この世を去りたい女vs執念で捕らえる蟹

【おことわり】
この記事はセンシティブな内容を扱っています。
攻撃的な表現や台詞なども多くありますので、心に余裕の無い方は読むのを控え、読んでいる最中に不快に感じた方はその場で読むのを止めるなど、自身で配慮をよろしくお願いします。






5月5日。こどもの日。端午の節句。
子供が元気に育ち、大きくなったことをお祝いする年中行事。

そんな我々子供が年に一度の主役の日に───








──────────さサき、失踪。





皆様ごきげんよう。✌️🦀✌️です。

突然ですが、皆様は周りの人間が失踪した経験はありますか?私は残念ながらあります。

さサき家のBBQパーティを通じて知り合った数歳年上のお兄さんが出会った次の日に失踪したことがありますが(未だに行方は分かりません。多分瀬戸内海に沈められました)、今回はそれも比じゃない事件が起こりました。

私のイカレフレンズさサき失踪したのです。
急に。なんの連絡もなく。怖すぎる。

今回は事件の顛末を話していけたらと思います。
(さサきには記事化の許可を頂いています。なんなら「記事読むの楽しみ〜!」と言っていました)

ちなみに、さサきという存在を大まかに知る事ができる記事を過去に執筆しています。今回の記事では、その記事内の登場人物が多数出てきますので、そちらを先に読んでいただくと今回の記事がより分かりやすく、より楽しく読めると思われます。未読の方は是非こちらを先にご覧になってください。


18:14 始まりを告げる一本の電話

ゴールデンウィーク真っ只中の5月5日。前日にサークルの先輩後輩とカラオケにオール明けの状態で参加していた✌️🦀✌️は、夕方まで爆睡をキメていました。

おねむの蟹を起こしたのは電話の着信音でした。相手を確認すると、それは姉(さサき)と違って性格の良いさサきの弟から。
普段はさサきとの通話中にやり取りをすることが多く、直接電話してくることはありません。

珍しいな〜とは思いつつも電話を取ると、聞こえてきたのは弟の声ではなく、日頃から良くしてくださっているさサきママの声でした。

さサきママが私に用事がある時は、基本的にさサきから着信があります。それなのに今日は弟からの着信。何かがおかしい。

疑念を抱きつつも、とりあえず「どしたの〜?」と要件を聞きました。するとさサきママが


「さサきがどこに行ったか知らない?」




『家出します』って置き手紙があったんだけど」




??????????


なんも聞いとらんが。


話を聞くと、どうやら15時過ぎに家にいたお婆様と弟たちに「散歩に行ってくる」と言い、リュックサックを背負って家を出てから帰ってきてないとのこと。机の上を確認すると件の置き手紙が。
これに気づいたさサきママが弟とともに探しに出ている、という状況でした。

普段は「逆に何が入るんですか?」みたいな鞄しか持ち歩かないさサきがリュックサックを背負うなんて、これはマジ家出の可能性が高い。そう直感した私は、地元愛媛から遠く離れた関東から力を貸すことを決めたのでした。


18:22 見え隠れする『A』の影

さサきママからはもうひとつお願いがありました。それは「さサきと親しい仲にある『A』と連絡が取れないか」というもの。

この『A』についても少々解説がいるでしょう。

『A』は端的に言うと、さサきの恋人です。
さサきは有り得ないレベルで『A』にご執心で、どのくらいご執心かと言うと、付き合い始めの3ヶ月間は「お前と会話させると絶対に悪影響が出るから」という理由で関わることを禁止してきたほどです。蟹を名乗っているだけなのにな……

今は無事にさサきから交流を許され『A』は私の良き友人の一人であり、LINEも持っています。
確かに『A』ならば私よりもさサきの行き先を知っている可能性が高い。
私はそう思い「さサきと連絡がつかなくなったんだけど、何か聞いてない?」というメッセージを送りました。

