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「不安だから、外出できないのではない。外出したくないから、不安を作り出しているのだ。『外出しない』という目的が先にあるのだ」

今日は仕事に行きたくない時ってありますよね

朝起きて「今日は仕事に行きたくないなぁ」って憂鬱になることってありますよね。
どんな理由があるか考えてみると、「昨日上司からこっぴどく𠮟られた」「今日参加したくない会議がある」「締め切りが近い仕事がさっぱり進んでいない」など『不安』を感じているからと思ってしまいますよね。

「仕事にいきたくない」という目的が先にある

アドラーは、「不安だから仕事に行きたくない」ではなく、「仕事に行きたくないから不安を作り出している」というのです。

どのような理由にせよ、目的が先にある。それがアドラーが考える「目的論」なんです。
何か原因があって仕事に行きたくないのではく、仕事に行きたくないという目的があるから原因を作り出しているということですね。

抑うつ状態などのメンタル不調も「目的」があってそうなる

これは、実際にメンタル不全で長期間病欠した経験がある自分にとっては、とても堪える言葉です。

アドラーに言わせてみれば「仕事に行きたくないからメンタル不調になった」となるわけです。
私に言わせれば「好きでメンタル不調なったわけではない」のです。

なぜメンタル不調に陥ったのか考える

それではなぜメンタル不調になったのか過去を振り返ってみましょう。

当時はとあるセクションの課長でした。人員配置の都合で係長の配置がなく、課長として係長の役割も担っていました。そうこうしていると業務とは関係ないことが原因で、1人の部下がメンタル不調で長期離脱になり、復帰の目途が全くない状態になりました。急遽ヘルプに入った人物がセクション内の人間関係を最悪な状態に陥れ、一番頼りにしていた部下がそれに嫌気がさし退職してしまいました。同じ原因で退職者が続きそうになったので、ヘルプに入っていた人物を引き揚げさせました。欠員状態になりますが、新たな退職者を生まないために仕方なかったことだったと思っています。
欠員状態が続いても仕事量は減るはずもなく、過酷な労働が押し寄せてきます。そして私はキャパオーバーして潰れてしまったのでした。

自分を守るためにメンタル不調になった

「目的論」で考えると、これ以上、同じ環境で仕事を続けていたら、再起不能になるかもしれないと思い、自分を守るためには「仕事に行かない」という目的を達成する必要があり、そのためにメンタル不調になったのだと説明がつくのではないかと考えます。

自分を守れなかったら今の自分はなかったので、メンタル不調になって長期病欠したことも肯定的に捉えることにしよう。


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