キヤノンファンのぼやき

キヤノンがムービーを制覇したのは2011年から2015年まで。
5DMark2というカメラがフイルムライクで世界中で流行ったのだ。
ムービーといえばキヤノンだった。背景がボケて色が濃くて黒が締まった
フイルムタッチ。

僕も、「FOOL COOL ROCK・ONE OK ROCK Documentary」
三宅一生「FLYING BODIES 青森大学男子新体操」
のドキュメンタリー2本を映画として撮影と監督した。

そして、5DMark2は5Dmark3,4と進み、ムービーに使えないカメラに
なってしまった。
レンズを付けると写真は35ミリでもムービーは
60ミリくらいに拡大されてしまうからだ。
そしてそれはカタログにもHPにも明記されておらず、買ってから
しまった!っていう人が続出して、それもキヤノン離れにつながった。
だって16-35のレンズが32-70になったらワイドが撮れないからね。

その間にSONYはアルファで進化を遂げ一眼レフムービー界では
今は、おそらくシェア95%以上がSONYのa7シリーズだろう。

SONYが圧倒的に人気なのは、ノイズがほぼ無いということ。
画調は、フイルムライクではなくてスキャナーのように
精細さを追い求めたビデオカメラの画質。
キヤノンは、フイルムライクな画調だ。変わらないのも良い。
それ自体は好き嫌いだし、いいんだけど、R5では黒しまりが強くて
カスタム設定でコントラストなど一番下げたり色々しているんだけど
会長がなくなってしまう感じ。
時代的には、フイルムタッチの良さを知るユーザーが少なくなったのも
アルファ一人勝ちの状況を作ったんではないかな。

つい先日、ライブ撮影現場で最後に写真の収録があり、見ていたが
ISO12400でシャッター1000以上で撮影していたものを
見せてもらったがノイズがない。
キヤノンやパナではノイズだらけの世界だがソニーは無い。
そりゃソニーにするわな。と思った。

団塊の世代の人がキヤノンをずっと支えてきたが、その方々も
ニコンやSONYに乗り換えている。R5の全部買い替えの時にそれは起きた。
写真業界はニコンのシェアが圧倒的に増えた。
キヤノンの将来がかなり危ない時期だと思う。残念すぎる。

今の若い人は画質とか使い勝手をYoutubeで散々見てから買うので
老人がいなくなったらキヤノンは危ない会社になってしまうかもしれない。

デジタルかアナログかの時代から、デジタル100%になり
もはやフイルムの画調を知る若い人はそもそもいないので
すんなりと、アルファになってしまうのだと思う。
僕は、こってりとして色のりが良いキヤノンの画調は大好きで
ぺたっとして浅いトーンのSONYは白飛びで残念だったことがあり
僕はどうしても使えない。



僕はメイン機に1DCから1DXmark2で映画「ピース・ニッポン」を
作った。撮影時期は2014年から2018年くらいまでだが、
4K時代の先がけとして、この頃もキヤノンが優位にあった。
4K60Pというのがその理由だった。他社は4K30Pだったから。
他社では、REDしかライバルはいなかった。
REDは重くて2名助手が必要なカメラだ。でも絵は柔らかくて
映画に最高なんだよね。

そして、ソニーのアルファシリーズが、シェアを70%くらいに
増やしている頃、キヤノンは、Rシリーズ開発に没頭していた。
まるで全部を買い替えましょうというように。
それが完全に裏目にでたと僕は思う。
みんなニコンかソニーに行ってしまった。
だってどうせ全部買い換えるならば、その時点で評判が良く、画像サイズも
でかいニコンが勝つし、ノイズが出ないソニーを買うだろう。

今、僕は、ライブやインタビューはパナソニックのGH6とGH5
自然はR5、人物撮影は1DXMark2を使っている。
パナは長時間の収録可能で便利だし、小さい。

1DXmark2は人物の肌がレタッチなくてもかなり柔らかくて
シルキーなのと、色がとても良い。本当に手放しづらい名機なのだ。

ブラックマジックというメーカーのシネマカメラBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proは,キヤノンやソニーのアルファと同じ価格で6K50P〜60Pで
スペックはREDにせまる。NDフィルターも内蔵されている。ボケが実に映画している。
写真を捨てているからこそできる割り切りで、他にも12kのカメラを
販売している。そして安い。もっと進化したらREDを越すだろう。

