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鞆の浦 弁天島花火大会

広島県東部の港町「鞆の浦」では、5月というやたら早い時期に花火大会が開催されます。
今回、スマホでの花火撮影にチャレンジするべく赴いてみました。
使用機種は iPhone 13 Pro。

とりあえず、事前に調査したところでは……

  • 花火撮影は手ブレに弱いので三脚が必須

  • HDR(明るさを綺麗にする)モードは切る

  • 花火があがるところにAF(オートフォーカス)ロック

  • ナイトモードはオフ

といったところ。
しかし、さっそく躓いてしまう。
HDRをオフに出来ない!

iPhone は 13 以降から HDR が自動になったので、任意の ON/OFF はできなくなったのです。
これはもう、iPhone の機能を信じるしかない。
という訳で、始まってすぐの花火をいくつか撮影してみたのですが……

ダメだー! ぼやけてる! なんでー?
やはりHDR のせいなのか?
(実際には明るさ等の調整の失敗など、複数の要因のためぽい)

で、どうにもうまくいかなかったので、結局やったことは……

  • ビデオで撮影(もう写真じゃない……)

  • 花火があがるところにAFロック(これだけは役に立った)

  • あとでベストタイミングをスクリーンショット(いいのかそれで)

  • 撮影した画像を iPhone の機能で調整(結局これに頼る)

という何とも締まらないものに。
ビデオは写真より解像度が低いので、スマホやタブレットで見る分には良いですが、PCなどで拡大表示すると荒くなってしまいます。

それでも、こんな写真は撮れました。

椰子。ひときわ明るいので光を強調
みんな大好き柳。あと赤い対空砲火
カーニバル風に。まだ空が明るい頃
こんなに色とりどりだったのは一瞬。ビデオなら逃さなくて済む
圧巻のフィナーレ

iPhone や iPad の「写真」で「編集」を選べば、明るさ、色彩、色の濃さなど自由に調整できるので、だいぶ見映えは良くできます。

修正しまくった写真は、写真と呼べるのか?
という話もありますが、写真家の方々は葛藤しつつ、Photoshop等で小細工しまくった写真をSNSにあげているのが現状。
そうしないと、もはや見てもらえない世の中のようですね……

いずれにせよ、写真は見たまんまで撮るのがすごく難しい。
それを肉眼で見たものに近づける修正は、修正ではなく再現であり、必要なことだと思っています。

左のぼやっとした画像も調整すればキリっと。

今回は日東第一形勝(日本一美しい景勝地)と称賛されたという、鞆の浦を見渡せるお寺「福禅寺 対潮楼」で撮影しました。
花火のときは入館料1000円。 前は500円だったんだけどな……

これは特等席。もっと寄付金が必要。

人ごみから離れた位置の、絶好のポジションから見物できるので、値段以上の価値はあります。
トイレに行けるのもポイント高い。
飲み物等は途中で買ってくる必要あり。

このお寺は朝鮮通信使の宿舎として、さらに船で事故った坂本龍馬が相手方と賠償金交渉をした場所として知られています。

坂本龍馬は沈んだ船に鉄砲400丁を始めとする銃火器を積んでたから弁償してくれと、紀州藩に7万両もの大金を払わせたのですが、近年行われた調査では、重火器類は一切確認されなかったそうです。
龍馬、お前……

花火大会の方は、打ち上げ数が少なかったからか、1発ずつポン、ポン、と打ってる時間が長かったですね。
ですので、そこまで派手さはなかったのですが、コンビネーションで打ったり、広角に打ったり、工夫してカバーしようとしていた印象です。

空に絵を描く、変わり種の花火もありました。
なかなか綺麗な絵にはならないのですが。

スマイル。子供が喜んでました
ハート。これがきれいに出たときには歓声が

という訳で、私的には満足して帰ったのですが、どうやら本当のベストポジションは海岸沿いの道路の最前列らしい。
そこからなら海に反射する花火、いわゆるリフレクションを撮ることができたらしい。
あー、その手もあったかー。

あと、写真も良いけどビデオも撮りたいので、どちらにするか悩みますね。

ただ、間違いなく言えるのは、ファインダーやスマホ画面を通して見る花火には、迫力がないこと。

打ち上げ花火は大きな空に広がる大輪を、体の奥まで響く爆音を感じながら自らの目で見るのが最高なのであって、その場にいるのにスマホを掲げて、そっちに夢中になっているのは本末転倒です。

カメラやスマホを三脚で固定して、位置を合わせたら、ビデオならそのまま放置、写真ならリモコンでシャッターを切りつつ、目の前の花火に集中するのを強くおすすめします。

最後に、夜の鞆ダンジョンの写真をいくつか。

絶対、妖怪に出くわすと思う。

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