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[diary]08/23 ファイアマン、observer、FRANK

■本当に日記を書いてみようかと思った。ただの、日記。

ジョー・ヒル『ファイアマン』読み進める。
読み始めは面白いと思っていたのに、なぜか1/4あたりから急に読むペースが落ちてしまい、しばらく遠ざかっていた。が、今日読み始めたらやっぱりぐいぐい引っ張られる。たんに心のコンディションと波長が合わなかっただけみたい。
いま、上巻の半分程度。相変わらず主人公が物理的にたいして動かず、物語もじっとしている。にもかかわらず、この面白さ。ジョー・ヒルのへんてこりんさは磨きがかかっている。キーワードの使い方もあざやかだ。どうなるんだろう。先が楽しみ。

■PS4版「Observer_」を少しだけプレイ。
「Layers of Fear」の制作陣だけあって、現実がぐねぐねと塗り変わり、悪夢との境目がわからなくなる表現の酩酊感は最高。もろブレードランナー(そもそも主人公ラザルスキ刑事はルトガー・ハウアーが演じている!)な美術も潔く、陰鬱で美しい。そこにグロテスクで乾いた死と絶望のイメージが浸食してくるのだから、好きな向きにはたまらない。
視点が揺れる、展開が冗長などの難点もあるが、ローカライズ込みで3,500円なら買い。8/29までは早期購入割引もあるらしい。

■昨夜upした吸血鬼SSがぜんぜん納得いかない。
改めて読み返して落ち込む。しかしNoteを書けるテンションでもなかった。仕方ない。今の私はこの程度。やると決めたのだから、納得いかなかろうが上げるもんは上げる。ダメでも、飽きられても、ぜんぶ自分のせいだから、ちゃんとやる。

■Netflix「オザークへようこそ」シーズン2が8/31から配信開始されるらしい。
楽しみすぎて吐きそう。さいきん映画の刺激(音・光)に過剰反応する例の症状が出続けているので、31日までには治ってくれるといいなあ。たぶん治るよね。

■ドーナル・グリーソン氏への愛を叫ぶnote記事の下書きを少しする。そのほか、仕上げたいハクレンの中編をちょっと。改めて読み返してみると、思っていたよりは良かった。けどここからどうしたらイメージに近づけるかがわからなくて、右往左往する。むーん。焦らない、けど前進は意識しようなー。

■おとといくらいから映画『FRANK』のサントラを延々聞いている。
このアルバム、あるテンションになるとぴたっと波長が合う。M.ファスベンダーの低くハリのあるバリトンも、神経質で緊張感があり、なにより歌心にあふれていて、とても良い。
歌は入っていないものの、いちばん好きなのは「Jon's Song Changed by Frank and Clara」。やさしく平凡なジョンの曲が、フランクの手によってぞっとするほど繊細なメロディに変化し、クララの悪意まじりの矜恃がつんざくようなシンセを導き出す。目の醒めるような美しい音楽。やがて哀しき凡人の侘しさ。

■Twitterの愚痴。性犯罪を犯し、刑期をつとめて出所した者が再び同じ罪を犯した、というニュースに対して、「二度と出てくるな、ずっと(刑務所に)入れとけ」というツイートをうっかり目にしてしまった。けっこうな数がRTされていた。その言葉が何を意味するのかを理解しての発言なのだろうか、と首をひねる。
そういえば、かつて同様のことを口にしたら、「あなたに被害者の気持ちがわかるのか」と詰められたことがあるが、私は強姦の被害者である。当事者であることを錦の御旗のように掲げるのも、十把一絡げにして代弁者ヅラされるのも御免被る。
感情にまかせて文字として世にまろびでてしまった軽率な言葉たちは、いったいどこへ行きつくのだろう。こういうのはもううんざりだ。

■郵便受けをチェックしようと玄関のドアを開けたら、まさかのセミファイナル。めっちゃびびる。お前、よりによってその場所で人生ファイナライズしてくれるなよ……。
ちなみに今もじーじーいってる。が、がんばれ。どいて。

■ただの日記、書くのは意外と面白い。読まされる方はたまったものじゃなさそうな気がする。西におおきなおおきな台風。