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【食材研究】柚子 ~さわやかだけど厳しい柚子の魅力~

冬が旬の「柚子」。その名前を聞くだけでさわやかなイメージが思い浮かぶほど、フレッシュな黄色い見た目と良い香りから受ける印象が強いと思います。

今シーズンは知人から大量に柚子をいただいたので、家でジャムを作っていたところ、家中に香りが充満し、家族みんなが幸せな気持ちになりました。冬至の日に柚子湯に入る風習がありますが、この強い芳香によって邪気を払う意味があると言われています。


<栄養素と効能>
・気の巡りをよくして、ストレスを軽減する。
・胃の不快感を和らげる。胃液の分泌を促進して消化を助ける
・クエン酸やリンゴ酸を含み、疲労回復筋肉痛の改善に役立つ。
咳を止め痰切れをよくする。
・酔いを醒ますので、飲酒後におすすめ。
・特に果皮に多くのビタミンCが含まれる。
・香り成分であるリモネンやピネンには、リラックス効果がある。


<調理方法>
・甘い系統として、柚子ジャムは丸ごと柚子を使っても美味しく仕上がるのでおすすめです。参考にしたレシピ↓では、薄皮を包丁でザク切りしていますが、口当たりが良くなるよう私はミキサーにかけました。



・おかずとして、柚子味噌もおすすめ。ビタミンCが豊富で、香りも楽しめるレシピです。蒸し野菜に添えたり、豆腐の田楽に使ったり、様々な料理に活用できます。



ところで、柚子を買ったりいただいたりすることはあっても、収穫したことがある方は少ないのではないでしょうか。聞いたところによると、育てて収穫するまでに、とても苦労するそう。種から育て始めて実が成るまでに、10年以上かかると言われており、収穫の際には枝に大きな鋭い棘があるので、棘と格闘しながら収穫作業を行うそうです。


近所で大量に柚子が実っているのを見かけたり、大量にいただいたりすることがあるので、柚子を手に入れるまでがそこまで厳しいことだとは思いもよりませんでした。さわやかな香りを漂わせ、人を幸せな気持ちにしながらも、収穫に至るまでには人に厳しい試練を与える「柚子」。ギャップを感じますね。先日つくったジャムを、よく味わいながら食べたいと思います。


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