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PMの所属組織を見れば、理想の転職先が見えてくる?※あくまで傾向のお話

■はじめに

こんにちは。クライス&カンパニーの松永です。

ゆっくりとしたペースながら、弊社のPMチームで発信してきたnoteもスタートから半年を過ぎました!パチパチパチパチ。
面談でお会いする候補者の方や企業との打ち合わせの際に「note読みましたよ!」「参考になりました」なんていう声をいただいたくことも少しずつ増えてきて、チーム皆で喜んでいます。

正直、自分がPMでもないのにこんなこと書いていいのかな・・・とドキドキしながら書くこともあります。「三度の飯よりPMが好き」な転職エージェントが、少しでもPMの皆さんのお役に立てればという気持ちで試行錯誤しながら書いておりますので、引き続き、温かく見守っていただけるととても嬉しいです!!

さて、今回のテーマは、面談の現場で転職を検討する候補者の方から頂くことが多い質問です。

■自分に合った転職先、どう選べばいいの問題!

以前、企業向けのこちらのnoteで触れましたが、まだまだPMの求人票は分かりづらいものも多いですよね。

そんな中で、いざ転職、求人情報を見ようと思っても、「あれ、結局どこなら自分のやりたいことが出来るんだ・・・?」と、手が止まってしまうことも多いのでは。そんな求職者の方に何人もお会いしてきました。

そんな中で、色々な求人を見比べながら、
「PMが所属する織によって、何が求められているのか/何が叶えられるのかが少し見えてくるのでは?」
という仮説があり、今回の記事を書いてみようと思いました。

今回は以下のような3組織を扱ってみます。
 事業やプロダクト毎にPMがいる
 ②事業やプロダクト横断のエンジニアと同一の開発組織にPMがいる
 ③事業やプロダクト横断のPM単独組織にPMがいる
肌感ですが、それぞれ30%くらいの出現率のイメージです。
※残り10%の中にも細かく色々あるのですが、今回は扱わずにおきます。

では、早速上記3つのそれぞれの特徴や傾向を考えていきましょう。

➀事業やプロダクト毎にPMがいる

こんな感じの組織イメージです。

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大きなプロダクトであれば、図の「プロダクト」は「プロダクトの機能」に読み替えていただいても大きな支障はなさそうです。

この組織の一番の特徴は、なんといっても「各職種との距離が近い」こと!
エンジニアやデザイナー、CSとの距離の近さはスピーディーなPDCAサイクルを回し、プロダクトを進化させていくには良い環境と言えそうです。
プロダクトの成長に責任を持つ者として、関わるメンバーのコンディションが分かったり、意見が聞きやすいのはとてもやりやすいですよね。事業責任者の右腕的な、事業企画と呼ばれるようなポジションが同じ組織にいることも多くあります。

一方で、事業/プロダクトの責任者の方に意思決定が左右されがちという側面もあります。同じ企業の中でも、プロダクトの責任者の方が例えば「セールス出身か」「技術出身か」でPMの仕事のしやすさが違うかもしれません。

セールス出身の責任者であればクライアントの声を聴きすぎてしまって、プロダクトに向き合うというよりも、カスタマイズ開発中心の受託開発に近くなるかもしれません。逆にプロダクト開発の知見が少ないからこそ、PMの意見を貴重なものとして聞き入れてくれるのかもしれません。
技術出身の責任者であればプロダクトについての議論は格段にしやすいかもしれませんが、責任者自身の経験を信じすぎるあまり、PMの意見は逆に通りにくいかも。
他にも様々なケースが考えられますね。

もう一つ挙げるとすれば、組織への最適化が進むあまり、PM間の連携がおろそかになりがちな点も注意したいところです。

・➀の組織のPM選考を受けるうえでのポイント

事業/プロダクトの責任者として入社するのでなければ、上司となる責任者の方はもちろん、別チームにいるPM同士のコミュニケーションや相性が非常に大切です。選考を通してのやり取りの他、カジュアル面談やオファー後の面談などで関係者との回数を増やすのも有効かもしれません。

