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今度こそ挫折しない英語学習の技術

「今年こそは英語を話せるようになりたい」
「去年も同じ目標を立てたな・・・」
「死ぬまでに英語を話せるようになるのかな・・・」

そんな自分とのやりとりを毎年繰り返していて嫌になる。
私もかつてはそうだったので気持ちはよくわかります。

毎年、単語集を買って始めるけれど、
これって結果現れるのかな?やってて意味あるのかな?
なんて疑心暗鬼に。

英語以外にもやらないといけないことがたくさんあって、
いつの間にか単語集もどこに行ったのかわからない。
そして、またお正月に「今年こそは・・・」と考える。

そんな繰り返しから脱出したい!!

わかりました。
そんなあなたにぜひ読んでいただきたいのがこの記事です。

この記事では、今度こそ挫折しない英語学習にするために、必須のスキル(技術)を紹介します!

英語学習の考え方から、プロセスを設計、
''これは絶対避けたい''英語学習のワナまで盛りだくさんの内容です。

独学に使える本やアプリも合わせて紹介していきます。
具体的な使い方、練習方法も一緒に提示してあるので、
ぜひとも取り組んでみてください!


英語は「やめなければ」必ず上達する

死ぬまでに英語が話せるようになったらいいと開き直る

英語を話せるようになりたいのであれば、心構えが必要です。
なにせ英語は2,3ヶ月シャカリキ頑張ればできるようになるというものではないからです。

成果が出ない。焦る。必死に取り組む。嫌になる。
こんなループに陥っていませんか?

こうなってしまったら、もう開き直るのがおすすめです。
「死ぬまでに英語が話せるようになったらいいや。」

そう考えたら随分気が楽になりませんか?
すぐに結果を求めず焦らないことが鍵です。

10年スパンで考えれば挫折しない


これも先ほどの「死ぬまでに英語が話せるようになったらいいや。」と開き直ると似ていまが、
長期で、英語学習を考えるということです。

10年スパンでじっくり長期的な計画を立てると挫折することはありません。
必ずしも10年ではなくてはいいのですが、10年と考えるとかなり時間がありますよね?

十分な時間、余裕のあるスパンで考えることで焦りから解放され、一歩づつ歩を進めるようになります。
英語だけやっているワケにはいかない大人には、日々やることがたくさんあります。
長期スパンで考えてじっくり腰を据えて取り組みましょう。

英語学習は一生続く

そうです。「一生続く」と聞いて吐き気がした人もいるかもしれませんね。

一生かけないと英語ができるようにならないということではなく、
言語を完璧にマスターするということはないということです。

あなたの母国語の日本語で考えてみましょう。
あなたは100%全て日本語の表現を知っていると自信を持って言えますか?

おそらくそんな人はいないと思います。
日本語にはたくさんの慣用句やことわざがありますね。
英語も同じです。

新しい表現に出会うたびにその都度成長していく。
英語学習(他の言語も全て同じという点で語学学習)は終わりがないから面白いのです。

反省はしなくていい

学習プランを立てて、達成できなかったときやしばらく忙しくて英語学習から遠ざかってしまったとき
反省はしなくてもいいです。

忙しいのは仕方がありません。

「しばらく日が空いてしまって今までせっかく英語学習に取り組んできたのに
無駄になってしまったんじゃないか?」

そんなことはありません。
今まで取り組んできて積み重ねてきた知識は無駄になっていません。

気を取り直してまた再開しましょう。

英語を生活の一部にしてしまおう


よく聞くお話だと思いますが
大変重要なことなのです。

どういうこかというと
「英語が生活の中に自然と入り込んでくる状態」にするということです。

具体的には、中上級者限定になりますが、
スマートフォンやパソコンの設定を英語にしてみたり、
英語でニュースを読んだり、聞いたりして情報収集する習慣をつけたりするのがオススメです。

「まだまだこのレベルに至ってないよ。」
「どうやって英語を生活の一部にするかわからない。」
という方は自走できるようになるまでコーチングを受けるのがオススメです。

