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フィンドホーン・コミュニティの底力を礎に。

日曜日の夜(日本では月曜日午前3時)
フィンドホーンの創成期に
深い関わりを持った5人の方々が、
外部のグループが企画したウェビナーで
それぞれのフィンドホーンとの関わりや
想い、そしてそれぞれの視点について
お話しをしてくださいました。

奇しくも、この週末に
フィンドホーン財団はその50年余り
続いた最後の教育プログラムを終え
ゲストをクルーニーから送り出し
再開の目処がないままに
その扉を閉じた、というタイミングで
改めてフィンドホーン事始めを知り
そのエネルギーを感じることは
大事なプロセスだと感じました。

5人の方々に共通なのは至って楽観的。

『この状況は、フィンドホーンの
変化と共にどうにかしていくという
DNAの現れみたいなもので、
これまで何度となく危機は経験して、
その都度、新たな経験が準備されていた。』
と、メアリー・イングリスさん。

他の皆さんも、創設者の3人と共に
フィンドホーンという場を育てて
来られた方々。

『フィンドホーンの遺産は
歴史ではなく、
現在も存在しているものだ。』

と、ディビッド・シュパングラーさん。

そう、過去の栄光をただ伝えるのは
フィンドホーンのプラクティスではない。
今起きている状況もまた
プラクティスの一つであり、
途上なのですよね。

プロセスに静かに耳を傾けていく。
そして、新たな朝を迎えるように
朝日に照らされた道を歩んでいく。
闇夜は決して恐れる場ではなく
静かに心身魂を養う場。
光ばかり求めても私たちは
生きていくことはできない。
私たちが変り続けるという
唯一の真実を生きていくために
ガイアが準備してくれている
叡智でもあると、私は感じます。

『世界の状況とフィンドホーンの状況は
重なっているように思うか?』

という質問について、
それは当然重なっていると感じると
メアリーさん。

フィンドホーン自体が人類の可能性を
探求してきた『試みの場』であるわけで
それは、フラクタルで全体性の相似形で
現れています。フィンドホーンの挑戦は
人類の挑戦とも言える。

人間と自然界の関わりを
問い直されている今、
経済の仕組みの中で形を変えざるを
得なくなってきているのは
私たちの身の回りでも
馴染み深いテーマだと思います。

さらに言えば、
フィンドホーンだけでなく、
2年前にはインドのオーロビル、
そして、この夏シューマッハカレッジも
フィンドホーン同様に、プログラムの
継続が厳しくなり休止するとのこと。

あらゆる場面で問い直しがあり、
改めて、ここから生まれ出る世界に
視点を定めつつ、内からやってくる
小さき声に従い、行動していくという
基本に戻るということ。

経済という仕組みによって立ち行かなく
なった今、経済の前に地球の資源を
改めて見つめ直していくとき。
人は経済という仕組みよりも以前から
生きていることを思い出す時かも
しれません。

最後、こうした世界の状況に対して
フィンドホーンの実践から伝えられる
メッセージがあるとしたら、それは
どんなことか、という問いかけに対し、

メアリーさんより
『もう一度、聴くことを学び直すこと。深く耳を傾けること。
そして、分かち合い、気づいたことを行動すること。

これは言うが易しで
そうできないこともあるでしょう。

そんな自分にも、
そして、他の人たちにも
寛容な視点を持ち、許し、
何より、実践を続けることが
これまで以上に求められるのです。』

と。

あれやこれや憶測と劇的なストーリーに
持っていかれがちですが、シンプルに
キホンのキから再び歩み出すことに
やはり行き着くのですね。

『フィンドホーンが無くなっちゃう!!』
というストーリーは最もフィンドホーン
らしくない展開です。

もっとしぶとく、
たくましく、そして大きい。
そのコミュニティの底力を私たちも
拡大コミュニティの一員として
発揮してゆきたいものです💪

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