いちぢくユカコ

読書や映画やドラマのことなど徒然に

いちぢくユカコ

読書や映画やドラマのことなど徒然に

最近の記事

家族は敵2

家族は敵1 家族、特に両親に対して長い間怨みとなって私を苦しめたのは、言葉の暴力だった。(いまもかな?) 毎日 「おまえはグズだ、デブだ、顔がデカイ、バカだ、根性が悪い、思いやりがない!!」 と罵られた。これを両親ともに、言ってくるのだ。 プラス、父方の祖父母だ。 (確かに事実だったけど、肥満ではなかったし、もっとほかに言いようや対応の仕方があったハズだろ!) そうやって、私には罵詈雑言を浴びせかけておいて、 くるっと顔の向きを変えて猫なで声で、妹には 「あんたは美人

    • 家族は敵1

      いつからだったか、小学校あがる前くらいから、 私には 家族は敵 という意識がずっとあった。 家にいても、安心できなかった。居心地が悪かった。 すぐにヒステリックになる母の顔色を伺い、怯えていた。 母はとにかく、いつもイライラしていた。 妹と弟は仲良しだが、激しいケンカばかりしているので、あまり関わらないようにしていた。 (小さい兄弟のケンカってすごいよね!) 父は団塊の世代によくありがちな、朝早く出て深夜に帰るという生活スタイルなので、ほとんど顔を合わせることすらなかっ

      • 「ありがとう」が苦痛

        「ありがとう」ってすごく波動が高くて良い言葉だって、言われてますよね。 でもどうしても、なぜか、その「ありがとう」を言葉にすることすら、苦痛を伴うことがあるようだ。 私がそうだった。 ちょっと前まで、私は本当に人格形成が全くできてなくて、人間のクズだった。 いろいろあって、どん底を味わい、なんとか這い上がろう、という気になった十数年前、 キレイになったら人生少しは楽しくなるだろうか?と思って、 顔や身体をトレーニングと道具で美しく変えられる と謳った美容団体に関わった。

        • 源氏物語 由良弥生著

          源氏物語 由良弥生著 あの源氏物語を、本流を大事にしながら、新たに描いた作品。 とても面白く、ワクワクしながら読んだ。 原作は光源氏を軸に描かれるが、 この作品は、 光源氏と深く関わる女性の側から、 その女性の内面、心の葛藤などを描く。 かといって、 光源氏を魅力的な男性として描くが、 否定も肯定もしていない。 と、言いつつ、 私の源氏物語の知識は、ほとんど 大和和紀さんの漫画作品、 「あさきゆめみし」なんだけど(笑) この「あさきゆめみし」は、源氏物語入門

          あさきゆめみし 大和和紀

          あさきゆめみし 大和和紀 あの世界最古の長編ともいわれる、 紫式部の源氏物語を、 とっても読みやすくした漫画版。 おそらく、割と原作に沿っているかと。 同世代の女性は高校生のころとかに、読んでるのでは‎٩(◕‿◕。)۶ 平安時代の装束はもちろん、 風俗もイメージしやすく、 わかりやすい。 綺麗な平安絵巻になっていますよね。 あさきゆめみしを読んでみたら、 以前紹介した、源氏物語を大胆に アレンジした 源氏物語 由良弥生著 と読んでみるのも良いかも。

          あさきゆめみし 大和和紀

          三屋清左衛門残日録 藤沢周平著

          三屋清左衛門残日録 藤沢周平著 数多くの藤沢周平作品の中でも、 いぶし銀のような渋さと味わいの名作。 なぜかはよくわからないが、 私は藤沢作品の中で、 この作品がいちばん好きだ。 はっきり言って、 隠居のおじさんが主人公だし、 派手な事件が起こる訳でもなく、 めちゃくちゃ地味な作品のはずなんだけど、 ぐいぐい惹きこまれてハマってしまう。 ぜひ、読んでみて♪ 読んでくださり、ありがとうございます。

          三屋清左衛門残日録 藤沢周平著

          「マスカレード・イブ」東野圭吾著

          「マスカレード・イブ」 東野圭吾著 第1弾の「マスカレード・ホテル」へ繋がる物語の短編集。 すべて謎解きの楽しみがある。 これもおもしろいので、集中して一気に読んでしまった。 映画の原作だけでなく、こちらもぜひ読んでみて。 読んでくださり、ありがとうございます。

          「マスカレード・イブ」東野圭吾著

          「マスカレード・ホテル」東野圭吾著

          「マスカレード・ホテル」 東野圭吾著 読書そのものも、ものすごく久しぶりで、めちゃくちゃワクワクしながら読んだ。 こんなにワクワクしたのは、いつぶりなんだろう。 あっという間に読めてしまったくらい、止まらなくなる。 おもしろい! 最後のちょっと手前で予測がついてしまったけど、まあいいでしょう。 これはどの俳優さんが演じるんだろう?と考えながら読むのも楽しかった♪ 読んでくださり、ありがとうございます。