ひとつの起こりうる最悪の事態と共に「連絡は返ってこないだろうな」という確信を持ちながら。


18:48 再び集結する『闇鍋』

予想通り、30分程度では『A』から返信は来ませんでした。元より返信の遅い『A』の事です。私が思い浮かべている最悪の事態が仮に間違えていたとしても、しばらくは返信は来ないと思っていいでしょう。

『A』がダメなら。

私はカス共に招集をかけることにしました。

ここでカス共をもう少し詳しくお話ししなければなりません。

記事のはじめに載せたリンク先を読んでいただいた皆様は、さサきや私にカスの友人が多くいることが分かっていただけたと思います。
あのカス共なのですが、カスはカスでも2種類のカスに分けることが出来ます。その2種類とは、『闇鍋のカス』『闇鍋でないカス』です。ポケモンみたいですね。

闇鍋のカスは、LINEグループが存在します。過去記事に挙げたカスの名前を挙げると、さサき白雪せなじゅるる千切りもやしせらふじRENたそきらり辺りがこれらにあたります。
こいつらはもう本当にカス。倫理観もへったくれもないようなヤツらです。

そのようなカス共の集まりを『調子乗り過ぎた闇鍋』と過去に形容した事がそのまま現在まで通称として引き継がれている、という事です。

闇鍋では裏切り覇権争い日常茶飯事(闇鍋内ではこの事を『人狼』と呼んでいます)ですから、私には伝えられていないだけで他のカスなら話を聞いているかもと思い、最近静かであった闇鍋の人間に声をかけていくことにしました。前回闇鍋のグループが大きく動いた時も、さサきがキッカケの人狼だったので、闇鍋の覇権はさサきにあるなと思わされます。


ということでまずは白雪せなに電話をかけることにしました。さサきとは保育園の頃からの腐れ縁である彼女なら何か知っているかもしれません。

Prr……

🦀「もしもし?白雪?さサきが失踪しました

❄️「どういうこと?????

何も知りませんでした。使えないヤツめ。

事件の流れをかいつまんで話し、ついでに先程から脳裏に何度もよぎってしまう最悪の事態の想定も共有しました。

🦀「あのさ」

🦀「『A』と一緒に家出した可能性あるくね?

私の憂いの正体はこれでした。さサきは『A』の事が大好きですが、それは向こうも同じこと。共依存の関係で成り立っている事を考えると、駆け落ちチックに一緒に家出していてもおかしくないのです。

❄️「多分それはないと思う」

しかし白雪せな、意外にもこれを否定。

❄️「昨日さサきと『A』、喧嘩したらしいもん」

なるほど、それなら一緒の可能性は激低です。というのもあのカップル、一回喧嘩するとやたら長引くのです。平気で二週間とか喧嘩し続ける事もあるので、昨日の今日であれば仲直りしている可能性はほぼないでしょう。
ついでに衝撃的な話も聞かせてもらいました。

❄️「後さサきは多分そんな遠くに行ってないよ」

❄️「今所持金が700円しかないらしいから」


700円!?!?!?

少なすぎるだろ。
実家暮らしとはいえ、到底19歳女性とは思えない全財産に思わず爆笑してしまいました。

白雪せなも忙しそうだったので、この時の共有はこれくらいで済ませました。


次にかけたのは、最近活動アカウントを転生し、同人ゲームなどの声優もしているRENたそです。

🦀「さサきが失踪したわ

🪬「何どういうこと???はははwwwww

笑いました。気持ちは分かる。

事情を説明したところ、RENたそがやや困惑した様子で失踪の直前までLINEでやり取りをとっていたことを教えてくれました。

さサきとRENたその実際のやり取り

ちなみにこの時話していた内容は『RENたそそっくりのロリ系ハードプレイ専門風俗嬢に会う夢を見た』というものだそうです。こんなにも内容が頭に入ってこない事がかつてあっただろうか。

最近RENたそと会話していなかった事もあり、この後は失踪の事を忘れて普通に雑談してました。その間RENたそがじゅるるに連絡を入れるなどのファインプレー。続々と闇鍋に声がかかります。三人で麻雀を打ちながらこれからのさサきの動向について話しました。

