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「嫉妬は、頻繫に利用される感情だ。相手の自由を奪い、自分のルールに従わせる。相手を召し使いへと格下げし、自分は王となる」

嫉妬

嫉妬とは、「自分が愛する、もしくは所有する対象を奪われる危機が訪れたときに、奪う人、もしくは奪われる対象の価値をおとしめ、非難し、拘束もしくは排除しようとして使われる感情」とされています。

引き離す感情

アドラーは「嫉妬は他の人をけなし、非難などをするのに役立つ」と言いました。

その意味では、嫉妬は「人と人とを引き離す感情」と言えます。

恋愛での嫉妬

恋愛場面での嫉妬は、愛する対象を拘束し確保することが目的の感情となります。

男性の場合であれば、恋人や妻が他の男性に興味を示していると感じた時、その男性のことをけなし、非難することでパートナーを引き離し、自分だけに関心を持つようにします。

そして、パートナーがよそに逃げ出さないように束縛するのです。

もう一つの目的

もう一つの目的として、パートナーの価値を召し使いの地位におとしめ、自分は「王」になることです。

このもう一つの目的は、恋愛以外、例えば仕事の場面でも用いられます。

自分が同期の中で「王」になろうという野心を持っていたとしたら、ライバルである他の同期社員は、仲間や味方ではなく、蹴落とさなければならない存在になります。

同期の中で王になれたら、最終的な野心はその会社での「王」になることとなり、社員全員を蹴落として召し使いの地位におとしめるのです。

そして孤独がやってくる

そして、最終的に会社での「王」になれたとしても、気づいたときには自分の周りには、仲間も味方もいなくなり、孤独が待ち受けているのです。

自分の目的を達成するために、嫉妬を使い排除をし続ければ、孤独が待ち受けているのは、ごく当然の結末かもしれません。

力強い感情

このように、嫉妬は二重の意味で自らの欲求を満たす、力強い感情です。
そのため、この感情も頻繁に利用されます。

しかし、嫉妬は「人と人とを引き離す感情」ゆえに副作用も甚大です。

嫉妬を使わず自分の課題へ正面から向き合いたいですね。

嫉妬を使って相手をおとしめず、努力して自分を高めよう。


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