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団地で感じた春の訪れのこと

盛夏火 団地演劇「ウィッチ・キャスティング」終演いたしました。いろんな方面のひとたちに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!
ご来場いただいた方々には、いっぱい危険な目に遭わせてしまい申し訳ありませんでした。でも、それも込みで、団地演劇をまるごと楽しんでもらえていたら嬉しいな。

盛夏火主宰の金内健樹さんの発想が自由すぎて、稽古や公演中に驚いたり、羨ましいなと思ったりすることがいっぱいあった。
印象的だったのが、公演数がどうして8公演なのかを説明されたときに「せっかく台本覚えるんだしいっぱいやらないともったいないじゃん」って言われて、確かに!って、すごく納得してしまった。見てもらえるお客さんの数ももちろん関係してくるとは思うんだけど、お金とかじゃなくて「覚えたのにもったいないから」っていう純粋な理由が清々しくて好きだなあって思いました。

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脚本演出、制作、舞台美術、何から何まで一人でできる超監督の健樹さん


私にとって約10ヶ月ぶりの役者活動でした。役者をお休みして、客観的に演劇を見たりして、役者としての考え方を見つめ直したいと思って排気口では制作をやって。排気口の中でしか演劇を作ってきたことがなくて、外の世界も見てみたいと思っていたタイミングで、私が感動した「夏アニメーション」を作った盛夏火が役者を募集しているのを知り、勇気を出してやってみたいと伝えました。健樹さんは快くやりましょうと言ってくれて「みーやんの復活作として共に頑張りましょう」「(作品を)歴史にも遺すし、みーやんのキャリアの礎にもさしましょう!」と意気込んでくれて、とても心強かったです。

夏アニメーションにもロマンチックなシーンがあって、いいなあと思ったんだけど、今回のウィッチ・キャスティングにも夜の素敵なシーンがあります。前半の昼のシーンで作り上げる伏線を、夜のシーンで回収していく。大人数が集まる稽古の日にはみんなが出るシーンを固めていくのであまり稽古では見られなくて、だから初めて夜のシーンを部屋を暗くして見たときに、心がくすぐったくてずっとにやけながらクスクス笑いながら見てました。こんなに可愛いことを、こんな至近距離でやられちゃうなんて、と。

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あと健樹さんは当て書きのセンスがよいなと思っています。みんながみんなあの役のまま普段喋ってる気がしたから、現実とそうじゃないところの境目が混ざり合って、不思議な感覚が持てる作品になった気がする。それに私は設定どおり本当にお店に立ってる人だし、私がバーに立ってるときみたいにやってほしい!って言ってくれて、私にしかできないことをしてる感じがしたのも嬉しかったな。

本当に私の歴史にも遺ったと思うし、あの団地の歴史にも、小劇場界の歴史にも遺った作品になったんじゃないかな。素敵な作品に携われて、本当に嬉しかったです。ありがとうございました!


次の役者としての活動は久しぶりの排気口!楽しくできたらいいなって思ってるよ。詳細後日出るので排気口のツイッターを要チェックです!またね!


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p.s この窓ガラスは第1集めの本番中に割れました。とにかくみんな怪我なく終われてよかった!

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