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【失敗談】添乗員の資格を取ったはいいけどやめた話

私はちょうど一年前ぐらいに、添乗員(ツアーコンダクター)の資格を取得しました。(今コロナのせいで需要あるのかどうかわかりませんが)今回は、添乗員の仕事に興味があるけどどうなんだろうと思っている方に、少しでも参考になれば良いと思います。

資格を取ろうと決めた理由

そもそもなぜ添乗員の資格を取ろうと思ったのか。それは、中国語を活かして仕事をしたかったからというのが第一の理由です。活かして、とは言っても私の中国語はカタコトレベルで発展途上なのですが、英語も含めて何かしら外国語を使う環境に身を置きたかったというのがあります。添乗員の仕事で海外に行くようになれば語学を磨きながら旅も出来ていいじゃん?と、最初はそんなチャラいノリもありました。あと「週末だけ」「副業で」という言葉にひかれて…

・中国語や英語を勉強しながら外国を飛び回れる!

・日本全国どこにいても仕事出来る、今後拠点を移してもとりあえず稼げる

・週5勤務しなくてよい

だいたいこのような理由でやってみようと決めました(かるい)

添乗員の仕事はどんな感じか

結論から言うと、添乗員の仕事は片手間に出来るものではない=副業には向かない、と言えます。なぜかと言うと、拘束時間がめちゃ長い(これは私個人の主観もありますが)

添乗のお仕事は、現場に出る前に打合せ→当日→添乗が終わってから精算という作業があります。つまり、日帰りのバスツアーであっても一日だけで仕事が完結ということは無く、下準備の日と、終わってからの報告、お金の精算等があるので短いツアーでも3日で1セットが基本です。私は一つの派遣会社しか知りませんがほとんどはそうだと思います。

打合せに時間かかり過ぎてタスク崩壊

私は本業が別にあったので、主に週末メイン、日帰りバスツアーの仕事を紹介してもらいました。(初めての人はほとんどが日帰りからスタートします)当時東京に住んでいたので関東中心(静岡や千葉、群馬等)のツアー内容でしたが、行先は全て初見、まったく行ったこともないうえ基礎知識なんて皆無でした。

正直、私はこの辺りをもっと考慮すべきだったと後悔しました。添乗員はバスガイドとは違って、本来はツアーが行程どうり進むように時間を管理するのがメインの仕事。観光案内はぶっちゃけしなくてもよいのです。これは私も入ってから知りました。しかしお客さんからしたらバスガイドも添乗員も同じ”案内係”に違いない=行先について最低限の観光案内をしなくてはならないのです。なので必死に調べましたよ。行先に関する情報を、ネットはもちろん事務所にある過去のレポートやガイドブックを駆使して。これが一番時間の要る作業です。ぶっちゃけ他の準備(バスの座席表作成や配布用パンフの印刷等)は慣れれば時間短縮出来ます。だけどやっぱり最初のうちは不安だから準備し過ぎることは無いんですよね。。。一日じゃ全然足りねえ( ;∀;)!

他の仕事も掛け持ちしていた私はほんと死ぬかと思いました。

毎回、当日は緊張で心ここにあらず状態

自分は緊張に強いと思っていたんですよ。確かに人前でしゃべるという事に関してはある程度免疫がありました。しかし緊張にも種類があって、時間通りにツアーを遂行していけるかという緊張、初めて会う運転手さんとうまくやれるかという緊張+お客さんが現れなかったら…お客さんを置いて行ってしまったら…もし寝坊してしまったら…渋滞したら何て言って場をもたせよう…等々不安な要素があり過ぎる。これらの不安を抱えながらお客さんが観光している間に、次の行先に電話やらアナウンスを復習やら、正直楽しむ余裕はほとんどなかったですねwwww

まぁこれも予想出来ていた事ではあるし慣れるまでの辛抱だと言い聞かせ乗り切るのがやっと。毎回がそんな調子だったので、気づいたら打合せで事務所に出社するだけでストレスで2,3周連続でぎっくり腰を引き起こす始末。

「あぁ、これは身体が悲鳴をあげているってヤツかも(´;ω;`)」と気づいて一旦フェイドアウトする事にしました。

楽しい思い出

上に書いたように、一歩踏み出してみた添乗員の世界は思っていたより甘くなかったです。だけど良い思い出がまったく無かったわけではありません。

・伊豆のお土産屋さんでわさびソフトクリームをまけてもらった

・潮干狩り会場でお土産にアサリをもらった♪

・良いお客さんに「がんばってね」と声をかけてもらった

添乗員がおススメの人

・もともと旅行好きで観光名所をよく知っている

・副業としてでなく、本業としてこの仕事に割く時間とやる気がある

・早起きが苦でない

私の場合は、もともとメジャーな観光地にあまり興味がないタイプというのもあり(ヲイ)、まあ仕事で行けるならいいかなぐらいの感じだったので、そのへんはコスパが悪いと言わざるを得ません(苦笑)長年続けている人ですら「割に合わない」と言ってるぐらいです。私から言えるのは軽い気持ちだったらやらない方がいいかもね、ということです。

今現在、コロナウィルスの影響で旅行業界自体かなりのダメージを受けてますよね・・・なんだか色々と大きく変わりそうな気配。早々に見切りをつけてある意味よかったかもしれません。


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