あなたに適した学習プランや学習方法を提示してもらえますよ。


英語学習には「プロセス」が重要


「犬の散歩」ではゴールにたどり着けない

なぜプロセスが重要なのか。プロセスは、作業を進める手順や方法・仮定ですね。
手順や方法が英語学習には大事なんです。

ただ闇雲に歩いているだけでは、ゴールに辿り着くことができません。
道筋を最初に決めることが重要です。

ゴール設定は超リアルに


さて、先ほど道筋が重要と言いましたが、
道筋を作るためにはゴールを決めなくてはいけません。

このゴール設定が、後にプロセスを設計する時に重要になってきます。
できるだけリアルに設定して、未来の姿を想像することが重要です。

何ができるようになりたいのか具体的に書き出してみるのもいいですね。
具体的に、リアルに、イメージできるゴール設定です。

ゴールが、リアルになるとプロセスもリアルになります。

TOEICは現在地の確認にならない

英語力のものさしとしてよく使われるTOEICですが、
必ずしもあなたの本当の英語力の現在地を表しているわけではありません。

もちろん参考にはなりますし、英語力を測る一つの指標にはなります。
ただ「使える英語」の力を表すものさしとしては弱いということです。

なぜか?
それはTOEICを受講したみなさまならわかると思いますが、
TOEICはリーディング力とリスニング力しか測っていないからです。
それに、対策本がいくつも出ていることからわかるように
ある程度テスト対策ができてしまうからです。
4択であることから、消去法で正解を選ぶことができたり、
運や勘に頼ることができてしまうからです。

では、リアルな現在地の確認はどうしたらいいのか?
どうやって測るのか?

その答えはまず「使える英語」とは何かを考えるところから始まります。

「使える英語」を実現するために必須の項目があります。
まず「使える英語」とはどんな状態か?
それを紐解いて、分解したエレメントを測ることがあなたの今の現在地になります。

英語の3要素「GVP」でプロセスをつくろう


3要素「GVP」ってなに?

Gはgrammar
Vはvocabulary
Pはpronunciation

なぜこの3要素かというと先ほど少しお話ししたように「使える英語」とは
文法が理解できて、単語を知っていて、その知識をアウトプットできる力がある状態です。

例えば

I haven't slept very much lately.
最近寝れてないんだよね〜。

という一文を出すためには、
I, sleep, very much, lately という語彙を知っていて、
それに現在完了という文法を完全に理解して使える、
尚且つこの作成した文を正く発音できる力が必要ですね。

プロセスをチェックしよう

では、目標地点も現在地もわかった!
やるべきことがクリアになったところで、
今度は進捗を確認することが必要になってきます!

そこでオススメがマンスリーチェックリストです。
やるべきことをリスト化して
月毎に進捗具合を確認しましょう。
塗りつぶせるような表がオススメです。
進捗具合が一目瞭然で確認できますよ。

英語の「時間面積」を確保する

時間は「面積」で見える化して掘り起こす

お持ちの方がすでに多いと思いますが、英語学習のための時間を捻出するには、
ウィークリースケジュール帳を活用するのがオススメです。

どこに空き時間があるか一目瞭然だからです。
空き面積を見つけたら、あとはそこに英語学習を組み込みましょう。

ポイントは、大きな時間枠を取らなくてもいいので
隙間時間、15分30分でも取り組めるものを用意しておくことです。

場所やタイミングに紐づけて自動化する

英語学習を継続させるには何よりも習慣化ですね。
この習慣化に役立つのが、場所やタイミングに紐づけて自動化することです。

狙い目は朝起きてスグと、トイレ、フロ、寝る前です。
なぜなら起きない人、寝ない人、トイレに行かない人はいないからです。

これで英語学習を生活の一部に組み込むことができます!

中学英語ができれば英語は話せる


ここからは実践的なお話になります。
先ほどお話しした英語の3要素のG (grammar)
文法のお話です。

文法の「グレーゾーン」を黒く塗り上げる

よく「中学英語ができれば英語は話せる」ということを耳にすると思います。
ネイティブ同士の会話でも中学レベルの文法が大半で成り立っています。

つまりは中学英語がパーフェクトなら英語は話せるということです。
キーワードは「パーフェクト」です。

使えない文法知識を持っていても意味がないのです。
文法のゴールは「口で」使えることです。
文法を理解していても、自分で文が作れなかったら使えないのです。

中学レベルの文法だけでいいので、
隅々まで黒く塗り上げ、「グレーゾーン」をなくすことが大事です。
少しでもわからないことがあれば、調べたり、聞いたりして
納得いくまで取り組みましょう。

「グレーゾーン」を残してしまうと、いつまでも完了せず
デスマーチが始まってしまい、勿体無い学習の仕方になってしまいます。

4択問題集はやるな!