RENたその大三元

あとRENたそが大三元を出したりしました。
凄いけど絶対今じゃないだろ。



20:54 期待は裏切られるもの

1時間ほど麻雀を打っていたら、さサきママから着信。さサきの直属の後輩であるきらりに『A』のおおよその住所を教えてもらったらしく、そこに向かっているとの事でした。私からも、『さサきにお金はない(700円)から、さほど遠くに行っていないのではないか』という持論を提供しておきました。

すると、さサきママから驚きの情報。

「アイツ、弟の財布から金を抜いたらしいのよ」


窃盗だ〜〜〜〜〜!!!!!


さサきが家を出る直前の行動を当時居た家族に再確認すると、弟の部屋から鞄を回収し、再び数分後には元の場所に返すさサきが目撃されていたらしく、確認すると財布の中身が減っていたそう。正確な値は分からないものの、大体2万円ほど抜かれていたようです。弟が可哀想だと思わんのか。

ともあれこうなってしまっては、いくらさサきが愛媛県のド田舎に幽閉されているとはいえ、県外に出てしまうのは容易くなってしまいました。
とりあえず近くから可能性を潰すために、『A』の家で話を聞くそうでした。

通話を切ってLINEを開くと、『さサき失踪』という物騒な名を冠した、RENたそとじゅるると私のグループができており、グループ通話ではじゅるるが通話を繋いだまま、さサきママを説得していました。

じゅるるはかつてメンヘラクソ女を彼女にしていた時期があり、家出した彼女を実家で匿い、彼女の父親にぶん殴られた経験もありました。その経験から、「『A』の親が仮にさサきを匿ってしまうと、こちらは何も出来ない」こと、「出来るだけ早く警察に相談した方が良い」ことを説得していました。

しかし、さサきママは警察に相談したがりません。この時はその理由は語られませんでしたが、後の通話で「今後のさサきの学校生活を配慮した結果」だということが分かりました。
さサきの通う学校はあまりにもカスであり、失踪したことが発覚すると、どんな処分が下されるか分からないということでした。

そんなことある?????とも思いましたが、何も知らない私が関与できる範疇ではありません。
私からも「警察への相談は早めにした方がいい」と伝え、電話を切りました(じゅるるは「使えんわ……」とボヤいていました)。



21:47 さサきオールスター協力祭

さサき失踪のグループにきらりを召喚し、行先の心当たりを相談するなど、あの手この手で有力候補を潰していく闇鍋でしたが、結局誰一人としてさサきの足取りを追うことの出来るカスはいませんでした。

そこで私とじゅるる、RENたその3人(きらりは健康優良児なので寝ました)は、より薄い可能性を追い求め翻弄されることとなります。
具体的には、闇鍋のメンバーではないものの、さサきとの関わりが比較的大きかった人間(さサきがネット上での活動者であった時代の同業者など)や、かつては闇鍋と親交が深かったり、元闇鍋のメンバーだったものの『人狼』により抹消された人間(面白いという理由だけで作為的にさサきとRENたそに二股をかけさせられた男など)に声をかけることとなりました。

一人一人に「もしさサきから連絡があればすぐにこちらに知らせて」と連絡を入れることにより、さサき包囲網をより強固なものにしていきました。今思い出してもあの手の回りの早さは、自分たちが勝手に作り出した修羅場を何故か自分たちの力で乗り越える必要があった経験が光ったように思います。

そんな中で私が声をかけたのが、かつて闇鍋のメンバーであったなごでした。彼女は私やさサきの直の先輩であり、さサきやRENたそを発端とする『人狼』の被害に遭った結果、闇鍋を去っていきました。
「いや〜まさか……まさかね……」とも思いながら「さサきが失踪した」と連絡を入れると、激焦った様子で電話がかかってきました。

