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中台関係と日本に関するコメント

そもそも、日本が嘗てアジア侵略をしなければ、その後、国共内戦や朝鮮戦争等は起こらなかった可能性がありますね。皆さん、それぞれいろいろ思惑があるわけで、余計に事が複雑化し、エスカレートしかねないし、将来的にまた別の問題となりかねないので、日本が国として軍事力に頼るのは憲法的にもやめていただきたいというところです。2000年に陳水扁政権が誕生したときに、台湾へ留学に行きましたが、当時、中台間の軍事的実力が逆転したので、すごく危ないと言っている人がすでにいました。確かに今、厳しい情勢にありますが、当面の間、特に来年には台湾総統選もあり、その後も景気の後退や社会保障費の増大等による財政の悪化が予想され、時が経過すればするほど、大規模な衝突は起し難くなるような気がします。ただ、逆に、追い込まれて今後は難しくなるので、今の内にと考えて、遂には世界を相手に戦争を発動した日本という事例があり、また、政権トップの一存により、どちらにでも転がるという不確実性がありますね。その辺のリスクを把握するためには、各主体の本質を知る必要があります。湖北省出身で内戦末期に台湾へ渡り、その後、民主化を阻む蒋介石によって抑圧され、若くして亡くなることになるリベラル派の先駆的啓蒙者殷海光氏がまだ蒋介石支持の立場の大陸時代に執筆し、1948年に上海で出版された「中国共産党之観察」を先月、Amazon.co.jpで翻訳出版いたしました。ご参考まで。それにしても、仮に幸いにも1941年に太平洋戦争の勃発が回避されたならば、その後、肥大化した日本軍をどのように処理したのでしょうか。それはそれで、相当に手こずったのではないかと思います。
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