英語を話せるようになるために英語学習をしているのであれば
4択問題集はオススメしません。

4択問題といえばテストを思い出しませんか?
4択問題集は、知識を問う問題つまり知っているか知らないかを問う問題が集まっているだけで
あなたがその知識が使えているかどうかは問いただしてくれません。

それにややこしいひっかけ問題があったりして
混乱の原因になることすらあります。

むずかしい文法書はやるな

先ほどお伝えしたように、
中学レベルの英文法をパーフェクトにすれば英語は話せるようになります。

中学レベルの文法知識でまだ土台ができていないのに、
それ以上にむずかしい文法書を取り組むと混乱するばかりか、
実際にその文法知識を自分で操ることができないので本当に理解することができません。
知識は増えるかもしれませんが、英語は話せるようにならないのです。

「文法がわかった」とはどんな状態?

実際に文法知識を自分で操ることができないと、本当に理解することはできない。
では文法がわかった状態とはどのような状態を言うのか?

  1. 例文が訳せる (英語→日本語)

  2. 例文を英作文できる (日本語→英語)

この二つができて初めて文法がわかった状態になります。
意味・文法を知っているだけでは、本当にわかったとは言えないのです。
文法を自力で使いこなせるようになることが必須です。

文法に取り組むときは必ず復文(英語→日本語、日本語→英語)をしましょう!
机上の知識が定着して、あなたの知識に変わりますよ。

文法知識を固めるのにオススメの教材

理解しやすい英文法

中学レベルから高校、大学受験レベルまでをカバーしていて解説が詳しい隠れた名著

はじめてでも「使える英語」が身につく! 英語復文勉強法

復文のやり方、効果について具体的なステップが書かれていて、
練習用の英文も載っている

文法を口頭で使えるようになるトレーニング

先ほど「文法がわかった」のお話をしました。
ここで、文法を口頭で使えるようになるとっておきの練習法をお伝えします。

使える文法をゲットするためには、なんといってもこちらです!

英語のハノン

英文法を音で、口頭で運用可能にする英語の教則本です。
頭にある「受動的知識」を「能動的知識」にするためのトレーニングができます。
パタンプラクティスで、生きた英語を日本語を介さず話せるようになります。

取り組み方は簡単で、音声を聞いてそのまま聞こえた英語の音を再現することです。
俗にいうリピーティングというものです。

全てに人に初級から始めていただくことをオススメします。
シンプルな文章がたくさん出てきて一見簡単そうに見えるのですが、
口頭だけで肯定文から瞬時に疑問文を作ったり、
否定文を作ったりすることになかなか苦労する人が多いと思います。
まずは基礎から、簡単な文を口頭だけで自由自在に操れるようになりましょう。

ハノンをするときの注意点

先ほど、主にリピーティング練習だとお伝えしましたが、
トレーニングをする上で注意点があります。

英文を覚えようとしてはいけない!

ハノンの目的は「英語回路」のインストールです。
最終的に口頭でスムーズに扱えるようになったら、
英文を見ないで、耳から入ってきた音だけでトレーニングします。
ここで頑張って英文を覚えようとしないでください。

「英語回路」のインストールが目的なので、聞こえた英語を英語のまま理解してリピーティングすることが重要です。英文を覚えようとしてはいけません。暗記の練習ではないのです。

意味をイメージしながらが重要!

