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[能登地震]こっち優先?陸自訓練初め「離島奪回戦争ショー」に輸送ヘリなど

能登半島地震では発生から7日の1月8日になって孤立されている方が約3,300人に急増しました。ようやく実態が分かり始めたということでしょうか。車で入れない集落に物資を届けるためにもヘリは欠かせない状況です。

そんな中、陸上自衛隊の第1空挺団は、年初に行っている「降下訓練始め」の規模を縮小せずに習志野演習場(千葉県船橋市など)で1月7日に実施しました。今年は米国やオーストラリアなど8カ国合同で行われました。

訓練といっても、観客を入れて行う戦争ショーのようなもので、今年のテーマは「離島奪還作戦」でした。敵に奪われた離島で上陸作戦を実施し、奪い返すというシナリオで、輸送機、輸送ヘリ、戦車や移動式ミサイルが次々と登場しました。観客は9,000人でした。

防衛大臣は「引き続き被災者のために全力で活動する。災害対応の中でも国の守りは揺るぎないと内外に示すことは重要」と訓示したといいます。それよりも訓練を中止して災害対応にあたるべきではないでしょうか。

訓練が示したのは、災害対応そっちのけで対中戦争準備に邁進する国の姿勢と事実上の災害救助部隊から本物の攻撃型軍隊に変質しようとしている自衛隊の姿でした。


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