被写界深度も浅く、味わい深い映像が撮れてポケットシリーズは小さい。
価格もR5の半額、GH6並みだ。
トーンで選ぶならば今ならこれしか無いような気がするけど、
色々ときっと使うと問題があると思う。バッテリーの持ちとかね。
風景には向かないと思うから僕には不要だけど、30代だったらアルファより
Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proを買うべきだと思うね。

キヤノンのCシリーズは
メニュー階層がわかりづらく全てのVEが大嫌いって言う。
意見を聞いて欲しいなあ。と思う。そこは意地はるべきではない。そこで独自性も
不要だと思う。
そして、logのノイズが残念だった。怖くて2度とlogは使いたく無いと思った。
暗部にノイズが乗って残念だった。

監督はおそらく全員がログで撮ってねと言うだろう。
だってメーカーはいいよって宣伝してるからね、ログが最高って。

実際に僕は、ライブとか暗部が諧調むずかしい自然の被写体で
ログも撮影して比較をしているので、薦めない。
ノーマルでさえ撮っていればなんとかなるが、使用不可能に
なることが多い。

カラコレーーーーーーーーーーー

良く写ると言う言葉は誤解を招くことが多く、技術者は、解像度とかで、
僕ら監督は、その絵の雰囲気(トーン)を一番大事にしてカメラを選ぶわけだ。

カラコレという工程があり、撮影したままの素材をそのまま使う
テレビと配信の業界はカラコレをしない。

映画、広告、その他の媒体では、雰囲気の良いトーンが作品の
良し悪しに影響するので、必然的に仕上げはカラコレが必要。

ダビンチが標準で、自宅編集では、プレミアにlumetriっていう
のがあって、そいつでかなり仕上げてからダビンチとカラコレの
専門職と一緒に暗くした部屋でもくもくと仕上げする。
2020あたりから、マスクがベジェ曲線で切れるようになったので
ダビンチでなくてもプレミアでカラコレ仕上げができるようになった
のが大きい。

低予算のWEBムービーなどは、全て自宅仕上げになるので
プレミアになる。それがアップデートで、編集のモニターで見ている色が、
クイックタイムで書き出すと薄くなり黒が浮くようになってしまった。
なので、書き出す時はタイムラインをネストして全部に対して
シャドウ-15、クロマ111%を乗せて書き出して
編集のモニターで見ていた色に近づけている。
なんでそうなっちゃったんだろか。
マックのstuidio desplay27インチにしてからだなあ。
なにか設定があるんだろうか。

カラコレ時には、映画でない場合は、部屋は明るくして、
有機LED、ノーマル液晶、マックの3台で同時に色を見て
全部が良いところで決める。その後、スマホやipadで確認。

高解像度ーーーーーーーーーーー

8Kとか4Kとか言うけれど、世の中は相変わらずHDハイビジョンだ。
ブルーレイですら、DVDしか持ってませんの人だらけ。
そして配信になり、ブルーレイはオワコンになった。
だが、配信は、いつまでもやっていないから持っていたい好きな作品は
ダウンロードするかブルーレイだ。

6K8Kで撮影するのは、ローニンなど移動ジンバルで撮影した際に
広めに撮影しておいて後でトリミングすして4kで仕上げるというのが
できるので良い。スタビライズの処理でも5%くらいは画角が狭くなるし。
とかいう理由以外はあまりメリットがないのかもしれない。
けど、後3年もしたら、4Kで撮るんじゃなかったって言ってるんだよね。

僕は2014年以来、すべて4K以上で撮影しているのでいまさら
HD画質で撮影したものを見ていられない。
納品は、Youtubeの場合は、たったの20Mmbとかが上限でそこから
圧縮されて、ボロボロの画質になる。Vimeoはアップした画質のままなので
そこにもアップするが日本人は誰も見ない。