英語回路を作るには、英語からいちいち日本語に介さず、英語を英語のままで理解することが重要です。

そこで英語を英語のまま理解する助けになるのが「イメージ化」です。常にイメージしながら聴こえてきた英文をリピートしてください。そうすると日本語を介さなくても、英語を頭の中でビジュアル化して理解することができます。

例えば、
A man in a black jacket is stealing a car. という文が聴こえてきたとします。

頭の中では、次のイメージが順番に浮かび上がってくる必要があります。

a man in a black jacket 黒いジャケットを着た男の人

is stealing a car. 車を盗んでいる


この上のような写真が頭に思い浮かんだでしょうか?
イメージを頭の中で再現しながら、英文を暗唱していくと
どんどん英語があなたのものになりますよ。

ちゃんと音を聞いて再現する

これはどういうのかというと、
英語はスペル通りに発音される言語ではありません。

音声変化というのを聞いたことがある人も多いと思います。
英語は前後の単語の音がくっついて音声が変化します。

そのためスクリプトを見たら全部知っている単語なのに
音声だけだと全然何を言っているかわからなかったというようなことが起きます。 
しかし、音声変化のルールを学んで自分で再現できるようになると、
聞こえるようになるのです。

英語のハノンでも、音声変化はバンバン出てきます。
音を正確に再現できるように何度も練習しましょう。

基本単語を身につける

基本中の基本です。
最初に基本単語を身につけてしまいましょう。

そうすることで、たいていの内容は理解できるようになり、
英語学習のストレスを減らすことができます。

ドメインに共通した単語を覚える

基礎単語の次の段階で単語を覚えるときは、
分野ごとに単語を覚えていきましょう。
記憶に定着しやすくなります。

例文で覚える

最初は単語の意味を覚えるのが大事ですが、
意味を覚えたら今度は例文と一緒に覚えましょう。
「使える英語」の土台を築くためには
どのような場面・コンテクストで単語が使われるのかを知る必要があります。

音声を伴って覚える

音声は必須です。
何度もお伝えしているように、英語はスペル通り発音される単語ではないので、
単語は「意味」と「音」を一緒に覚えるべきです。
「音声」を聞いて自分で発音してみると、覚えやすいですよ。

おすすめ単語集

ターゲット1900

アプリが超便利!
指定した箇所の単語と例文が一緒にどんどん流れてきます。
単語と例文の間にポーズを入れることもできるので、
リピーティングして覚えるトレーニングもできます。
アプリをダウンロードしてさえいれば、本を持ち歩かなくても単語も例文も確認できるので、移動時間の練習にピッタリです。

自分の文脈で例文をつくる

単語の意味を音声と一緒に覚え、例文まで確認したら
自分で文を作ってみましょう。

自分で文を作ってみて初めて英語が自分のものになります。
英文を作ってみたら、DeepLで翻訳にかけてみて
意味を確認してみましょう。

もっと良い表現があれば、書き換えたり
英語ができる人に添削してもらうのも手です。

 英語学習を「やめない」仕組みをつくる

英語はやめなければ必ず上達します。
最後に「やめない」仕組みのつくり方を2つ伝授します。

生活の一部にすること

(=お勉強にしない、息を吸うように英語に接する)

生活習慣に組み込んでしまい、英語学習を自動化することが重要です。

朝起きて、リピーティングをする。
髪を乾かしているときに、単語帳を眺める。

歯磨きをするのと同じように英語学習をする。

気がついたら英語学習が続いていたという状態を作るのです。
難しく考えル必要はありません。

英語学習はお勉強ではなくトレーニングなのです。
息を吸うように英語に接するようにしましょう。

「やめない」仕組みをつくるもう一つの方法は、約束をすることです。

なかなかひとりで学習を継続させるのが困難な人に
有効なのが、英語コーチングを受けることです。

コーチと一週間に1回のセッションを「約束」をすることによって、
それまでに英語学習に取り組まなくちゃという義務感が発生します。
これで少なくとも継続ができるようになります。

約束効果以外にもコーチングは
現在地の確認、モチベーションの維持に役立ちます。
コーチが進捗具合を確認して、現在地の確認をしてくれるので
何ができるようになったのか明確になり、それがモチベーションの維持につながったりします。

そして練習方法を確認することによって、フォームの修正もしてもらえますし、
学習を進める過程で出てきたズレを修正して元の軌道に乗せてくれます。

英語学習、初心者の方には自走できるようになるまで
英語コーチングを受けるのがオススメです。