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「『よくできたね』とほめるのではない。『ありがとう、助かったよ』と感謝を伝えるのだ。感謝される喜びを体験すれば、自ら進んで貢献を繰り返すだろう」

ほめられたら嬉しいですか?

上司から仕事を任されたので、頑張って期日よりも早くその仕事をやり遂げたとします。

それを上司に報告したとき「偉いね。よくできたね」と言われたら嬉しいですか?

私だったら「バカにされた」と感じて憤慨すると思います。
なぜなら、それは上から目線であり、なおかつ相手に対して「期待していない」ことが前提だからです。

感謝の言葉を伝える

では、何と言われたら嬉しいでしょうか?

私だったら「ありがとう。とっても助かるよ」と感謝の言葉が返ってきたら、とても嬉しい気持ちになりますね。

感謝されれば誰でも嬉しいものです。
そして、自分が行った貢献に対して感謝が返ってきたときに始めて人は自己効力感が満たされ自己信頼を感じます。

同時に相手に対しても信頼感を持ちます。
すなわち他者信頼も芽生えるのです。

部下や後輩をほめていませんか?

「私ほめられて伸びるタイプなんです」
と言う、部下や後輩はいませんか?

これは、ほめられることを「目的」に仕事をしていると言っているに他なりません。

ほめられた一瞬は嬉しいでしょうが、「共同体感覚」を高めることにはなりませんので、ほめるのではなく感謝することが大切です。

やたらとほめる上司

誰に対してもやたらとほめる上司がいました。

悪い人ではなかったのですが、その当時は自分がほめられたり、他の人がほめられている場面に遭遇すると、なぜか違和感を持っていました。
要するに気持ち悪かったんです。

アドラー心理学と出会って違和感の理由がはっきりとしました。

上から目線でほめられることが違和感の理由だったのです。

上から目線よりも横から目線

上から目線で「ほめられる」よりも横から目線で「感謝される」ことが自己信頼と他者信頼には、はるかに有効です。

貢献と感謝の体験を増やすことが共同体感覚を養う上で最も大切なことだとアドラーは言っているのです。

「共同体感覚」が当たり前の世の中になったら、どんなに生きやすいだろうと考えてしまいます。

世の中の全ての人が幸せになるように、微力ながら、アドラー心理学の考え方が世に広がるためのアクションを継続していきます。


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