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古代文字アートの時間

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漢字のルーツとされる、亀甲文字。 3300年前、殷の人々がみていた世界を今の私の心の目で見た時 浮かび上がるものは。 刻みこむ「線」と浮かび上がる「白」と対峙する日々。
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誰のために書くのか、がはっきりした時に書ける線がある。その相手が旧知の人か、今出会った人かは関係ない。相手を感じ、イメージがわたしの手を動かす。そんな時に血の通った作品が生まれる。
台湾の体験はこのことをはっきりと感じさせてくれた。何か一つ、模索していたことを掴んだ。備忘録として

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台湾🇹🇼旅遊日記2024③ 台湾と日本を繋ぐ文化創造空間「東京散步×好物好人vol.2』@…

「東京散步×好物好人』とは 「散歩の達人」の奥谷道草さんと裕子さんご夫妻が、 東京〜台湾…

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古代文字アート『春*時めく』

『春』 春の陽気に誘われて 久々に作品づくり。 『春』の甲骨文字を二つ 組み合わせてみた。…

古代文字アート『監』☆世界は私たちのこころの写鏡。

先日天遊組のお稽古にて。 今日はこれを描こうと閃いた文字を書く。 そういう時は大抵、 無意…

古代文字アート『間』   全てのもの間で深呼吸。そこには全ての可能性がある。

『間』 A space in between こちらとあちらの間。 ゆらり揺れて、ここで 一呼吸。 辿り着…

古代文字アート『歌』声は神との絆を結ぶ

古代文字の『歌』という文字は 正に神様に自分の声を届ける人の姿。 この複雑な人類の現状の中…

今、この空間に存在している、わたしの『線』を引く

美術家 篠田桃江さん 107歳 逝く。 ついに、あちらの世界に 逝かれてしましいました。 師匠の天遊さんが大好きで つい、買ってしまったという 作品の一つがいつも稽古をする部屋の 床の間にかけられています。 空間を切り裂くシンプルな『線』 破壊的ではなく、その向こう側を 見せてくれているような裂け目。 いつ見ても生きているその『線』に 憧れています。 あるテレビ番組で 着物を着て、長い筆を持ち サッと、真っ白な紙に 線を引かれた姿が忘れられません。 まったく力の入ら

誰かのために「書く」ということ

誰かのために作品を書く。 それは祈りだと改めて感じる。 日頃の感謝を込めて お世話になって…