FUSE OF LOVE
こんにちは!今回レビューするのはこちら!
「FUSE OF LOVE」2005.8.24リリース
アルバム概要
このアルバムは、倉木さんがデビュー5周年を迎え、また大学を卒業されて初めてリリースされた作品になります。
倉木さんの作品では初めての、完全セルフプロデュースの作品ともなっている今作のテーマとしては、倉木さんの「今までいろんな人からたくさんの愛を受け取りながら音楽活動をすることができたから、今度は自分から音楽を通して愛を伝えていきたい」という思いによるところが大きいようです。今現在の倉木さんの原点となっているメッセージかもしれません。
R&Bテイスト強めなアメリカンポップスな曲が中心になっていた前作「If I Believe」までとは打って変わって軽めなサウンドが多く、親しみやすい作品となってこの作品は、ある意味倉木さんの活動の第二章のはじまり、のような感じもあります。
また、今作は倉木さんのオリジナルアルバムの中で唯一コナンタイアップが一切収録されていないアルバムになっているのも、ギネス認定されるほどまでになった今となっては珍しい特徴かもしれません。
1.Honey, feeling for me
倉木さんのアルバムは表題曲の有無に関わらず、勢いのある楽曲が最初にくる場合が多いですが、今回は甘く優しい雰囲気の楽曲からはじまります。歌詞の方もスイートな言葉と、純粋な恋人への思いとが上手くマッチしていて、何とも女性らしい(?)曲です。倉木さんの澄んだ声も軽いサウンドに似合っています。
2.P.S♡MY SUNSHINE
21stシングル、前回お話ししたGARNET CROWの岡本仁志さんの初の提供曲です。
倉木さんの楽曲では定期的にやってくる、さわやかな朝に聞きたくなる歌の一つですね。
初々しい恋のはじまりを歌っているようで、爽快感も抜群です。
3.You look at me〜one
20thシングル「ダンシング」のカップリング曲です。スッと流れてしまう3曲目ですが、歌詞をよく見てみると、とても倉木さんらしく、そばに寄り添って愛を伝えてくれる曲になっているんだと気づきます。
4.駆け抜ける稲妻
なんとも恐ろしいタイトル(笑)ですが、それとは裏腹にめちゃくちゃ明るい曲になっています。「稲妻のように強く!」というよりは「きゃー!稲妻だ!楽しー♪」っていうノリを感じてしまいます笑。なんだかんだ聞いていて楽しい曲で、僕は好きですね。
5.Don’t leave me alone
ここで少し大人な曲が登場します。今までと一転、聞かせるタイプの曲です。もう倉木さんの記事で何度言ったかわかりませんが、声とメロディがマッチしていて、とてつもない切なさを引き出しています。歌詞の中に「導火線」という、アルバムタイトル(FUSEは日本語で導火線の意味だそうです)に関連したフレーズが登場しているのもポイントですね。
6.Love, needing
19作目のシングルで、冒頭で述べた倉木さんの完全セルフプロデュースが始まった作品でもあります。タイトルは「Love, Day After Tomorrow」と掛かっているところもあるんだと思います。
ちょうど倉木さんが大学を卒業された時期の曲でもあるので、もしかしたら倉木さんの中にも「倉木麻衣の第二章のはじまり」みたいな感覚があったのかもですね。
7.ダンシング
20thシングルです。明らかにダンシングできそうなノリノリな曲になっています。そして今作ではここで徳永暁人さんが初登場です(といっても、このアルバムまでの5枚では、大野さんか徳永さんかYokoさんかCybersoundの名前しか基本登場しないんですけどね)。口ずさみたくなりますし、歌詞もいつも通り前向きで、聞いていて元気がもらえる曲です。
8.Tell me what
ダンシングに続いて口ずさみたくなるメロディの曲です。これもまたなんだかんだで"らしい"曲だと僕は思うのですがどうでしょうか。
曲順的にも、すごく綺麗な流れになっていると僕は感じています。
9.LOVE SICK
この曲もサビがめっちゃキャッチーで歌いたくなりますね。でもタイトルに「SICK」とあるように、メロディやサウンドの明るさにしては、歌詞は意外と恋愛ロスのようなものを描いています。
アルバムタイトルに「FUSE OF LOVE」とあるくらいですから、いろんな愛の形を歌った曲が集められている感じです。
10.明日へ架ける橋
18thシングルです。今作後半、怒涛の大野楽曲ラッシュの中にポツンと紛れ込んだ徳永楽曲ですが、決してその流れを乱すことなく、それでありながら一際存在感を放っています。曲調としてはミディアムバラードになっていますが、ピアノだけでシンプルに始まる1コーラス目、煌びやかに様々なサウンドが聞こえる2コーラス目と大サビ、名曲間違いなしです(マジレスしてしまうとこのアルバムに収録されたシングル曲の中で他の曲は全て20周年のシングルコレクションがベストアルバム初収録になったのに対して、この曲だけはベストアルバム皆勤賞なので自他共に認める名曲と言ってよいかと)。このアルバムの中核を担っている曲だと思います。
11.I sing a song for you
ピアノ一本で歌い上げるバラードです。が、作曲は徳永さんではなく、大野さんです。そして収録されているピアノ伴奏の演奏も大野さんがされています。
(語彙力不足が深刻ですが)この曲もまたとっても素敵なバラードで、聞くだけで涙腺崩壊ランキング(何だそれ?笑)では上位常連だと思います。
12.chance for you
最後を締めくくるのはとっておきの「chance for you」です。倉木さんのアルバムのラスト曲にふさわしいランキング、個人的には堂々1位です。倉木さんのライブではほぼ100%、アンコールにて大合唱される楽曲で、倉木さんのライブに行ったことがある人ならばみんなフルコーラス歌えるであろう一曲です。
その後、映画「ソフトボーイ」の主題歌となり、5年後にシネマバージョンが配信リリース、20周年のシングルコレクションには20周年バージョンと、ウィッシュミーメルとコラボしたMerciバージョンもあります。
とにもかくにも、倉木さんの活動においてはなくてはならない曲です。まさに応援歌そのもので、この曲に元気づけられることもたくさんあります。
最後に
今回は倉木さんの5thアルバム「FUSE OF LOVE」のレビューをしました。1stアルバム「delicious way」から4thアルバム「If I Believe」までの流れとは少し方向性が変わった作品なのもあり、いろいろな意見があるようですが、現在の倉木さんの「音楽を通して伝える」ということの原点になっているのはこのアルバムだと僕は思います。収録されている曲も耳馴染みの良い曲が多く、なんだかんだ良い作品ではないでしょうか。
というわけで、今回はこの辺りで失礼します。
倉木さんのアルバムレビューも残すところあと4回(番外編の予定があるので全5回)となりました。
ここまで読んでくださりありがとうございます!
ではまたお会いしましょう^_^
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