撮影時のスペックはソニーは200mbパナ300mb
キヤノンはそこに対抗してRAWは1800mbとか2600mbとかでそれはそれで
オーバースペックかなあと思う。けど技術者的にはそこは譲れないのも
よくわかる。すごいデータ量なのでハードディスクを買いまくることに。
プロはプロ機材で非圧縮まで高画質を求める場合もあるけど
それはメーカーのデモ映像のみであって、その時に民世機や業務機は
使用しないからね。


R5――――――――

R5は、RAW収録が基本の画期的なカメラで写真はもちろん最高だけど
ムービーは、8KRAW以外は今はちと難しい。条件による。

キヤノンはlog収録を推奨するが、実際に撮影するとノイズがあって
ノイズリダクションをかけないと使えない。僕はね。
晴天の富士山の白い雪の部分が飛ばないってことは良かった。
ログ収録はスタジオか自然光で大光量がある時以外は無理だなと思う。
ということで、封印している。ちなみにDJIのマビック3シネのlogも
同様の感じ。そもそも、さまざまな状況のデータを長年蓄積してカメラ個体の
というかメーカーの知見があり、それでカメラ内部でノイズ処理したり色々
するわけで、それを手放しにするのがlogってことなんだからね。
ノイズは出て当たり前ってことよね。

素晴らしいところ―――
写真(一枚の絵)という意味でムービーのRAWを捉えると
30Pではあるが、8Kであり、シャッタースピードを高速に
設定しておける状況では、RAWデータから8KTIFFを書き出すことで
数万枚の連続写真が撮れるカメラとしてすごい。これは発明だ。

だが写真家はそれを決してしない。
チャンスを確実にゲットするにはこのR5のRAWはすごいのだが。
写真家は一枚で修正なしが良いという心得と実績(クラアントにモニターで見せてOKもらうからね)があるので、まず使わないけど、写真でOKの後に一度試してみたらいいのにと思いますね。でも使わないだろうね。
自然の撮影、例えば、動物や鳥や朝日夕日がらみだと、ムービーを8k収録しつつ
後で写真にできて解像度300dpiで処理できるということで、ポスターが作れるんですよ。それはすごいことですよ。映画だったら場面スチールも撮れているってことで実にフイルムに近いんです。

残念なところ―――
キヤノンR5は、4K60P、8KでRawでないmp4のモードだと、
黒つぶれが強く、一番柔らかく設定しても諧調がなくなることが多い。
フイルムライクの度合いが少し強すぎるのか、原因はわからないけど。
なので、つまりは、今は少しムービーカメラとしては難しい。
8KRAW以外は使えないと言っていいだろう。写真は最高だからまあ、
8KRAW欲しさにR5なんで、RAWでいいんだけどね。

ということで、Rシリーズのレンズにどんどん買い換えていこうと思うのだが
もう、この際、全部売って、SONYにしようかとも思う時がたまにある。
キヤノンファンの僕でそう思うんだからね。ほんとうに残念なのよ。
R5は2分くらい撮影したら熱で止まって15分撮影できないからね。
スタジオでは、ドライヤーで送風とかもする。
自然撮影だと、まあ、なんとかしている。だって8K撮りたいんだもの。
直射日光がボデイにあたると熱ですぐに撮影できなくなるので
ヒヤロンとか乗せてます。

キヤノンで4K60Pずっと撮れて綺麗で選ぶと、現在1dxMark3しか
選べる機材がないかなあ。
重いカメラだが、一番キヤノンらしい良い機材だと思う。
最高サイズは5.5K5472x2886 2600mbなんだって。
2600mbとか必要ないけども。いいですよね。超高画質。
でも4K120PがないからやっぱりR5+GH6になるなあ。

カメラバッグの重量――――――――

僕は日本を記録しており、ピースニッポンプロジェクト
で、写真とムービーで2本を後世に伝えるべくボランティアだが
10年以上活動をしていて、重い機材は勘弁という状況がある。
https://peacenippon.org/

