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発見と共有が大好きです。フリーランス複業20年を超えました。学びや変化に向かう方の伴走…

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発見と共有が大好きです。フリーランス複業20年を超えました。学びや変化に向かう方の伴走&余暇の場づくりに関わる活動をしています。主な仕事はキャリア支援 / PCトレーナー / フラワー。学びはグリーフケア / マナー / コーアクティブ®・コーチング / NVCなどなど継続中。

マガジン

  • 講師業

    もはや私の携わっている講師業もキャリア支援も制作業務も学びも日常も、すべて混ざり合って分けられるものではないようにも思うのですが、講師業にフォーカスした記事が増えてきたのでココにまとめてみました。

最近の記事

グリーフの理論を学びながら、1人1人の違いを大切に見つめる

今年のグリーフの学び、8月の基礎2回目を終えました。 考えたことのメモです。 前回の授業で学んだ、悲嘆研究の歴史・理論モデルとその発展に関する部分の復習をしていると、グリーフを抱える方々を支えようとあらゆる人々が長年にわたり積み上げてきた知なのだなぁと感じて、素朴な感覚として「人って暖かいな・・・」と想いが湧き上がりました。 研究者自身の喪失体験やグリーフの話も出てくることがあり、思いを馳せるなどしています。 第2回目は「さまざまな死とグリーフ」「子供とグリーフ」がテーマ

    • 『車輪の下』(高橋健二 翻訳) あらすじ&感想文

      いつものカフェで、考える時間です。 定時なのだけれどいつものご年配がいないことが気になっていたところ、「どうも」と現れ、なんだか少しホッとします。 早々にねたばれをする感想文になってしまったので、最初少し雑談を書いてから感想文を書きます。 これまで本は一冊ずつ順番に読んでいたのですが、ふと、現在業務で伺っている学校では、学生が毎日1コマ100分、複数領域の授業を次々と受けているではないかと再発見し、「一つずつ進める理由は特にないかも」と気づいてから、最近私もそうしてみよ

      • グリーフケアの継続学習

        昨年から続けているグリーフケアの学びですが、今年は「関西学院大学 悲嘆と死別の研究センター」主催の養成講座に参加しはじめました。 センター長の坂口幸弘先生のご本を昨年複数冊読んだことをきっかけに、今春行われた先生のセミナーに出席したのですが、そこで今回の講座を知り参加を決めました。 ​先生の言葉によると、喪失とは「その人にとって重大な、何か重要なものを失うこと」で、それに対する様々な反応が「グリーフ」です。 死別に限らず、例えば大切にしているものや環境、立場や職を失うこと

        • 違う場で知らない面を垣間見る

          街で偶然、業務で伺っている学校の学生に遭遇しました。 私は普段自分の居住地からは少し離れたところの学校で業務をおこなっているため、珍しい出来事でした。 「あ、yasさん!」と声をかけてくださって気付きました。 挨拶程度の会話をちょこっと交わしたくらいなのですが、学生さんの表情が、大学にいらっしゃる時と違う様子(初めて見る表情)だったことが私にとっては大きな発見でした。 私の表情もそうだったかもしれません。たぶん。 仕事している時・・・真顔で超速タイピングをしている時・・

        グリーフの理論を学びながら、1人1人の違いを大切に見つめる

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        • 講師業
          17本

        記事

          本と日常を行き来する

          いつものカフェには、いつもの時間にいつものお客さんがいます(私も「いつもの」の一人)。 今日も70代後半~80代かな?くらいの「いつもの紳士」がおふたり。 かつてはひとりひとり別にみえていましたが、最近ではおふたりが並んでカウンターで語らっている様子を定番で見かけるようになりました。 お二人ともほぼ定刻にお帰りになります。 多くの場合はご一緒に帰られるのですが、時々おひとりが先に帰ることがあります。 * 前回のnoteにつれづれ書いた東畑 開人さん(心理士で臨床心

          本と日常を行き来する

          東畑開人さんの『心はどこへ消えた?』を読んで色々思いをめぐらす

          東畑開人さんの『心はどこへ消えた?』を読みました。 大きすぎる物語は数値化しにくいものまで数値化し、複雑なものはシンプルに処理されてしまう。 例外や個々の事情など、小さな物語はかき消されてしまう。 しかし、人には自分にしかわからないごくごく個別の「小さな物語」が確かにあり、その物語こそが心の場所になる。 個別で小さな物語に現れる「心」のお話がオムニバス形式で語られています。 ちょっと笑えるような文も散りばめられており、楽しく読み進めることができました。 心は、「あらゆる

          東畑開人さんの『心はどこへ消えた?』を読んで色々思いをめぐらす

          呼びかたを考える

          20歳前後の方々のことをどのように呼びますか。 今回は、学校の外部キャリア支援者としての立場であれこれ考えたことです。 学校領域に行くと、職員の方々がその世代の方々を「○○くん」「〇〇ちゃん」「あの子」と呼ぶシーンに出会います。 一方で様々な年齢の方々が集まる学びの場では、20代前後の受講生のことを「○○さん」と、職員は呼んでいます。 「くん」「ちゃん」「子」と呼ぶことはありません。 あちこちの現場で活動していると、20歳前後の方々の呼び方が環境や場所により変化するこ

