心も掴んでいて、もう本当に凄いとしか言いようのないスターだった。

みんなの福山雅治でいたい、と言って結婚しない主義だったのに結婚したので、ずっとファンだった独身女性の気落ちはハンパなかっただろう…。

と、つい余談にチカラが入ってしまった(苦笑)


当然、福山雅治効果と、原作の良さもあり、ドラマは大ヒット!

ドラマはスペシャルと第2シリーズも、そして映画も2本制作された。

その間にも原作は書かれ、出版されていたのだが、第4弾の「ガリレオの苦悩」を読んで驚いた。

ガリレオ先生の体格については、シリーズでは、ほとんど描写されてこなかったのに、
突然、学生時代と変わらぬ、
無駄のない引き締まった体格
とある。

佐野史郎さん的な風貌からは、なんだか違和感がある。(佐野史郎さんにはすごい失礼だけど、そうだよね?)

さらに
ガリレオ先生の顔について、ついに
端正な顔立ちを云々
と描写している!!!

(体格も顔も「密室る(とじる)」で描写されている。)


顔立ちについても、1作目(前髪が揃っていて眼鏡をかけている)以来、ほとんど描写されていなかった。

これ、モデルが佐野史郎さんのままだったら、端正な顔立ちとは書かないのでは?

(ものすごく佐野史郎さんには失礼だけど、端正な顔立ちとはちょっと違うよね?)


絶対に、福山雅治でドラマが大ヒットして、
ガリレオ先生=福山雅治
のイメージが浸透してたから、どさくさにまぎれて?ガリレオ先生を福山雅治のようなイケメンに変えたよね?ね?

ついでに、ドラマだけのキャラクターだった女性刑事の内海薫が原作に登場するのも、「ガリレオの苦悩」辺りからである。

(ドラマ化にあたって、湯川先生と草薙刑事では華が無い、とドラマオリジナルとして女性刑事の内海薫が登場することになった。)


原作者の意図が反映されてのことかはわからないが、原作がドラマに寄せていく、という珍しい作品となったことは間違いない。

という、私の他人からはおかしいと言われる視点からでした♪

もちろん、原作もドラマも映画もおもしろいので、ぜひ、全て楽しんでみてください。



長文、読んでくださり、ありがとうございます。

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