カメラバックには、移動ショット用にRONINがあり、
その場合は、6K60PのPANAGH6(12-60LAICAレンズ)
R5は、望遠RF100-500とEF16-35,EF24-105になり
バッグはパンパンになっている。
以前はEF28-300と1DXmark2、EF16-35だけだったので
重いけどまだ楽だった。

そして、軽量化を図り2018年にMFTでそろえたGH5系で
カメラバッグは半分以下の重さになり、そこにドローンが
加わった。この時代が最も軽量だった。
だが、GH5は写真の色味が好きではなくて、やっぱりキヤノンに戻した。

今は、そのドローンも5Kや4K120コマで撮影できるようになり
進化した。

R5がR5Cになり、8K60Pがバッテリーを体側かカメラに
くくりつければ使用できると言われても、それは助手がいて
リグを組んで、3名体制でのみ可能であるのでワンオペは無理だ。
チャンスということに関係ない現場でしか使用できない。

操作系、R5は使いづらい。本当に辛い。
かつてキヤノンは、カメラボデイにiso,ホワイトバランスのボタンが
ついていて、操作しやすかった。それをやめてしまったので、
いちいち、メニューに入ってとかでチャンスを失う。
もしかしたら僕が今だに使い方わかってないのかもだけども
それにしても、他社は外にボタンあるしね。そこで特徴出さなくてもと
思います。

それでも、撮れ高は8Kだし、仕上がりはやっぱりいいので、
フィックスで動かない被写体では良いんですよ。
写真も記録として撮るので一台で済むのはとても良い。
写真は、たまげるくらい良いと僕は思います。
なのでいまだ現場にはR5をメインとして持っていく。
重いながら最も軽量が↓
EF28-300のレンズを三脚に固定して、R5はアダプターで
変換し撮影。
ハイスピード120コマ4Kとか、6K60Pは
パナソニックのGH6にボデイ部分をアダプターを介して付け替えて撮影する。
なんですけども、

そこに100-500のRFレンズを買ってしまい、どうにもならない
状況になってしまっているんですよ、すっごいレンズでキレ最高ですが。
RFからマイクロフォーサースへの変換アダプターは無いので
120PスローをR5で撮ると、黒つぶれで諧調がない問題が解決したらいいのに。
だから結局は三脚にパナGH6とパナ望遠レンズに付け替えて4K120Pを
撮影するんだ。階調が大事な被写体はこれが安心。
でもね付け替えている間にチャンスがなくなっていくのよ。

SONY a7R Vは、6100画素で9504x6336の写真と8K24pが動画の
スペックなのでパスだな。4K120Pもないし。写真家は欲しいよね。
なんたって、サイズが全てなんだよね結局は。
大きいサイズで撮った方が仕上がりは綺麗だもん。

SONY a1も8K30PなんでそれならR5がいい。RAWがあるので。
けど4K60Pが普通に撮れそう。それが大きいなあ今は。
ニコンZ9は8K60Pにファームアップしたから一番の候補ではあるけど
ニコンは黒が潰れて青被りがひどいなって思う時があるので僕は無理かなあ。
ん?あれ_?ってことは、キヤノンもニコンもやっぱり黒が締まったフイルムを
追求しているってことだよね。そうだったのか。
もう少し、階調重視のモードがあるといいなあ。と思うけど、NIKONは8K60Pは
Rawだけみたいだから、いいのかもね。となると、全部ニコンに買い換えるの?
ひー、軽く200万円コース、、、

REDもa1もZ9もR5も所有している知り合いの羽仁さんが言うには
Z9が一番なんだと。
写真の諧調性能と解像度が一番ってことと、熱で止まらないってことかな。
熱で止まらないってどうやっているんだろうかね。124分録画できるって
CF expressカードが4TBとか?カード一枚おじゃんになったら20万ぱあですわ。
でもねえ、解像度とか使えるって感じでいくと、これしかないってことにはなりますよね。それに対抗したのがR5Cっていうものだけど、外付けバッテリーってことでもう欄外にあるんですよね。これも羽仁さんは検証していたけどね。
もう何か買う時は迷わず、全部買ってる羽仁さんに聞いてる(笑)
羽仁正樹さんのhpは https://sahaentertainment.com/creative.html