          「マスカレード・ホテル」東野圭吾著

          甘え上手になったら何倍も幸せ

          あなたは甘え上手、甘え下手、どっち? いろんな人の話を聞いていると、甘えるのがヘタな女性が多すぎ! なぜかパートナーと競おうとか、負けたくない!と思っている人が多くてびっくりする‎(ㅇㅁㅇ)!!!!!!! どうして負けたくないと思うのか…何で負けたくないのか…不思議で仕方がない。 そういうよくわからないプライドは、さっさとどこかに捨てて、 にっこり笑って、褒めて甘えなよ。 そしたら、いまよりずっと幸せになのに! ほんのちょっとしたことから始めればいい。 荷物を持ってく

          甘え上手になったら何倍も幸せ

          新約聖書についてのつぶやき

          最初に断わっておくが、いまから書くことは宗教を否定するとか批判するとかの目的ではないし、そんな気持ちは全く無い。 単に、私の頭が堅いからか、理解できなかったという驚いたことを、したためてみたかっただけなのです。 私は大学だけカトリックだったので、聖書なるものには、大学に入学して初めて、触れ、目にしました。 大学の講義では、新約聖書を使いました。 そして、一般教養課程での必須科目。要は2年間、講義に出てテストも受けなければならない。 キリスト教とは全く関係ない環境で育った

          新約聖書についてのつぶやき

          鬼滅の刃で感じることは…

          鬼滅の刃、いまとっても人気ですね。 劇場版がすごい人気で予約の画面にすら行けないとか!? 私はすっかり流行に取り残されているので、ようやく最近、アニメを見たような完全なニワカですが‎(^◇^;) 見て感じることは、いま社会の裏側(ニュースで報道されないところ)で起こっていることが描かれているのではないか、ということ。 鬼、人喰い、絶対にそうじゃない?? ある霊能者の人曰く、神様がヒントを与えてそれを上手にカタチにしたんだよ、神様のエネルギーが入っている作品だよ、とのこ

          鬼滅の刃で感じることは…

          陰陽師 蒼猴ノ巻 夢枕獏著

          陰陽師 蒼猴ノ巻 夢枕獏著 もうシリーズ何冊目なんだろう? こういうの好きなのでずっと読んでいる。 映画化もドラマ化もされて人気ですね。 こちらは短編集。 いつも文字数少なく、読みやすい。 印象的だったのは 「安達原(あだちがはら)」 という短編。 民話や昔話によくある、人喰いの話。 ただ、登場人物はよくある山姥(やまんば)ではない。 若い?美しい女性だ。 非常に特徴的なのが、人喰いを我慢している間は、 たった数日でやつれ、10歳も歳を重ねたようになってしま

          陰陽師 蒼猴ノ巻 夢枕獏著

          浅田次郎著 「日輪の遺産」

          今回もこの時期ならではのご紹介。 浅田次郎著 「日輪の遺産」 映画化されたので、映画をご覧になった方もおられると思います。 浅田次郎さんの作品も私は大好きです。 振り幅が広いのに、どれをとっても、名作・秀作が多いと、私は思っています。 その浅田次郎さんの作品の中でも、 この「日輪の遺産」は評価の高い作品です。 戦争ものとしては、かなり異色の作品。 もちろん、フィクション。 浅田作品も、あっという間にその世界に引き込まれて、夢中になってしまいます。 戦争の是非じゃ

          浅田次郎著 「日輪の遺産」

          「二つの祖国」 山崎豊子著

          時期的に今回も戦争に絡んだものを。 「二つの祖国」 山崎豊子著 戦争は家族の絆も、人の心も引き裂く。 主人公は日系アメリカ人。 アメリカでは日本人だからと、 収容所へ入れられ、 日本からは敵と見なされ…。 戦場でも兄弟が、 日本とアメリカ、敵味方に分かれて 戦う哀しみ、虚しさ。 最後、東京裁判に通訳として 深く関わるにつれての 裁きに対する苦悩。 そこに、妻とは別に、 真に愛する女性を見つけてしまった 苦悩も絡み、 主人公の心は混乱を極める。 興味持った人はぜひ

          「二つの祖国」 山崎豊子著

          宮尾登美子 著 「朱夏」

          この時期なので、こちらの本をご紹介 宮尾登美子 著 「朱夏」 著者の自伝的小説で、 「櫂」「春燈」からの連作で 「仁淀川」へと続く。 どれをとっても名作に思える 宮尾文学の中でも、 最高峰と言われている。 宮尾文学は大好きで ほとんどを読みましたが、 その中でも、「櫂」と、 この「朱夏」は強烈に 印象に残っています。 宮尾文学は、あっという間に グイグイとその世界に 引き込まれてしまう。 そして私の場合は、 頭の中にパァーっと映像が広がるのだが、とくに宮尾文学

          宮尾登美子 著 「朱夏」

          愉楽の園 宮本輝 著

          愉楽の園 宮本輝 著 読み始めるとすぐに、 東南アジアのもわっとした熱気が 伝わってきそうな感じ。 当時はまだ若かったので、 すっごい大人の恋愛だな~ とかなり他人事だったな。 と言っても、 20年ほど経ってしまった今も、 同じこと感じると思うけど(^^;; 私はいつ大人になるのやら(苦笑) でも、この愉楽の園の世界観、 けっこう好きで、印象に残ってます。 宮本輝さんの著作では、ちょっとマイナーな作品なのかな? (私はへそまがりなので、マニアックなのを取り上げた

          愉楽の園 宮本輝 著