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「『信用』するのではなく『信頼』するのだ。『信頼』とは裏付けも担保もなく相手を信じること。裏切られる可能性があっても相手を信じるのである」

「信用」と「信頼」の違い

みなさんは、「信用」と「信頼」の違いは何か?と問われたら何と答えますか?

「信用」とは裏付けや担保と引き換えに相手を信じることです。

一方、「信頼」とは一切の裏付けや担保もなく相手を信じることです。

「信用金庫」はあるけど「信頼金庫」は無いですよね。
裏付けや担保が無い人や組織とは取り引きできないということです。

裏切られるかもしれないけど信じる

相手に裏切られるかもしれないけど、それでも相手を信じることが「信頼」です。

アドラーの提唱した共同体感覚は、「信頼」をベースにしています。
自己信頼と他者信頼は共に、裏付けなく、裏切られる可能性があっても信じることから始まります。

相手を疑っているうちは、信頼関係は築けません。
無条件に信じるのです。

部下に仕事を任せるということ

上司のあなたは、どうすれば部下に仕事を任せられますか?

会社の事業計画で新プロジェクトを立ち上げることになりましたが、上司であるあなたは他のプロジェクトでもう手一杯です。
部下に新プロジェクトを任せなければ、立ち上げは不可能な状況です。

部下を「信頼」していれば、仕事は任せられます。
その部下には実績という裏付けもなく、失敗する可能性もあります。
それでも部下を信じて仕事を任せるのです。

それが部下を「信頼」するということです。

部下に仕事を任せられないということ

部下に仕事を任せられない上司は、部下に対して裏付けや担保がないと、不安で任せられない、または自分でやった方が間違いないと考えているのです。

その結果、どのような未来が待っているかというと、上司であるあなたが完全にキャパオーバーになり、仕事の質が著しく低下するでしょう。
長時間労働による健康問題も心配ですね。

また、仕事を任せてもらえない部下は、いつまで経っても新しいチャレンジができずに、成長が頭打ちになる可能性が大きくなります。
仕事に対するモチベーションを保つのも一苦労でしょう。

全ての人には可能性がある

「あいつは業務習得が遅いからダメだ」「あいつは言われたことしかでないヤツだ」というレッテルを貼る時間があるなら、相手の可能性を信じて「どうやったら業務習得が進むだろうか」「どうしたら提案型の仕事ができるようになるだろうか」と一緒に考えて課題をクリアできれば、信頼関係を構築できるはずです。

まずは仕事を任せる側の上司が、部下に対して無条件に信頼するのです。

ただ、任せたからといって、丸投げないけまん。
困った時には相談に乗り、一緒に解決していければ、信頼関係はより一層強固なものとなるでしょう。

そして、任された仕事をやり遂げた部下は、成功体験をして自己効力感が高まり、大きく成長することができるでしょう。


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