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37.8℃の夢

大人になると、熱があるときの体調の悪さはすぐにわかる。

なんだかちょっと身体がだるくて、なんだか頭の中がぼんやりとふわふわとして、身体のどこか関節だったり筋肉だったりがみしみしと痛い感じがする。これはもしや…と思っていると案の定、37℃ぐらいの熱がある。

こないだ、私は一日お休みで、部屋の掃除を一日かけてやろうと意気込んでいた。キッチン周りの掃除を終えて、ちょっと携帯電話でツイッターとか見たりしていると、たくさん寝たはずなのにうとうとしてきてしまって、まあ15時だし、ちょっとだけ寝てまたやればいいかって思って、お布団に入って昼寝をしたら18時とかになってしまった。そこからぐだぐだ携帯電話を見たりしてると、スーパーに行かなきゃ行けない用事を思い出して、行こうと思ってシャワーを浴びて家を出る準備を始めた。

お風呂から出て髪を乾かしていると、なんとなくいつもと違うなって思って熱を測る。


小さい頃から、風邪を引いたりして熱を出すと必ずみる夢がある。

自分が体長5センチくらいになって、草むらでカマキリにひたすら追いかけられている夢だ。

自分の身長の5倍ぐらいはある大きな草がたくさん生い茂っている中をかき分けて、カマキリ(やときにバッタ)から全力で逃げる。ときには大きなカマキリ1体から追いかけられ、ときにはバッタやカマキリやコオロギなどの虫(特になんかメカメカしいフォルムをした)の大群から追いかけられる。もう死ぬ気で逃げ惑う私。

たまにワープして、草むらのなかにある小さなやぐらのような場所で座って束の間の休憩をとる。その横には必ず味方の、自分と同じ背丈くらいの細いバッタがいて、一緒に横並びに座っている。そしてまたワープして逃げ惑うのだ。

熱を出して布団の中に入りうなされる自分の寝言は100%決まっている。

「カマキリが!!!!!!」

「カマキリが来ちゃう!!!!!」

これだ。これを叫んで泣いているらしい。私の家族はもうこれに慣れている。


大人になった今でも、インフルエンザなどの高熱が出たときはたまに見る。暑い時期は起きると汗びっしょりになっていて、なんだか少しベソをかいている。叫んでいるかは誰もわからないけど。

見ているときは本当に必死なんだけど、具合が悪くないときに思い出すと面白くてくだらない。自分の人生の隅に一生まとわりつき続けるカマキリたち。

また高熱を出したら会えるだろう。だけどまあ高熱はできれば出したくないな。



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最後までお読みいただきありがとうございました。

私の夢の中の友達であるカマキリが出演してる自分のうたがあります。もしよかったら聞いてください。


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