「彼氏に対して甘えた声で。配達員に対してはキツい声で。人は相手と状況に応じて行動を使い分ける。あらゆる行動に目的があるからだ」

相手によって行動を使い分ける人

私が知っているケースでは、それは女性なんですが、相手が男性と女性とで明らかに行動や態度が違うので、嫌悪感を抱いてしまったというケースになります。

あらゆる行動には「相手」と「目的」がある

その女性は「相手」が男性の場合、周りの女性より自分の方がかわいい女性であると思われたいという「目的」があるのは明らかでした。

一方、「相手」が女性の場合、見るからに上から目線なので、自分の方がヒエラルキーでは上位であることをアピールする「目的」があることも、きっと間違いなかったでしょう。

そして多くの人が距離を取るようになった

アドラーによると、これは決して特殊なケースではないということです。
しかし、彼女のこのような行動により、それを心地よいと感じた一部の男性以外は、一斉に彼女から距離を取るようになりました。

彼女にとっては、一部の男性の興味関心を惹くことができたので、「目的」は達成できたのでしょう。
多くの女性は彼女から遠ざかってしまったので、女性ヒエラルキーの上位に君臨するこいう「目的」は達成できなかったと思います。
私はなるべく関わらないようにしていました。見ていると哀れな人だなと思いましたが、彼女とその他多くの人との関係をどうするかは、彼女の課題なので私は他言無用で何も言うことはなかったですね。

「相手」と「目的」を推測しながら観察する

あらゆる行動には「相手」と「目的」があります。それを推測しながら観察すると相手の気持ちが見えてきます。

とすると、自分も観察されているかもしれませんね。自分が何か行動する前に、その「相手」と「目的」が何のか考えてみると、自分自身を見つめ直す機会になり、行動変容のきっかけになるかもしれませんね。

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