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自祝生活徒然*真っ白な時間の広がりの中で、過去と未来の間に立つ。

ともかく、不思議な時間が流れている。
過去と未来の「間」。
わからない未来が目の前に広がる中で、
日々の暮らしが穏やかに、淡々と流れていく。
ふーっと飛んでいってしまいそうな心を、腹の中のわたしが止めている。
居心地がいいような悪いような。
ただ、目の前には初夏の風に大きく揺れる街路樹が
その葉を擦らせて言葉にならない言葉を語っている。

自祝生活が始まって(私は3月末にハワイから帰国したことで)5週間。

つい、2ヶ月前まで、ほぼ毎日のように何かしら「活動」のために出かけ、人混みの中を早足で歩いていた記憶が遠くなっていく。

北スコットランドのコミュニティ、フィンドホーンへの旅を企画したり、神楽坂にある小さな部屋で、フィンドホーンで生まれた自己受容と自己成長を促すトランスフォーメーションゲームのセッションや、様々に心の世界を旅する集まりを企画するのが今の私の活動の中心。年間のスケジュールがほぼ決まっていたものが、パンデミックによるイギリスのロックダウンや、日本の非常事態宣言による活動の自粛を受けて、ほぼキャンセル、または延期となった。

あっという間に、真っ白な時間が容赦無く目の前に広がり、時間で区切られた生活がアメーバのように広がっていく。気持ちいいくらいに。

自祝生活が始まり、どこにも行かず#stayathome がデフォルトとなったことに、実は少し興奮した。新しい旅が始まるようなそんな予感だった。

朝、太陽を浴びながら散歩する時間は季節の移り変わりと共に、発見に満ちていて、移動するための通過点だった場所に咲く、小さな花に思わず目がいったり、空を見上げれは天高く伸びやかに枝を伸ばす木々の木漏れ日の輝きにしばし、見惚れたり。

緑多き郊外の街は、家族連れでジョギングをする姿や、年配のご夫婦が仲良く散歩していたり、季節の快適さも助けとなり、平和そのものという時間が流れていて、その中にどっぷりと浸かっていると、うっかり、今なぜこういう状況になっているかを忘れてしまいそうになる。

別れの言葉もかけられずに、骨になって帰ってきた家族を迎える気持ち。
感染を覚悟で、日々目の前の患者さんたちと向き合う医療従事者の方々の緊張感と、そして虚しさ。見えないリスクの海の中で日々、社会のシステムを止めないために働く方々のストレス。そして、暗中模索しながらなかなか打開策が打ち出せないリーダーたちの焦り。

大変なことが起きている、本当に。

ここは忘れちゃいけないと思ってる。だけど、そこに居続けてもならない。

今は、感情の向こうにある大きな流れを見つめる時。そして、それを見つめる自分の心を観じる時。

ここ数年、世界各地で起きた自然災害ではその土地の人々を繋いだ。そして、この春、目に見えない小さな存在が、一気に世界の人々を結びつけた。インターネットに乗って、剥き出しになった人間の心の投影が毎日のように飛び込んできた。海を超え、その見えない存在の脅威と共に、見知らぬ家族の悲しい体験を、どのくらいの人が共有したことだろう。同時に、優しさと思いやりも。

今、こうして生かされていることを思い出しながら、わからない未来に向かっていくこと。そして、全てが止まったことで浮き彫りになった「要らないもの」を捨てていく勇気。抱えきれないものに溢れ、それを保つためにさらにエネルギーを求める人生から「いい塩梅」で足る人生に。獲得する人生から分かち合う人生に。使い捨ての便利さから手作りする楽しさに。

今は、種まき。今立っている、この大地に、見えない未来の種を蒔く時。その種の計画はわからない。私たち人類がこの地球と共に幸せな関係を結んでいけますように。そして私がその関係を創り出していけますようにと祈りを込めて。

過去と未来の「間」に夢想する皐月の午後に。

#diary #日記 #stayathome #自祝生活 #わからない未来へ

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