          呼びかたを考える

          伝え手の姿が参加者に映し出される

          わたしにとって初めて登壇する授業を近々控えているため、今週、お世話になっている先生の講座を終日オブザーブさせていただきました。 3回シリーズで行っているキャリア系授業です。 私はこれまで第1回を担当することがほとんどで、時々2も、という感じだったのですが、今後1~3すべてを担当することになる予定なのです。 シリーズものの講座の場合は特に、すべてを把握しておくことはとても大切ですね。 講座内容やシラバスを把握すること以上に、全回通しての受講生さんの変化成長の姿やその過程で起

          伝え手の姿が参加者に映し出される

          添削業務から考えたこと

          1か月1本程度のペースで文章を書けたらいいなと考えていたのですが、4月はめまぐるしく過ぎ、気づけば5月になっていました。 連続投稿は19カ月だったようです。 * 私は若年者のキャリア支援現場で業務に就いているのですが、毎年この時期は応募書類や授業課題の添削に追われます。 4年生は就職活動ピークで応募書類作成を、各学年では新学期のキャリア授業等で大学生活の過ごし方を考えアウトプットするなど、何かと「書く」シーンが多い時期です。 私が携わっている数年、お若い方々の文章に傾向

          添削業務から考えたこと

          講師としての優先事項を考える

          講師として「受講生のニーズを優先できているかしら?」「自分がやりたいことを最優先してはいないか?」と、点検する時間を最近意識して設けています。 講師業には「想い」が必要な面があるため、うっかり受講生ニーズと少しずれたセミナーや講座を実施してしまう恐れがありそうだなあと。 最近あちこちで、講師を始めたばかりの方々とご一緒する機会が増えているのですが、「講師がやりたいことを最優先しているかも?」と思われるシーンに出会うことが複数ありました。 そこから色々考え始めて、「受講生の

          講師としての優先事項を考える

          私の中のグリーフの話

          昨年から少しずつグリーフケア(喪失の悲しみから起こる断絶感から結合感へ、再びつながった感覚を取り戻す方向への支援)の学びを重ねています。 継続学習のなかで「哀は愛」という言葉に触れました。 「グリーフケアをおこなうということは、最終的に哀しみの奥にある愛に触れさせていただくこと」というお話です。 このお話を初めて伺ったのは昨年のことでしたが、当時私には知らない感覚で「そういうものなのだな」と思いながらも大変印象に残ったことを覚えています。 近頃になり自分にとっても、また

          私の中のグリーフの話

          「愛着」に注目

          「愛着」に関する本を複数冊読みました。 全て、精神科医で医学博士の岡田 尊司さんのご本です。 定期的に仕事で訪問している某現場では、時々「愛着」の言葉を聞きます。 パソコン講座の担当なのですが、担当の方から「愛着の部分で前進できた人もいたよう。」という内容のフィードバックをいただき、「愛着とは?」と疑問を持ったのです。 偶然岡田 尊司さんのご本に出会ったのですが、大変興味深く勉強になりました。 4冊まとめてしまいますが、メモ。 「愛着」とは。わかったことのまとめメモ。

          「愛着」に注目

          微傾聴が作るよき居場所

          毎年お正月は、ファーストフード店で、あれこれ思案にふけっていることが多いのですが、今年はなぜかお店が混雑していて、三が日は1度しか行くことができませんでした。 そのようななか漂着したカフェで考えたことを、徒然メモ。 * この日のカフェは、常連さんと店員さんが気軽に会話をするような雰囲気だったのですが、ホールご担当のお姉さんの声がすごく大きくて、「すごく!」会話が響いていました。 そこで聞こえた、おかしな会話。 現場の会話そのままではないのですが、イメージ、こんな感じで

          微傾聴が作るよき居場所

          東畑 開人『居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書』読書感想文

          臨床心理学をご専門にされている東畑 開人さんのご本が興味深くて、昨年から少しずつ、継続して数冊読んでいます。 読みやすいのに、すぐには感想文を書けないような、読みごたえがあります。 『居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書』も、1回読んだだけではとらえられず、昨年末から今月にかけて繰り返しパラパラして、ようやく少しずつ見えてきた感じです。 * 大学院を卒業した臨床心理士の「僕」は、就職活動に苦戦するなか、奇跡的に(?)出会えた「沖縄の精神科デイケア」の職に就きま

          東畑 開人『居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書』読書感想文

          2023年を振り返る

          2020年頃から毎年、街なかの花や植物の写真を撮り続けるという趣味を始めてから、1年とは世界が一回転することであると気づきました。 1年が水仙の開花からスタートし、様々な花が咲き、実をつけ、花や葉を落とし、次のスタートのために力を蓄えます。 春・夏・秋・冬をめぐり、新しい春につながる。 これまで「1月1日」が日々の暮らしの連続と考えていた私にとっては、大きな気づきでした。 人間も自然の1部として生きていると考えると、一回転の終わりと始まりには、自分の足跡や変化を捉え、1

          2023年を振り返る

          平野 啓一郎さんの提案する「分人」という考え方を知って。

          読書というと、業務で必要に迫られて読むばかりで、「読みたい本を読む」という意味ではあまり、おこなってきませんでした。 今年、時間にすこし余裕ができたこともあり、私にとっては本を読む量が増えました。 移動中に読むことがほとんどで、1月に1冊~3冊程度と、スローペースですが、静かに楽しいです。 やらなければいけない勉強もあるなかで、読書に没入することを困っている私もいながら、もう一人の私が、Amazonの「対象タイトル50%還元」のキャンペーンをいいことに、リスト登録していた

          平野 啓一郎さんの提案する「分人」という考え方を知って。