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「敗北を避けるために、時に人間は自ら病気になる。『病気でなければできたのに・・・』そう言い訳して安全地帯へ逃げ込み、ラクをするのだ」

人は人生の敗北を避けるために、あらゆるものを利用する

時に人は自分でも気づかないうちに病気を作り出すことがある、とアドラーは言います。病気になれば会社や学校に行かなくても済む、様々な身体症状を無意識のうちに作り出すことを、心理学では「疾病利得」というのだそうです。

アドラー心理学に逆らってみよう

7回目にして初めてアドラー心理学に逆らってみたいと思います。
私は過去に過労のためにうつ病を発症し、長期病欠した経験があります。
自分が任された仕事はどんなに厳しい任務でも、必ずやり遂げてやるという信念を持っていたので、最終的にはストレスとプレッシャーで潰れてしまったんですね。

アドラーに言わせれば、私は病気を言い訳にして仕事から逃げたということになりますが、ここにはどうしても納得がいかないのです。

療養中の方が辛かった

自分がまさかうつになるなんてショックでしたし、その現実を受け入れるのはとても難しいことでした。仕事を途中で投げ出して仕事を休むことのうしろめたさも辛かったですね。また、仕事を休んでも家庭が安息の場ではなかったことも辛さに拍車をかけていました。
療養中の方が辛かったに、仕事から逃げたということにどうしても納得でなかったのです。

全てのことから解放されて楽になりたかった、本能的に命を守るために逃げたのか?

もう少し俯瞰して見てみると、私は人生の敗北を避けるために病気になった。でも、その病気のせいで何もかも楽になりたいという、とても危険な思考に陥ってしまった。そのため、自分の命を守るという一番根源的な本能により、仕事も家庭も手放す選択をしたのではないか、そのように考えることができるのではないか。

今一番思うことは「生きてて良かった」ということです。
おかげで今、人生の後半戦に向けての準備を進めることができています。
時には自分を守るために逃げることも必要だと思います。



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