②事業やプロダクト横断のエンジニアと同一の開発組織にPMがいる

このパターンも結構よく見ます。

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特徴はエンジニアとの距離の近さ。

➀の内容と重複しますが、エンジニアと距離が近ければクイックな開発ができ、PDCAが回しやすくなります。また、セールスなどのレベニュー組織と距離があることで、プロダクトに思いっきり向き合い、没頭できるのもこの組織のPMの大きな利点かもしれません。

一方で、セールスと意見が食い違ったり、溝が深くなってしまったり、が多く起きがちしがちなのもこの組織です。また、「開発組織」とみなされるので企画機能を持っていないケースも多く見受けられ、「Howにしか関われない/開発ディレクションが主務になる」「ビジネスサイドが発注側、プロダクトサイドが受注側のような関係性になってしまう」という転職理由はこういった組織にいらっしゃる方に多い傾向があります。

PMとしては技術に寄りすぎることなく、プロダクトのあるべき姿をはっきりと持ち、企画段階から各方面に納得感を持って説明するオーナーシップをより強く求められると言えるでしょう。

・②の組織のPM選考を受けるうえでのポイント

プロダクトの戦略やの立案や企画がどのように立ち上がり、どのように決定されているのか、企業内におけるプロダクトの意思決定プロセスを特にしっかりと確認していきましょう。戦略や企画を別組織で作っている可能性もあります。
「経営陣がプロダクトマネジメントやPMの必要性を真の意味で理解しているか」「開発組織にいるPMに期待されていることは何か」などを面接での質問などで確認しておきたいところです。

③事業やプロダクト横断のPM単独組織にPMがいる

最近増えてきた組織体制です。

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特徴は、同じチーム内にPMしかいないこと(そのままですが・・・)。

プロダクトマネジメントトライアングルの中心にPMが位置しているというイメージが分かりやすいです。孤独になりがちなPMがナレッジシェアをしながら切磋琢磨できるというのは魅力的です。あとは➀②だとPMの役割が企業内で固定化されがちなところ、この組織だとPMチーム内でのケイパビリティ―の多様化を図りやすいというのも見逃せない点です。特定の強みがあり、伸ばしたい領域があるという方にはとてもお勧めです。

いいことに目が行きがちな組織体制ですが、PM組織そのものが企業の中で孤立してしまっていないかは注意したいポイントです。極端な話、サービスを作って拡販するだけの旧来型のWebサイトやマッチングモデルであれば、セールスと開発がいれば事足りてしまうのです。
PM組織は作ったものの、うまく各事業/プロダクトとの接続が出来ていないと、PMはどこで何をしても煙たがられる人たちになってしまいます。

・③の組織のPM選考を受けるうえでのポイント

最近の流行りに乗ってPM組織を作っただけではないか、組織を作った背景や、組織への期待は何か。この辺りをしっかりと確認していく必要があるのがこの組織体制です。
PMへの期待をしっかりと確認することが大切であるというのは②と重複する部分です。エンジニアやデザイナーだけでなく、セールスやCSなど幅広い関係者に会って期待を確認すると、より立体的にPM組織の立ち位置が見えてくるかもしれません。

■おわりに

いかがでしたでしょうか。
自分のいる組織に当てはまるな、と思っていただける方も、そうでない方もいらっしゃるかと思います。「全然違うよ!」という意見が多いのではと、びくびくしております笑

あくまでエージェントの立場から多くの企業さんのお話を聞いてきた傾向として、参考程度に受け取っていただけると嬉しいです。

あ、そうそう、プロダクトの組織と言えば・・・
こんなイベントを【4/21(木) 19:00~】開催予定です!!!

オンラインセミナー(無料)ですので、是非お気軽にご参加くださいませ。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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クライス&カンパニー PM支援チーム

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