「毎月お小遣い」って魅力的な響きですよね。株主になると企業業績によっては配当金を受け取ることができるのは、ご存知の方が多いでしょう。日本の場合、配当金が支払われるタイミングは、株主総会後の期末配当の年1回、もしくは中間配当と期末配当の年2回がほとんどです。
一方、株主重視の傾向が強い米国では、四半期ごとに年4回の配当を実施する企業が多くあります。また、配当金の支払いも日本に比べ、決算期が集中していないため、各月に散らばっています。このため、配当金の支払い月の違う銘柄を組み合わせることで、毎月配当金を受け取ることが比較的簡単にできます。
米国株は、四半期ごとに配当金の支払いが行われるので、配当金支払い月を、1月/4月/7月/10月グループ、2月/5月/8月/11月グループ、3月/6月/9月/12月グループの大きく3つに分けることが出来ます。これらのグループから、最低1銘柄ずつ購入し、株主となれば、毎月配当金を受け取ることが可能です。
各グループの代表的な高配当銘柄をまとめると以下のようになります。なお、配当月が変則なものもあるので、変則グループとして記載します。
【配当月毎のグループ】
【銘柄の選択】
各グループからの銘柄の選び方ですが、ポートフォリオなので、以前も述べたように正解はなく、各自の投資スタンス次第です。
ただ、同じセクターは、株価が同じような値動きをする傾向があるので、セクターはあまり重ならない方がいいでしょう。そのうえで、配当金を得ることが主な目的と考え、高配当銘柄重視なら、例えば、以下のように銘柄を選択することができます。
◉配当重視
<1月、4月、7月、10月 グループ>
⇨ フィリップモリス(生活必需品)
<2月、5月、8月、11月 グループ>
⇨ アッヴィ(ヘルスケア)
<3月、6月、9月、12月 グループ>
⇨ ブロードコム(情報技術)
また、景気の循環(回復期、好況期、景気後退期、不況期)を考慮し、以下のように、それぞれの局面で強い銘柄をポートフォリオにバランスよく入れるものいいでしょう。
◉バランス型
<1月、4月、7月、10月 グループ>
⇨ JPモルガン・チェース(金融、回復期)
<2月、5月、8月、11月 グループ>
⇨ キャタピラー(資本財、好況期)
<3月、6月、9月、12月 グループ>
⇨ シェブロン(エネルギー、景気後退期)
<変則 グループ>
⇨ ウォルマート(生活必需品、不況期)
なお、配当金をもらうためには、配当を受けられる権利が発生する日に株式を保有することが必要になります。
この日を「権利付き最終日」といいます。米国株は、銘柄ごとに「権利付き最終日」が異なるので、各社のHP等で確認しておきましょう。
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