今、この空間に存在している、わたしの『線』を引く
美術家 篠田桃江さん 107歳 逝く。
ついに、あちらの世界に
逝かれてしましいました。
師匠の天遊さんが大好きで
つい、買ってしまったという
作品の一つがいつも稽古をする部屋の
床の間にかけられています。
空間を切り裂くシンプルな『線』
破壊的ではなく、その向こう側を
見せてくれているような裂け目。
いつ見ても生きているその『線』に
憧れています。
あるテレビ番組で
着物を着て、長い筆を持ち
サッと、真っ白な紙に
線を引かれた姿が忘れられません。
まったく力の入ら