🍵「待ってどういうこと?え、泣きそう

優しい。思えばこの生半可な優しさが、自分の為なら全てを蹴落とす闇鍋の空気感に合っていなかったのかもしれません。
事の仔細を伝えたものの、答えは当然否。ですが人の温かみとも言えるなごの優しさに触れることができたので良しとすることにしましょう。

🍵「別にさサきの事が嫌いになった訳じゃないから普通に心配」

将来詐欺とかに遭わない様気をつけて欲しい。話せば話すほど闇鍋との親和性の無さが際立つな。

ちなみに先述した闇鍋の悪意によって二股をかけさせられた男は「(行方不明者として)ニュースで顔が出て欲しい。見たいよな?」と連絡が来てました。コイツは痛い目みて正解だったかもしれん。

確かに見たいけど。



23:07 国家権力と闇鍋の弊害

なごとの電話を切ると、入れ違いでさサきママから着信。

「『A』もやっぱりいなくなってるらしい」

実は1時間ほど前にも、さサきママから「『A』の家に電気が全くついていない」という連絡があったのですが、その理由が「『A』の親も本人を探しに出ていたから」ということがこの通話で発覚しました。まさか想定通りの最悪の事態になってしまうとは……

しばらくは数名の大人たちで周辺を捜索してみたものの、当然2人の姿は影も形もなかったらしく、さサきママも流石に警察に相談する事を決意。もうちょっと早くても良かったと思う。

そこで「今からコンビニで写真を印刷するから、さサきの顔写真が欲しい」との連絡。




困りました。

私は闇鍋の人間のことを『面白人間の集い』だと思っている節があります。中でもさサきは生粋の芸人気質。そんなさサきのまともな写真が私のフォルダにあるはずもなく……

具体的には
・顔をグシャグシャにするプリクラでのさサき
・わさびがシャリ代わりの寿司を食うさサき
・HIKAKIN TVのモノマネをするさサき

この三択くらいしかありませんでした。
終わってる……

ヒカキン先生のモノマネをするさサきは最早誰?みたいな顔をしているので、とりあえず上2つを送りました(そもそも撮影が五年ほど前)。
ちなみに白雪せなにも写真提供をお願いしたのですが、私と同じようなラインナップだったのでほぼ詰みでした。

ちなみに本当に詰みだったのは『A』の写真がマジで一枚もなかったことです。白雪せなが辛うじて持ってなかったら終わりだったよ……😌



1:25 遺書、生存、交錯する感情

思いつく限りの手は回した闇鍋一行でしたが、国家権力が登場するとなると本当に出る幕がありません。じゅるるやRENたそと一緒に今までの情報をまとめたり、ストリートビューで旅をしたり、麻雀を打ったりしていると、日付を跨いで2時間後にさサきママから電話がありました。


「警察に部屋を捜索してもらったら……棚から遺書が出てきて……」


……マジか〜〜〜。

涙ながらにさサきママが読み上げた内容には、「さサきが居なくなっても、愉快な闇鍋サンチームでいてね」という文言が。

悲しかったのですが、涙は出ませんでした。
きっと悪い夢だと思っていました。
遺書なんかも、絶対偽物だと思いました。


だってまだ死体も見つかってないし。


それに。




「お互い自殺する時は『全財産を遺産として✌️🦀✌️(私が死ぬ時はさサき)に譲渡します』って書こうね」って約束してたから。




さサきはまだ死んでない。
生前(仮)に交わしたカスみたいな約束が、何故か希望となって私の胸で輝きます。

兎にも角にも、私の予想がどうであれ、遺書が見つかったことを今起きているメンバーに共有しなければなりません。




🪬「絶対生きてるよ」

強く宣言するのはRENたそ。
私のように何か希望があるのでしょうか。

🪬「だってアイツに死ぬ勇気があるわけがねえ」

ええ……

実はこのRENたそ、かつて自室で首吊り自殺を図り気絶、すんでのところで家族に救出された過去があります。それがきっかけで人が変わったようにメンタル強者になったRENたその言うことですから、何か感じ取るものがあったのかもしれません。知らんけど。


バイトから帰ったばかりのせらふじにも、これまでの経緯を説明した上で遺書の話もしました。


🧲「残念やね〜〜……」

反応薄くね?
もしかして皆はさサきの行き先を知ってて、私だけ知らないドッキリとかかけられてんの?