動画のRAW――――――
RAWっていうのは写真と違って、jpegとRAW同時撮影みたいにはならず、
ファインダーで見ているものは、肉眼で見ているものと一緒だが
記録されたものは、白が浮いて色がない脱色状態のものになる。

RAW
カラコレ済み

ここで、写真をjpegで撮っていなかったら、後でどんな色だったかわからない。
現像時には写実ではなくて、完全に自分で作り出すことになる。
RAWっていうのは、作る気が有り余っている人が選ぶモードってこと。
ノイズが出ても白飛びがしない方を選ぶ、後で全部マスク切ったりあれこれして
絵作りを楽しみたい人だけが選ぶモード。
LUTって言うカラーの情報をあてて撮影して編集時にそれをあてたら
撮影時と一緒っていうのだけど、実際にはなかなかそうならないんだよね。
R5は撮影時にLUT当てれないしね。
でも晴天の日に撮ったノイズのないやつはそれはそれは感謝するレベルで
感動もするんだけど。暗部があるとノイジーなんで膨大なカットを扱うので
logは大変すぎて無理ですね。

予算があるプロの現場――――――

プロの予算のある現場では、ALEXA LFやAMIRAが標準で、次にREDで
それ以外は、ライブなどの長尺系でSONYのFX6とかだろうか。
音が最初からXLRで、モニターは外部接続で、フォーカスギアなどが
ごちゃごちゃついてくるシネマスタイルは助手が2名いて
VE(ビデオエンジニア)がトーンなどを調整する。
フイルム時代のチーフの役職だ。スタッフ最低2名連れて自然を
撮るっていうのはCM以外にはないし、ワンオペでは無理。
そしてカラコレも十分予算をかけて仕上げます。

ファインダーの重要性――――――

ファインダーで撮影しないでモニターで撮影するスタイルで
映像学校で習った若者は、一生モニターで撮影するので
僕に言わせれば、魂の入った絵は撮れないと断言しておく。
あきらかに構図、見ている視点などがゆるくなる。

先日、ライブ収録(配信)の現場の仕事で、編集を依頼された。
若いカメラマンたちは、夏などは25日以上稼働していて
現場数は多いが、そもそもの撮影ということを知らないまま
配信をこなしていた。全員20代前半。

スマホで撮ってねと言われたら人物を真ん中に置くだろうが
ライブだと、画面の真ん中にミュージシャンがおらず、
右左に寄せて使えないへたくそな絵になっている。
だれもそれを咎めない業界。黒が閉まらない色が浅い映像が
普通と思っている現場。

編集するには、4Kでカメラでは収録してもらい全カットを後で
再撮影(トリミング)して10台のカメラから
なんとか使えるものを選ぶという途方もない作業をした。

現場が毎日ある彼らに撮っては一つの現場だが、撮影被写体の
ミュージシャンにとっては、一生に一度の現場であり、
それをヘンテコな構図で撮ること自体が、撮影という行為への
冒涜に値する。

ファインダーで撮影すると、自分が被写体の気持ちになれるから
魂レベルで見る人に伝わる絵を凝縮して撮れる。
これが真実。

ライブ―――――――

ライブは、照明の変化が半端ないので、無人で収録しても
使用できる部分しか使用できない。オペレーター、カメラマンがいないとね。
アルバイトやスタッフさんに録画スタートとオフ、
露出はレンズに無限NDフィルターはめておいて人が白になったら
触ってもらうだけ。という手がある。けども、、、
これでもフィックスで揺れないから、後でトリミングやズームすれば
へたくそなオペレーターより使える回数は抜群にあがる。
うまいカメラマンに頼めよって?まあね、まずもって予算がないんですよ、
ライブ仕事は。お付き合いでたまに撮影編集しますけどもライブは2時間半で
編集は20日x13時間=260時間かかって完成しますからね。
正直つらすぎます。そしてギャラも安いですからね。
でも音楽の仕事なので、楽しいんですよね。愛情込めて編集してます。

