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宍戸留美さんのこと

そういえば、ここで記事を書き始めてからアイドル関係のことについて書いてないことに気づきました(プロフにも書いてない、ね…)。
私の20歳前後(1990年前後)のハマり方は、当時“アイドル冬の時代”と呼ばれていたにもかかわらず酷いものでw、ロックやプロレス、その他のスポーツ、酒、ギャンブル、旅行…などよりはるかにお金を落としていました(好奇心旺盛なのは今も昔も変わらずで、いろいろなものに手を出す傾向があります)。
まぁ、そういった、いまでいう“推し活”も、俗にいう、つんく♂さんのハロプロ展開によって、自分が応援しなくても大丈夫な気がすると同時に、情熱のパーセンテージが減っていきました(ただ前後して声優さんにハマりだすから困りものw)。

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で、当時一番推してたのはGood-Pこと高橋由美子さま(←今となってはイロイロありすぎて、なんて突っ込めばいいかわかんないw)だったのですが、次に好きだったのは、ribbon西野妙子河田純子とならんでルンルンこと宍戸留美さんだったのです(当時は、どっちかっていうと“どるみ”と呼んでた希ガス)!

で、なぜ、今回記事にしてみたといいますと、なんだかんだで昨日トレンド入りしてたみたいなので、いいきっかけだと思ったからです。
これは、TBSの「CDTVライブライブ」にてMAHO堂として『おジャ魔女カーニバル』を歌ったらしいのと、日テレの「しゃべくり007」に出たことの相乗効果で盛り上がったみたいですね。

思えば、8年前にこんなツイートをしています。

…せ、世界一ってなんぞやー!!と、NAVERまとめサービスが終了してしまった今、ツッコミたくなってしまいます。なので、当時の記事をあたってみますと「2010年の5月9日、東京・下北沢で実施したデビュー20周年記念ライブの模様がUstreamで中継され、中継時間内の瞬間最大視聴率の世界一を記録した(マイナビニュース)」とのことです。

それはともかく、つぶやきでは直に見れなかったことを後悔していますが、思えば当時、ティーンエイジャーだった中谷美紀も、仲間由紀恵も、中江有里も現場で見ているというのに、今振り返ってもなんという大失態なのでしょうか(…思えば、三人ともアイドルっぽくなかったからゆえの今なのでしょうけど)。

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それはともかく、それよりなにより、彼女に惹かれたのは、そのハチャメチャな楽曲群にありました。
さきほど“アイドル冬の時代”と言いましたが、それゆえに、その隙間を制すれば大きく当たるのではないか…そんな思惑が各事務所にあったのかもしれません。恐ろしい数の新人がデビューしていました。だからこそか、個性を強調しようというわけで、ルンルンの場合は極端なキャラクター付けがされていたように思います。

最初、1stシングルは「コズミック・ランデブー」は非常にキュートで、正統派アイドル的名曲ですが、いかんせん森高の二番煎じを狙ったのがバレバレで、いまいちヒットしませんでした…というか、当時の新人でまともにヒットした人はいませんので、彼女を含めた新人アイドルが試行錯誤を続けていくことになります。
以降の彼女の場合、開き直ったネタ路線に走るので、ロッテのCMに出たかったというきっかけの娘にしては波乱万丈な展開になっていきますね。

そして、2nd「ナクヨアイドル平成2年」。B級アイドルの悲哀をうたった名(迷)曲です(初見はTBSの伝説のアイドル番組「東京イエローページ」でした)。当時のアイドル仲間は「こんな曲を歌わさせられて、かわいそう」などと言っていましたが、確かにこの内容ではヒットにおぼつかないと思いきや、一応アイドル時代の最高チャートとなります(でも60位)。
これに味を占めたのか、その後は、シングルアルバムのみならず、パンク、アヴァンギャルド、NW、フレンチポップ、ニュージャックスイング、ラップ等々やれるネタは何でもやりきるすさまじい展開になり、周りの友人が引いていくなか、個人的には、ますます好きになっていくのでした。

たしか、サウンドプロデュース的な立場でパパイヤパラノイアの石嶋由美子が関わっていました。その流れのなか、ネタへの手抜きやヤッツケ仕事感も一切感じられなかったのもポイント高かったですし、アイドルを経由した“音の実験”的な側面もあって、今に通じる“電波ソング”の開祖とも言い切っていいかと思います。
思えば時代が早すぎたんでしょうね。ウィキには“元祖テクノアイドル”と書かれていますが、あくまでそれは一部を強調したとらえ方かとも感じます。

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しかし、彼女はだんだん表のメディアには出なくなっていきました。OVAの『KO世紀ビースト三獣士』をやるというので、今後は声優になるんかなと思いつつ(…ですが、この作品ではケモノキャラでほとんどしゃべらない)、92年頃なんとなくドロップアウトしてしまいました。
事務所ともめてたなんて情報はあとになってわかることで、BOMB!誌等には載りませんから、他の新人の方々同様消費されちゃったんかな…みたいな感じでとらえていました。

で、それから数年経たある日…同人誌仲間の一人が「今度のニチアサの主演、宍戸留美らしいぞ!」というのでびっくりします。そんなわけで実際に視てみたら…ドハマりしてしまったんですね(同人誌を出すほど!)。
以前ちろっと書いてたでしょう、私はポール・ウェラー師匠を経由してモッズに浸っていたと。
ご近所物語」は、いい意味でひじょうに“オサレ”な世界観ですから、渋谷系なんかも含め自分が好きだった要素が満載…いまの「りぼん」にはこんなもんが載っているのか!と超衝撃を受けたのです。

まぁこれがあって、彼女は本格的な声優キャリアをスタートし、その後の『おジャ魔女どれみ』シリーズのおんぷちゃんにまでつながっていくのでした。彼女の劇中における意識高い系アイドルのこだわりは、かつての自分を取り戻す的な要素を多分に感じるものであり、ストーリーの流れとは違った謎の感銘をもらったことを思い出します。

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最後に一言。以前“#リプ貰った声優さんで一番好きなキャラを答える”とかいうふざけたタグがあったんですが、私の場合は…

これについては当の私も「そもそも、このタグ、貰っているという前提で話薦めてるけど、そんなに貰えるものなのですか?  で、(ざっとつぶやきを見てみると)8割男性声優なんだけど、これはこのタグがまだその界隈でしか拡散してないということなのか。それとも女性陣はキモヲタなぞ相手にしてないだけなのか。」…と悲しい疑問を呈していますが、なんにせよ、宍戸さんにレスポンスもらったのは事実なんですね!

これを受けての、

私のこれから、

…と、こうなるんですが、まさか本人から返しがあるとは思わないので、でじこの本名とか、しょうもないギャグをかましておりますw
それはともかく、どんなサウンドになりそうかな?と調べてみますと、当時のコンポーザーは上田健司なんですよね。つまりは上田ケンジ!
すなわち、KENZI & THE TRIPSthe PILLOWSTHE STALINの上田さんですよ!…最初は気付いていなかったけど、そりゃロックになるわな~w

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ということで、なんだかんだでいま彼女について思いをはせますと、我が大学の先輩掟ポルシェや、プロインタビュアー吉田豪(「元アイドル」は名著!)両氏が強く推されているように、アイドルよりも俗にいう“サブカル”に近い立ち位置だったと考えると、しっくりきます。
だからこそ、自分も好きになっていったのかもしれないし、いろんな意味で罪作りな存在なのではありますが、今もってツイッタートレンドに上がるというのは嬉しいことなのです。
今後も、彼女に幸あらんことを!

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