ですが数十分後に再びせらふじから連絡が。


🧲「大丈夫、さサき生きてるよ

そう言って送られてきたのがこの画像でした。


せらふじのInstagramのストーリー


???に名前が変わっていますが、これはさサきのアカウントです。この時間(2:30)にオンラインなことが確認できたということは、つまりそういうことです。生きてる〜〜〜〜〜!!!!!

この画像をすぐにじゅるるとRENたそに報告すると、RENたそに「しょうもな」と言われました。無敵の女すぎる。怖いものないんかこいつは。

ともかく、このことをさサきママにも報告。希望を持ってもらうことにしました。

見つかるかな?見つからないかな?



4:51 蟹察(けいさつ)の勝ち✌️🦀✌️

「葬式のスーツ実家で良かった〜」だの「初のオフ会が葬式になるのか〜」だの言いながら、じゅるる、RENたそと麻雀を打っていると、さサきママから着信。

「さサき、見つかりました」



良かった〜〜〜〜〜!!!!!




どこにいたのかというと、愛媛県の県庁所在地・松山で見つかりました。
まだ愛媛にいました。なんか拍子抜け。

色々思うことがありましたが、優しい蟹さんはさサきの保身をしてあげることにしました。

「さサきが帰ってきても怒ってあげないでね」



5月7日 逃げた女が語るのは

土曜日の昼下がり、あの日の朝には叶わなかったゲームのランクマッチの為、さサきに電話しました。





🦀「やっほ」


🎋「やっほ」


🦀「調子はどう?」


🎋「最悪」


最悪なんだ。よくよく考えたら死にきれなかったんだしそりゃそうだ。
あの後『A』と共にいるさサきが確保され、それぞれの家に戻ってきました。
最初に連絡を送った『A』からも、「本当にご迷惑をおかけしました。ごめんね」と返信があり、失踪事件は一応の落着を迎えたのでした。


……迎えたのでしたが。私たち捜索組としては、まだまだ未解決の部分で溢れています。せっかく無事に本人が帰ってきたことですし、このままだとなんかムカつくのでとりあえず問い詰めることにしました。


Q1.なぜ家出をしたのか?
そもそも事の発端は『A』が家出をしようとしていた事でした。本人は家族関係で思うところがあり家出しようと決意したそうなのですが、しあわせ脳みそのさサきは、何を思ったか家出の話を「ふたりの駆け落ち心中計画」だと勘違いしていたそうです。一から十まで分からん。


Q2.どうして生きているのか?
結果的に愛媛での確保となりましたが、実は捕まったのは岡山行き特急列車の出発10分前だったそうです。なんとか県外などの見つからないであろう場所まで逃げ、お金が無くなったタイミングで死ぬ事にしていたらしいです。
ちなみに弟の財布から抜いたのは正確には8000円だったらしく、それとは別に親の財布から2万円抜いていたそう。盗みすぎだろ。
弟には「生きてるだけで良かったからお金返さなくていいよ」と言われたらしいのですが、私としては熨斗をつけて返すべきだと思う。


他にも「宿泊するホテルは既にとっていたこと」や、「職質してきた警官をもう少しで騙しきれたこと」、「帰ってから結局死ぬほど親に怒られたこと」などを教えてくれました。




しかし非常に残念な事に、さサきはこれで懲りるような女ではありません。


なんだかんだ失踪が楽しかったので、その内また失踪を試みるそうです。


そうなったら、私は次もまた、こうして自殺を止められるのでしょうか。


正直自信はありません。






「もうちょっとで死ねたのに!」と悔しそうに叫ぶ、さサきの声を脳裏に響かせながら、私は今の平和な日常を噛み締めることにしたのでした。


それはそれとして、非日常サイコー!

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