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Piece Society始動!

平和学で有名なブラッドフォード大学ですが、学部とはまた別に学生が主体となって行うサークル、「Peace Society」が存在します。

活動内容は主に、世界で起こっている紛争やその歴史、人権やジェンダー関連、平和については何か語り合うなどといったイベントを学生自身で、またはゲストを招いて行います。

コロナ禍以降、活動が激減し、その後もしばらくソサエティとして機能していなかったそうですが、2023年から平和学部修士生を中心に新たに始動しました!

主なメンバーはやはり平和学部の学生たち。

初回セッションは自身にとっての「平和」とは何か、を絵に描いて表現し、また自身が受けた差別についてのストーリーも共有しました。
壁に掲げられた紙に鳩を描く人もいれば、ハート、刃のない剣などなど自分たちにとっての平和を描きました。
絵にして残す。そしてお互いの絵を見て、感じ、考え、説明を聞いて更に理解する。
口頭で伝える議論よりずっと深く相手のことやそのバックグラウンドについて理解することができます。
活動内容がなかなかにクリエイティブです!

みんなで絵を描いてる様子

他のイベントでは、世界一若い国として知られている南スーダンやカシミール地方に関する現状と紛争、その背景及び歴史をその地域から来た学生自らがパネリストとして説明しました。

授業では各国に共通するであろう原理的な部分を中心に学ぶので、1つの国に焦点を当てて深掘りすることはあまりありません。なので、実際にコンフリクトが起きている場所から来た学生が見たことや体験したことを通して、その国の歴史や今まさにそこで起きていることを直接知ることができるのはとても貴重でした。

この経験はたくさんの留学生がいるブラッドフォード大学だからこそ体験できることかもしれません。

そして、その後の意見を言い合う時間もまた興味深いです。今まで授業で習ってきたことも踏まえて、イベントに参加している各国の学生が様々な観点と考え方から、それぞれが鋭いポイントをついている意見を言う時間を設けることで更に内容を理解することができました。

他にも平和学部が所有している池を綺麗に掃除したり、ブラッドフォードにいる難民や移民のお手伝いなど幅広く活動しています。

私が1番印象に残ったイベントは Impact Hubとソサエティが協賛して行った「Women’s Circle」。
女性だけが参加できるこのイベントですが、無意識のうちに他人に対して持っている偏見や自身の挑戦について円を囲んで話し合いました。
話し合う前には、部屋の中を自由に歩き回ることで素の自分と向き合ったり、紙に考えや絵を書くことで自身のマインドを整理する時間が設けられるなど、このイベントもとてもクリエイティブでした。

元々、自分のことを打ち明けるのが苦手な私にとって、はじめは非常に心地よくない気持ちがありましたが、女性しかいない環境でお互いがお互いを励まし合いながら、自分のことについて語る、相手のことについて理解する時間は参加者同士の絆をより深めてくれました。
参加してとても良かったと感じています。

先日、新しい学期が始まってからソサエティの初めてのイベントに参加してきました。前学期から規模も大きくなっていて、びっくりしたとともにソサエティメンバーも増えていました。
今後もたくさんの活動を提案して、平和学部の学生だけでなく、多くの学生が参加できるような活動をして盛り上げて行ってほしいです!
(今後、参加できなくなるのが本当に悲しい!!笑)

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