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【法政T&F】短距離フィールドブロックにはまったきっかけと、その魅力①

みなさんおはようございます、まつです。

以前、「箱根駅伝と私」と題して、箱根駅伝を軸に法政大学の長距離ブロックや中央学院大学を応援するようになったきっかけをお話ししました。

このシリーズが駅伝・長距離種目が中心だった故に、法政大学の短距離・フィールドブロックを応援するきっかけについて触れられずにいました。

なぜ長距離ファンだった私が短距離・フィールドブロックも応援し始めたのか。今回は、そのきっかけをお話ししつつ、私が思う短距離・フィールドブロックの魅力について語ります!!

転機は2015年シーズン

私が法政大学の長距離ブロックを本格的に応援し始めたのは、2014年1月の箱根駅伝90回大会後のこと。この年には、4月の東京六大学対校戦や7月の明治大学との対校戦といった試合も初観戦を果たします。

5月の関東インカレは初日・最終日の2日間、日本インカレには3日中2日、足を運びました。すべて「長距離だけでなく、短距離・フィールド種目も行われる大会」です。

しかし、これらの試合を観に行ったにも関わらず、この年はまだ長距離種目しか見ていませんでした。

転機は翌2015年シーズンのこと。

前年と同様に4月の東京六大学対校戦でシーズンインを迎えます。この観戦の時点では、相変わらず長距離種目しか見ていません。

しかし、後日発売された『月刊陸上競技』の六大学特集を読み、跳躍ブロックのルーキー・松添基理選手が走幅跳で優勝、フィールド種目のMVPに輝いたことを知ります。

現地で観戦していたにも関わらず、後日この事実を知るという……。当時、長距離種目以外への関心はこのレベルで薄かったです。

さらにその記事で、前年の山梨インターハイ走幅跳を、7m80の大会記録(当時)で優勝した佐久間滉大選手も入部していたことも知りました。前述の松添選手は佐久間選手に次ぐ2位に入った選手で、山梨IHワンツーコンビが揃って法政に入学していたのです。

この事実を知り、「関東インカレではこの2人をちゃんと見たい」という気持ちが芽生えます。

更に5月になり、陸上界を賑わせるニュースが飛び込んできました。

バハマで行われた世界リレーの男子4×100mRで日本チームが銅メダル、およびリオ五輪出場権を獲得したのです。

この出来事がテレビのスポーツニュースで流れているのを見て、1走を務めたのが法政大学の短距離エース・大瀬戸一馬選手だったことを知りました。

ニュースで映ったメンバー4人で集合写真を撮っているときの、大瀬戸選手の満面の笑顔が素敵すぎて、大瀬戸選手も気になり始めます。

走幅跳のIHワンツーコンビに、笑顔が素敵な世界で戦う短距離エースの存在。

こうして関東インカレに向けて、じわじわと短距離やフィールドに興味を持ち始めたのです。

2015年、関東インカレ

迎えた5月の関東インカレ。

今まで長距離種目しか見てこなかった私が、「短距離・フィールド種目も見よう」という意識をもって臨んだ初めての観戦です。

2日目に行われた走幅跳には、ルーキーの佐久間選手、松添選手が出場。松添選手は、1年目にしていきなり3位に入り表彰台に立つ活躍を見せます。

初めて撮影した走幅跳。どう撮ればいいか全然分からなかったです(未だにわかっていない)。

1年目の関カレから表彰台に立った松添選手。

2日目には、100mの決勝も行われました。法政からはエース大瀬戸選手と、大瀬戸選手と同学年の長田拓也選手の2名が決勝に駒を進めました。

9秒台を出すか注目された桐生祥秀選手が決勝を棄権する中、優勝したのは、のちにリオ五輪の銀メダルメンバーになるケンブリッジ飛鳥選手。そのケンブリッジ選手に次ぐ2位に入ったのは、長田選手でした。

大瀬戸選手は5位。世界代表で戦うエース・大瀬戸選手よりも強い選手がまだ法政の中にいたのかと、とにかく驚いたのを覚えています。

100mで表彰台に立つ長田選手。

このとき印象に残ったのは長田選手の強さだけではありません。

表彰台の前で待機する法政短距離ブロックの面々が、まだ長田選手の姿が見えていないのに「ナ・ガ・タ!ナ・ガ・タ!」と長田コールを始めたのです。このコールに迎えられて登場した長田選手当人は苦笑い。

初めて目の当たりにした短距離ブロック特有のノリは、当時の私には新鮮でとてもインパクトが強く残りました。

この日、大瀬戸選手、長田選手がともに出場した4×100mR決勝でも法政は3位で表彰台に上ります。

私が初めて見た「法政ポーズ」。

余談ですが、100mの準決勝のレース後に長田選手が法政応援席に向かって今ではお馴染みの「法政ポーズ」をしていました。私が法政ポーズ最初に見たのは実はこのときで、今でも発案者は誰なんだろうと気になっています。

長田選手は、最終日に行われた200m決勝にも駒を進めます。100mの好成績を見た後だったので、200mの決勝がとても楽しみでした。

結果は、なんと優勝。

100mで7点、200mで8点、さらには4×100mRで獲った6点を人数で割った1.5点が加わり、長田選手は1人で16.5点もの対校得点を獲得。1500mと5000mで二冠を達成したエノック・オムワンバ選手を抑え、この年の男子1部得点王に輝いたのです。

200m表彰式。優勝したのは長田選手なのに…?

この200mの表彰式が、今まで見てきた表彰式の中で個人的にトップ5に入るくらい面白いものでした。

優勝した長田選手がなぜか表彰台から下ろされ、まるで2位の谷口耕太郎選手(中央大学)が優勝したかのように写真撮影が行われたのです。コントを見ているかのような、笑いの渦に包まれた表彰式でした。

今回とりあげたのは特に印象の強かった種目ですが、これ以外の種目も観戦し、初めて長距離種目だけでなく全体を楽しむ関東インカレとなりました。

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冒頭で「魅力を語る」とお話ししましたが、次回は他の種目に魅了されていく過程を話したいので、魅力を語るのはまだ先のことになりそうです。

今回はここまでとして、全3回(予定)のシリーズとしてお届けします!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!