6Kで3カメ収録の場合は、4kで仕上げるとしても140%の拡大まで
大体、問題なく見えるので、トリミングで9カメ相当になる。
一台だけオペレートして、残り2台は露出だけ頼むというのでも
編集でかなり良いものが仕上がる。キーボードとかドラムは固定の
オート露出で撮るしかないけど、あればかなり良い。
HD納品だと、18カメ以上の価値になる。
そういう時代なんだと思うな。デジタルは使いこなしてなんぼ。
感性はアナログなんだから。

キヤノンR5だと黒が潰れてしまうのでライブは難しい。
残念すぎる。4K30Pは熱問題なく長時間撮影できるからね。
黒を浮かすようにいくら設定をカスタムしても無理。
1DXmark2ではCFカード256gbを5枚用意すれば撮れて
品のある上質な画調で素晴らしいけど、カードが大変すぎて。
シーンがきれたらまずい記録は無理なの。
まあ、だからビデオカメラがあるんだけどね。
そこは諦めてビデオカメラをレンタルなんだけど、予算がないんだよね。
僕が布袋さんやその他のライブをパケていた頃は、ワウワウの伝説のスイッチャー
小沢氏の元、彼の手下たちが30カメくらいを録画して、それを名刺くらいの
大きさのマルチモニターから選んでオフラインしてから、オンライン編集で
テープを掛け替えるって時代が主だったけど、そのころの予算と今の予算感は
おそらく15分の1に下がっていると思うな。
CDからサブスクになって、音楽業界は売上がめちゃ減ってるし、ミュージシャンは収入が激減しているから。

キヤノンさんへ――――――――

映画への夢は捨てないで欲しいですが、動画部さん( Cシリーズ)は
メニュー階層を他社並みにしていくことで使用される機会が増えると思います。
ハリウッドなどが標的での開発と思いますけど、日本は相変わらず映画はHD収録が多数かと思います。ブラックマジックURSA mini Pro12Kや4.6Kと
REDと、ALEXAに勝つには、カメラの液晶情報部分とそのほかの
リグの取り付け位置を他社並みにすること、logのノイズを解消すること
が一番大事と思います。まずは乗り換えても違和感がないこと。
その次に性能で勝負ですかね。
カメラをレンタルする場合にはRaw収録2600mbとかが選ぶ際の
優位に立てる可能性がありますよね。でもそこも関係ないのかも。
まずは外付けSSDでproresRAWとかProresHQ444での収録を海外ではやっているでしょうし。そうなると圧倒的に扱いやすいとか、ハイスピードでコマ数が他社よりも多いとかが決めてなんじゃないでしょうかね。
とにかく、現場の撮影部,D.O.Pの意見だけで改良すべきです。
社内で話をしても何も解決しないと思います。まず使い慣れているフォーマットに
して比べてもらうじゃないですかねえ。

写真部さん(Rシリーズ)は、写真は最高なので、ムービーめあてでキヤノンという
人を増やすことで売上は上がると思うので、SONYからキヤノンに
人を連れてくるには、R〇でファンを内蔵して6k60P4:2:2の可能なカメラを
出すか、1DX並みの黒が潰れない調整をした4K60Pの撮れる廉価なカメラを出し、ノイズが出ない調整(センサー開発)を一番にすることが絶対に必要だと思います。
ガンマカーブが選べるようにしたら良いと思いますね。
R5のRAW以外の収録時の動画の階調のなさは今の時代には残念すぎます。

8K60Pは、1DXサイズにして、ファンをつけて
外付けSSDにすれば今も可能だと思いますが
内蔵CFfastカードである限り、熱問題で難しいでしょうけど
技術のキヤノンですから可能です。頑張ってください。
応援しています。